突然始まるポケモン娘と学園ライフを満喫する物語




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第2部 突然始まるポケモン娘と夢を見る物語
第18話 護りたい想い



ワイワイ、ガヤガヤ。

朝の平穏な時間、学校の下駄箱はいつものよう賑わっていた。

悠気
 (……本当に、やったのはユズちゃんなのか……?)

それは少し前、学校に向かう通学路の途中での話だ。

(柚香
 「お姉ちゃんは犯人じゃない……私が、犯人なんです……!」)

ユズちゃんは父山吹真を殺害したと証言した。
つまり瑞香は無罪だ、しかし……!

悠気
 (くそ!? じゃあ瑞香が偽証をした意味はなんだ!?)

俺は瑞香を救いたい、もう無理だ駄目だじゃなくて本当に救える奴は救いたいんだ。
だが……その方法がまるで見当たらない。
瑞香の偽証を証明するのは簡単だ、ユズちゃんの証言で覆せる。
しかし、同時にそれは絶対に不可能だ……それは瑞香の望む答えじゃない。
もし瑞香がこの方法で無罪を立証しても彼女は何も救われない。
ならば、ユズちゃんの為に犯してもいない罪を彼女は永遠に背負い続けるのか!?

このままでは駄目だ、ユズちゃんも瑞香も救われない。
でも過去でも変えない限り、ユズちゃんが犯した罪も瑞香が背負った咎も消し去る事は出来ない。

悠気
 (ユズちゃんを差し出せばユズちゃんの心は晴れるかもしれない、でもそれを望んでいないから偽証にまで手を出した瑞香はどうなる? 逆に瑞香が嘘を吐き続ける間、ユズちゃんはあんなに悲しい顔で泣いていたんだぞ!?)

幸太郎
 「悠気、靴箱で止まって一体どうした?」

俺はハッとなり声の方を振り返った。
そこにいたのは幸太郎だった。
そういえば今日は通学路で幸太郎と会っていなかった。
普段コイツは柔道部だから朝練もあるだろう。
しかし、それが無いなら少し珍しいな。

幸太郎
 「お前が難しい顔をするのは珍しくはないが、そんなに辛い顔をされたらこっちもいたたまれん」

幸太郎はそう言うと下駄箱を開き、靴を履き替える。
コイツ、俺が何も言っていないのに雰囲気だけで俺の思ってる事を掴んだのか?

悠気
 「……説明できない」

俺は暗い顔のまま、靴を履き替えた。
俺は幸太郎の事は良く知っている。
幸太郎は人が良すぎる……俺みたいな駄目人間にも、瑞香のような問題児にも、幸太郎は優しく時に大人の対応で支えてくれた。
きっと事情を説明すれば幸太郎は真摯に考えてくれるだろう。
しかしこれはトロッコ問題だ、俺は幸太郎だけでもこんな苦しみを味わないでほしい。

幸太郎
 「相変わらずだな……それじゃ宵ちゃんの為にはならないんじゃないか……む?」

ふと、幸太郎は下駄箱の中から何かを発見した。
その細目の顔を珍しく歪ませて、幸太郎が下駄箱から取り出したのは一通の便箋だった。

幸太郎
 「……これはまた、古風だな?」

悠気
 「なんだ? ラブレターか?」

幸太郎
 「いや、果たし状かもしれんな」

幸太郎はそう言うと自虐的に笑った。
幸太郎は言ってはなんだが、スポーツも学問も優秀な上顔まで整ったイケメンだ。
女子にモテる事は知っていたが、幸太郎はクールな男故に女子と交際した事は一度もない。
それ故に幸太郎の好みの女性ってどんな人物なのか全く分からないんだよな。
まさか宵ではないかと疑念を抱いているのだが……。


 「お兄ちゃーん? まだなのー?」

先に靴を履き替えていた宵は気がつくと待ちくたびれた様子だった。
校門でユズちゃんと別れる時、宵は最後までユズちゃんを心配して付き添っていた。
宵はユズちゃんの罪を知らない。
だがそれで良い、宵まで答えのない苦しみを知る必要はないんだから。

