結
数年後。カイナシティの海は今日も温和だ。だが、そんなカイナシティにも1つの謎があった。キバニアやホエルコたちが見かけたのだが、一匹のキングラーが、週に一度、海の遠くを眺めてビードロを吹くのだ。不思議に思い、訳を聞いても話してはくれなかった。「キングラーなら吹くのはビードロではなく泡じゃないか」なんて、すこしからかってやったりしたが、結局うまく流されてしまった。一通り吹き終わったビードロを、キングラーは波に乗せて海に送った。
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………海の向こう、奥深くで、ぽっぴん、と、小さく音が鳴った。