探検の準備と世界説明
少し大きな段ボール箱をショウマと運び、村の入り口まで運んだ
「早く開けよう!何が入ってるかは知ってるけど、実物を見るのは初めてなんだ!!」
ショウマの目は宝箱を開けるようだった
段ボール箱、と言ってもそれはそれはおかしい物だった
作りは段ボール、素材は木。段ボール箱に付き物の衝撃吸収材が入っていない
中身にガラスが入っていたら、一発でアウトであろう
「まずこれが…トレージャーバック!!探検中に見つけた物はここにいれるんだ」
左右にポケットがある、大きなリュックサックをショウマは俺に見せた
黄色のバックでチャックの代わりにボタンがくっ付いている
「次に…地図!ここから探検する場所を選ぶんだ」
丸められていたのか端の方が丸まっていた
「字…読める?」
地図には漢字やひらがなではなく、足型のような物がいくつも書かれていた
その一つ一つが微妙に違っていた
俺は力無く首を横に振った
「そっか、これは足型文字って言って、文字はこれが使われるんだ」
足型文字。聞いた事がない
「あとこれ。探検隊バッジ!救助やリタイアに使われるよ」
小さく、頼りない。そんな感じがした
「探検隊にはランクがあって、ランクが上がるとバッジも変わるんだ」
なるほど、新米の俺たちにはこれか
「最後にスカーフ!これをつければ、身体能力が上がるんだって!」
スカーフを首に巻いた
「よしっ行くぞ」
門へ走ろうとした時
「待った!!」
ショウマが言った
「なんだよ?」
「一応ここの事言っとくよ」
あ そう言えばここがどこか分からなかったな
「いい?ここは、パーズト村だよ。あとこの世界には四つの大陸があって、ここは、東のサワラ地方。他には、他には一年中暑い南のシイラ地方、一年中寒い北のワカサギ地方、台風が良く起きる西のサンマ地方があるんだ」
「覚えた!!よしっ探検するぞ!!」
今度こそ俺は走り出した