幸太郎
 「お前のお姫様がお呼びだぞ?」

悠気
 「お姫様って、……あのなぁ?」

幸太郎の奴、俺の事を完全にシスコン扱いしてやがるな。
俺は頭を掻くと、宵のもとに向かう。
幸太郎は手紙を鞄に仕舞うとついてきた。


 「もう遅いよお兄ちゃん! 途中で帰ったんじゃないか心配したんだから!」

宵は顔を真っ赤にするとそう怒っていた。
それを見て幸太郎は小さく笑う。

幸太郎
 「相変わらずだな、二人は」


 「あ、幸太郎さん、おはよう!」

幸太郎
 「ああ、おはよう」

宵も幸太郎には割と素直だよな。
同級生の筈なんだが、一人嫌に落ち着いている性だろうか?
幸太郎もあまり感情的じゃないから、年上に見えてしまうんだろうな。

幸太郎
 「二人とも、教室行くぞ?」

悠気
 「ああ」

俺たちはそう言うと教室に向かう。



***



教室はいつも通りだった。
そう、それがあまりにも皮肉めいている。
瑞香はいない、近々正式に退学処分となるだろう。
俺はそれに苦々しい顔を浮かべると、教室の入り口で逆に普段はいない生徒に声をかけられる。

琴音
 「あ、おはよう若葉君!」

悠気
 「大城!? 身体大丈夫なのか!?」

それは大城琴音だ。
極めて病弱で、体重があまりにも軽い少女は儚げに微笑んでいた。
俺は否が応にも昨日の放課後の出来事を思い出す。

琴音
 「あ、あはは……無理は出来ないけど、ね?」

大城はそれでも精一杯拳を握った。
俺は大城が心配でならない、大城は昨日倒れたんだぞ?
もし、また倒れたら……今度は間に合わないかもしれない。
俺はそれが心配だった。

悠気
 「大城、無理はしないでいい、やばそうなら直ぐに早退しろ、いいな?」

俺は極めて真剣な顔をすると、大城に顔を近づけそう忠告した。
すると大城は指を絡めながら照れる。

琴音
 「か、顔近いよ……まるでお父さんみたい」

悠気
 「む……すまない」

俺は幸太郎と違って感情を律するのは苦手な質だ。
知らぬ存ぜぬ、事なかれ主義が俺のモットーだったのに、俺はその難しさに苦悶している。
なるべく落ち着く、焦っても慌ててもなにも解決しないのだから。

琴音
 「若葉君、私の事気にしてくれてありがとうね、エヘヘ♪」

俺その笑顔の意味、その大切さをどう取り扱うべきだろうか?
大城は俺の事を好きって言ってくれた、それは一目惚れかも知れない。
でも、それが大城には確かに支えになっているのだろう。

悠気
 「下の名前でいい……」

俺は顔を赤くすると、ボソッと呟いた。
やばい、気恥ずかし過ぎてマジ熱暴走しそうだ。

琴音
 「え? 下の名前……?」

大城はなんとか俺の声を聞きとると急に頭を沸騰させた。
思い出したのだろう、昨日は大城の父親が現れて有耶無耶になったが、彼女が名前で呼んでもいいかについて解答する。

琴音
 「う、うん……悠気、君」

大城は顔を真っ赤にし、モジモジしながらそう言った。
やばい、破壊力が高過ぎた。
俺は大城を直視出来ず、顔を手で覆ってしまう。
一方大城の方も恥ずかしかったのか顔を紅潮させたまま沈黙している。


 「はーい、全員席に付けー! 出席取るわよー!」

琴音
 「あ、わか……悠気君! また後でね!?」

いつものように御影先生が教室に入ってきた。
俺は慌てて席につく。
御影先生は教壇に立つと点呼を開始した。

悠気
 (……これで良いんだよな?)

