番外編 九.五話 誰かの声
「…ああ、やっと見つけた。」
「かれこれ四年はかかったな。こんなところまで逃げているとは驚きだぜ。」
「…いや、誰とも干渉せずに独りで暮らしているみてーだな。」
「場所はトレジャータウン郊外の一軒家だ。小さい家だが、ポケモン一匹には十分ってところか。」
「今は窓のそばで本を読んで……、動いた。外出したな。買い出しだろうな、おそらく。透明化して飛んでったから、街へ行くんだろう。」
「…分かってるって。なるべく慎重に、バレないように、だろ?とにかく、動きがあったらまた報告する。」