探検隊登録所での悲劇
ユウジ目線
「497…498…」
「…大丈夫なの?あんた」
「499…500!」
「朝っぱらから頑張るわね〜」
俺が今してたのは逆スクワット!
逆立ちしながら、腕を曲げる。また伸ばす、これの繰り返し
これキツイように見えるけど、何か身軽だから意外と楽なんだよ
「フウ、疲れた〜」
「はいこれ」つ麦茶
「サンクスってこれ凍ってるやん!」
「置いてたのが仇となったのかな〜」ピュー
「お前確信犯だろ」
ラプラスがいるんだが、扱い酷い。
泣きたい。
「そーいえばお前の名前聞いて無かったな」
「そーいえばそうね、あたしはアイス。よろしくね」
「よろしく〜」
ま、アイスって呼んでおこうか
「おはようアイス〜とユウジ〜」
「おはようショウマ」
「お前今一瞬俺を忘れてたろ」
「ごめんユウジ〜ってそうだ!探検隊登録しなきゃ!!40秒でしたくしな!!」
「どこぞの海賊のセリフだ〜」
さて、したくをしたあと勢いよくドアを開ける
「行って来まーす」
「行ってくるわー」
「行ってらっしゃい!」
2分後
「着いたよ!でも、ちょっと待って!」
「何故に!?」
「ああ、決してここにいるポケモンがちょっと怖いなーなんてのじゃないからね」
「ならいいだろ!!行くぞ」
「あっ、ちょっと待ってよー!」
バタンッ
ドアを開け周りを見回す
牛乳を飲みながら、雑誌を読むコジョフー
紅茶を飲みながら、新聞を読むムクバード
雑談をするバジルーナ、ゴースト、ポチエナ
そしてビクビクするショウマ
?どこに怖いのがいるんだ?
「何しに来た」
ムクバードが静かな声で言う
「…お前の髪型のセット大変そうだな。何分かかってるん?」
「45分だ。そんなことより何しに来た。要件を言え」
「探検隊登録だったっけ?」
「そんならこっちだ」
雑誌を読みながらコジョフーが言う
「ここに住所を書け」
「ショウマ」
「ハイハイ……」
ショウマに住所を書かせているうちにコジョフーの後ろに鏡があるのに気が付き、そっと覗く
これで内容を見てみた
表紙には週刊誌と書かれていたが、鏡に映ったのは…
「ブッ……ププッ」ピクピク
「どうしたのユウジ!」ヒソヒソ
「鏡…鏡に…ブッ…」ピクピク
「鏡?プグフッ…」ピクピク
「?書けたか」
「はい…どうぞ」ピクピク
俺もショウマも限界だ
「どうした貴様ら」
「朝っぱら…から」ピクピク
「ん?朝っぱら?」
「朝っぱらから、刺激的なやつ読んで面白いか!?」
「なっ、このガキ!?」
そう、コジョフーは決して週刊誌など読んではいない
読んでいたのは「ピーーー」である
「気付いたか、こいつは毎朝、エ…」
「ワーーワーーー!!!」
「…とにかくこいつは変態だ。」
「言いやがったな!?約束だったじゃねえか!!ジョン!」
「知るか」
コジョフーとムクバードが言い争いをし始める
「てめえは毎朝セット2時間39分かかってるくせによ」
「なにってめえ数えたのか!?」
「ああ、数えたとも。ついでにその後言った言葉もな」
「バッお前!お前だって昨日「バキューン」見てたじゃねえか!!」
「なにっじゃあセット終わった時言った事言うぞ!!」
「(ハアハア、キ、「ズガガガガガ」)なんて聞かされてよ!!気持ち悪かったわ!!」
「なっじゃあ、(「今日も決まってるぜ」キリッ)なんて聞かされた俺の気持ち考えろ!!」
「んだと変態!!」
「ヤンのかナルシスト!!」
まさに一触即発状態
「ま、まあまあ落ち着いて下せえな」
止めようとするバルジーナ
「うるせーハゲ!!」ツバメ返し
「黙れザビエル!!」飛び膝蹴り
「」ヒンシー
「うわーっリーダー!!」
「オイッ今すぐポケセンへ運ぶぞ」
「ハハハ次は貴様の番だジュン!」剣の舞
「返り討ちにしてやる」気合を溜めている
「おーい探検隊セットってどこにありますかー?」
「そこに置いてある、勝手に持って行け、オラァ!!」ブレイブバード
「クタバレェ!!」気合パンチ
「チョッ俺らまだ居るんですけど…ギャアァァァーー」効果は抜群だ!
「オイッ何すんだァ!てギャアァァァーー」急所に当たった!
「」ヒンシー
近くにある段ボールの一つを持ち足速に立ち去る
背中に血飛沫が飛んで来た気がするけど気にしない
「ねえユウジ…」
「何?」
「僕達が悪いんじゃないの?」
「それはお前…」
「ハアハアタフな奴め」ピコンピコン
「そっちこそ…」ピコンピコン
「」ヒンシー
「」ヒンシー
「」カシジョウタイ
「たぶん、俺らが悪い」
「だよね」
俺らは真っ赤になった探検隊登録所を後ろに走り出した