俺は大城の事を考えた。
大城は身体が致命的に弱い、しかし俺は大城は救えると思っている。
大城の想いに応える事、それを選べばきっと大城を護れる。
俺はこれ以上見て見ぬ振りは出来ない。
それが俺の惨めな決意だ。



***




 (お兄ちゃん……)

私はホームルーム中、そっとお兄ちゃんを見ていた。
今、お兄ちゃんは幸せかな?
私はお兄ちゃんの幸せを願っている。
お兄ちゃんは昔私の両親が亡くなって若葉家に引き取られた時からお兄ちゃんになった。
お兄ちゃんがお兄ちゃんになった時、お兄ちゃんは私だけは絶対に護るって誓った。
私はそれが嬉しくて、そしてとても悲しかった。
お兄ちゃんはその言葉通り、いつも私の為に生きている。
お兄ちゃんは自己犠牲無くしては生きられない人だ。
私はそれが悲しかった、私の為だと言う度にお兄ちゃんは心の中に矛盾を抱えていく。
私はお兄ちゃんを縛っている存在になっていた。
それでも私はお兄ちゃんの為にあり続ける。


 (柚香ちゃんも、大城さんも……お兄ちゃんは妥協出来ない)

お兄ちゃんはヒーローなんかじゃない、だから瑞香ちゃんの事も苦しんでいる。
そんな時私はお兄ちゃんに何をしてあげられるだろう、私は……私だけは、お兄ちゃんを裏切らない、それを今も誓う。



***



琴音
 「悠気君、よ、良かった一緒にお昼ごはん……そ、その、食べない?」

お昼休み今度は大城が誘ってきた。
昨日と同じように小さな弁当箱を持っている。

悠気
 「構わないが、また中庭か?」

琴音
 「う、うん……駄目かな?」

琴音は上目遣いだった。
俺は断る理由もないので微笑を浮かべる。

悠気
 「いいぜ、ゆっくり行くか」

俺はそう言うと立ち上がった。
大城は嬉しそうに微笑んだ。
それを見ていた宵は近づいてくると。


 「お兄ちゃん、大城さんと付き合ってるの?」

ガタン!

俺はその場でずっこけた。
同時に宵の発言に教室に残った数名が立ち上がった。

男子生徒A
 「わ、若葉の奴、ついに身寄りを定めたのか!?」

女子生徒B
 「え!? 宵さんと付き合っていたんじゃないの!?」

琴音
 「は、はわわ……わ、私と悠気君が!?」

大城まで顔を真っ赤にしてパニックを起こしてる。
俺はよろよろと立ち上がると、宵に言う。

悠気
 「まだ付き合っとらん!」


 「ふー、ん……」

宵は意味深な反応だった。
まるで俺の事なんて全部見透かしているかのようで。


 「お兄ちゃん、大城さん大切にしなよ?」

宵はそれだけ言うと弁当を持って教室を出て行った。
なんだかそれは宵らしくない反応だった。
でも同時にあの宵の表情は見覚えのあるものだった。

悠気
 (怒ってた? 違う……あの悲しい顔は)

時々宵は俺の前でだけ悲しい顔を見せる。
俺が精神的にやばい時、俺の事を心配する時、あれはそういう時の顔だ。

琴音
 「な、なんだったのかな?」

悠気
 「分からない……それより早く行こう」

俺は宵の事は今は置いておく。
代わりに大城の手を取り、ゆっくり彼女をエスコートした。

琴音
 「あ、は、恥ずかしいよ」

悠気
 「嫌なら離していい」

俺は淡白にそう言うと琴音は沈黙した後、更に指を絡めてきた。

琴音
 「嫌じゃない……」

琴音は内面はともかく、外面はおとなしい子だ。
俺はそんな彼女を支えられるなら、出来る限り支えてやりたい。
まだ付き合うとかそういうのはよく分からんが、大城がそうしたいなら俺はそうするんだろうな……。

