プロローグ
1話
___誰かが死ぬから悲しいのか。

___悲しみが誰かを殺すのか。

そんなの誰にも分からない。……はずだった。

降りしきる雨の中、俺の足元に転がるのは両親の亡骸。その周りには、破壊された家々と、死体の山だった。
俺は両親に助けられて何とか生き残れたが、俺以外、誰として生き残っているポケモンはいなかった。

ほんの一瞬、俺の思考が止まる。
状況をいまいち把握できていなかった。次に思ったことは、とてつもない怒りと、憎しみだった。

「絶対諦めない」

どこから出た声なのか、自分でもビックリするほど低い声だった。

「とっ捕まえて、俺の両親の墓の前で謝らせてやる」

これが、当時まだ六歳だった俺だ。
ここから、冒険が始まる。






















星夜 ( 2015/02/05(木) 06:13 )