琴音
 「ずっと……ずっとこんな時間が続けば良いのに」

悠気
 「大城?」

琴音
 「な、なんでもないっ! それよりあそこ、あそこで食べよう?」

琴音は前に食べた場所を指差した。
俺たちはその場所に向かうと、日溜まりの芝生の上に座った。

悠気
 「大城、本当にここがお気に入りなんだな?」

琴音
 「う、うん……体弱いから、強い光は苦手なの、でもお日様の陽射しは好きだから」

恐らく大城はずっと病室で光から避けて来たのだろう。
だからこそこの穏やかな光に憧れを抱くのか。
大城だって望んでその貧弱な身体になった訳じゃない。

悠気
 「とりあえず昼飯食べようぜ」

琴音
 「うん、私食べるの遅いしね」

俺たちは早速弁当箱を開く。
大城の弁当箱は昨日と変わらないな。
相変わらず量が少なく質素な感じだな。

悠気
 「大城のは昨日と変わらないな」

琴音
 「悠気君の方は美味しそうだね、今日も妹さん?」

俺は頷く、今日も宵は丹精込めて弁当を作ってくれた。
俺の健康の事まで考慮して、ちゃんと選んだ一品一品に宵の愛情が分かる。

悠気
 (しかしそれだけに宵は何を考えている?)

普段俺はいつも宵と一緒に昼飯は摂っている。
俺が宵を心配して悪い虫が付かないようにしていたのも事実だが、二人一緒にいることはそれだけ自然だった。
だとしたらこれは俺の変化か、宵の変化か。

悠気
 (宵の奴、本当は俺なんて必要ないのか?)

琴音
 「悠気君? どうしたの?」

悠気
 「いや、なんでもない……いただきます」

俺はいまいち明るい事を考えられない性格らしい。
今は宵の事じゃなくて、大城の事を考えよう。

琴音
 「悠気君、時々辛そうな時あるよね……もしかして妹さんの事?」

悠気
 「……ああ、宵とはずっと一緒だったんだけどな……それより琴音、て呼んでもいいか?」

大城は俺の言葉を聞くと、顔を赤くして背を仰け反らせた。
俺は悠気と呼ばれる事を許可したのに、俺の方は大城と性で呼ぶのはなんだか不自然に思えたからだ。
しかし、それは刺激が強すぎたのか大城は直ぐに言葉は返せなかった。

琴音
 「……い、いいの?」

悠気
 「どういう意味だ?」

大城は何を気にしているんだ?
俺は意味が分からず首を傾げると、大城は遠慮気味に言う。

琴音
 「そ、その……妹さんに悪いというか」

悠気
 「宵?」

何故ここで宵が出てくる?
大城は宵に遠慮しているようだが、そもそも宵がどう関係するのか。
しかし、ふと……俺は教室で宵に言われた言葉を思い出す。

(宵
 「お兄ちゃん、大城さんと付き合ってるの?」)

俺はまさかと思った。
そもそも女性と付き合う自分が全く想像できなかったからだ。
宵とは仲良しでも女性として意識する事はそれほど無い。
それは宵も同じで、俺が着替え中でも気にする様子が無い程だ。
しかしそれは他者の目からすれば、不自然なのだ。
俺はそれに気付くと大城が遠慮した理由を察した。

悠気
 「俺は宵の兄だが、恋人ではない」

俺はそう断言する。
そうだった、大城もまた俺と宵の関係を誤解している一人だった。
大城はそれを聞くとまだ遠慮気味だった。
それほど宵は気になる物だろうか?
男の俺には分からない女性の機微があるんだろうか。

琴音
 「そ、それじゃ悠気君、琴音って呼んでみて?」

琴音は頬を赤らめるとそう言った。

悠気
 「琴音、これでいいか?」

琴音は顔を真っ赤にすると両手で顔を覆い首を振った。

琴音
 (駄目駄目!? は、恥ずかし過ぎて悠気君直視出来ない!)

琴音はあまりにもキョドる物だから、俺は彼女の体調を心配してしまう。
あまり激しい動きは控えた方が良いと思うが。

悠気
 「落ちつけ琴音、また倒れるぞ?」

俺はそう言って琴音を宥めると、琴音はピタリと動きを止めた。
両手を顔から降ろすと、その顔は暗かった。

琴音
 「ご、ごめんなさい……、嬉し過ぎてはしゃいじゃって……」

俺はそれを言われて不味いと思った。
琴音に体調に関した事は、あまり言うのはデリカシーが無さ過ぎた。
俺以上にそれを気にしているのは当然琴音なんだ。
俺は気まずくなると彼女に謝罪する。

悠気
 「こっちこそすまん、琴音を傷つけたい訳じゃないんだ」

いや、言い訳だな、これは。
俺が彼女を傷つけたいのは無意識に出た言葉だ。
その無意識が彼女を傷つけるなら、どう言い繕うが俺の責任だ。
しかし、彼女は首を振る。

琴音
 「ううん、事実だよ……また倒れたら悠気君に迷惑掛けるから……気をつけないと」

俺は苦渋に拳を強く握りしめた。
何故だ、琴音が謝ることでは無い。
それじゃ琴音はこの世界にとって不要な存在みたいじゃないか。
身体にデメリットを持っているだけで、社会は彼女を爪弾きにするのか?
そんな筈はない……そうであってはならない!

悠気
 「琴音! 俺に迷惑をかけろ! それでいい! お前は必要なんだ!」

俺はそれを宵への裏切りだろうか考えた。
でも、俺は琴音を無視など出来る器用な男では無かったんだ。
宵を護る事に必死で、もう一度あの宵が全てを失った悲劇を起こしたくなくて宵以外の事を見て見ぬ振りしてきた。
でもその度に俺は心が苦しくなった。
もう無理なんだ、見て見ぬ振りなんて!

琴音
 (私は必要な存在じゃない……? それを、悠気君、が?)

琴音は涙を零した。
その意味までは俺には分からない。
だが、一度決壊した涙は次第に大きく溢れ出す。

琴音
 「ぐす! うえええん! あ、ありがとう、ありがとう悠気君!」

琴音は何度も、何度だって俺に感謝していた。
俺はどうしていいか分からなかったが、彼女の体を優しく抱きしめた。

悠気
 「正直俺は不器用だ……お前にこそ迷惑をかけるかもしれない」

琴音
 「ううん、そんな事ない! 私一杯悠気君に救われた! 私は必要なんだって!」

琴音にとって必要だったのは、居場所だったんだ。
琴音にとって当たり前とは空想の世界で、この学園生活でさえ夢を見るような物だったんだろう。
誰にも必要とされない、その孤独が恐ろしくて、彼女は誰かの為にあろうと縋った。
俺はそんな身体以上に不安定な心を持つ琴音が落ち着くまでその身に寄り添った。

琴音
 「……ごめん、年甲斐もないよね」

琴音が落ち着くまでは結構掛かった。
でも構わない、俺はなるべく笑顔でいた。

琴音
 「お昼ごはん急いで食べないと、間に合わなくなっちゃうね」

気がつけば昼休憩も残り少なくなっていた。
それに対して俺たちはまだ殆ど弁当に手を付けていない。
これはやばいな、俺は頭を掻くと急いで弁当をかっ込んだ。

悠気
 「もぐもぐ、琴音は無理するなよ?」

琴音
 「ふふ、うん」

琴音は微笑むと小さな口で少量ずつ口に運んでいく。
琴音も大分落ち着いてきた、俺はそれが良い傾向だと思う。
俺は彼女を支えようと誓う、確かに宵は大切だが、俺はもう不器用な自分を変えたいんだ。



『突然始まるポケモン娘と夢を見る物語』


第18話 護りたい想い 完

第19話に続く。


KaZuKiNa ( 2022/01/14(金) 18:00 )