突ポ娘短編作品集


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短編集
3周年記念作品 後書き

突然始まるポケモン娘と同居する物語が初めて執筆したのは18年6月4日15時51分の事だった。
一般公開は実際のところ、そのリメイク版に当たる物で19年1月25日19時22分なのだが。

見ての通り今回は3周年記念作品ということで主人公はジラーチことステラです。
勿論フーパもある意味でダブル主人公なんですが、今回は実質ライバルキャラですからね。

今回はジラーチのフーパに対する想いと、フーパの過去がテーマであり、過去作でも伏線として残しておいたフーパが滅ぼした世界がテーマとなりました。

全宇宙の征服を目指し、そしてそれを実行出来るだけの力を持ってしまったラスボスのラナグオル、かつてアルマのマスターであり、アルマの気持ちに気付いてあげられなかったラナグオルは最後までアルマを道具扱いしてしまいました。
しかし基本他人を信用しないラナグオルですが、アルマに対しては並々ならぬ思いがあり、そしてだからこそアルマはラナグオルを見捨てられない。
ジラーチには、この二人の間に口を挟むことは不可能でした。



以下、今回の主要3人のざっくりとした解説。

ステラ(ジラーチ)

本作の主人公、計り知れない程の価値を持つ願い事ポケモン。
それ故に数多の人間に利用され、極端な人間不信な面も持つ。
だがそうした事に疎く、ジラーチを他の家族と同じように扱ってくれた茂にはお兄ちゃんと慕っている。
フーパとは親友であり、アルマの名前を隠していた事はショックであり、一時戦意喪失する程だったが、意外な程気丈なジラーチは自分を利用するのがフーパなら、例えフーパでも叩き潰そうとします。
とはいえアルマとの実力差は厳しく、更にラナグオルの存在はジラーチを強く圧迫しました。
そのため彼女は今まで一線引いてた、最後の手段である名の契約を茂に持ち出しました。
その結果はすでにご存知の通り、因果律さえも操作してしまう願いの力でラナグオルを打倒し、世界を救ったのです。
これまでのジラーチでは殆ど描くことのなかった部分が多くあり、かなり作者自身にも新鮮でした。
本来はかなりツンの強いツンデレなんですが、今回は状況が逼迫しまくった事もあり、ほぼデレデレだったり。
ぶっちゃけ作者のお気に入りなので、この作品を書けて良かったと思います。



牡丹・アルマ(フーパ)

本作のもうひとりの主人公。
アルマというフーパ自身が忘れたかった過去は、唐突に彼女の前に現れました。
死んだはずのマスターラナグオルが再び姿を表し、アルマとして名の呪縛を受けるのです。
しかし名の呪縛の拘束力はフーパの優しさを縛る物ではないため、常にフーパはジラーチの事を思って行動しました。
しかし名の呪縛を抜きにしても、アルマはラナグオルに愛情を持っていました。
肝心のラナグオルはアルマを替えの効かない道具としか見ておらずそれが二人の悲劇の引き金でした。
アルマもまた、今まで作者が書いてこなかった内面に強くスポットライトを当て、そして名の呪縛の恐ろしさを描きました。
フーパは本編意外だと殊の外出番が多いため、主役級の出番が与えられたのは初めてだったり。
メスガキながら、常に誰かの心配をする思慮深い幼女お姉さんは如何でしたか?



ラナグオル

本作のラスボス。
本名ラナグオル・クリーディッチ。
列記とした異星人であり、異世界人。
非常に極端だが、一本木の性格をした益荒男であり、自らの覇道を邁進するため、今回の事件を起こしました。
アルマの事を道具以上の存在とは思わず、またジラーチも便利な道具だと狙いました。
神々の王にかつて直接浄化され、本来は消滅する筈でしたが、優れた科学者だったラナグオルは肉体を捨て、より強靭な肉体に乗り換えて行くことで克服。
フーパと共同で理について研究を進め、やがて世界が脆弱で狂っている事に気がついたラナグオルは、自分が支配すればそんな過ちはなくなると考えました。
だが、基本人間を見下しますので、部下はアルマ以外存在せず、人工知能とバイオロイドを中心に組織しました。
間違いなく歴代最強クラスのラスボスであり、正直出る作品間違えたとしか言いようがありません。
優れた科学は時に魔法と変わらないと言う言葉があるように、ラナグオルの科学力は、空間操作や、ベクトル操作などを駆使してステラを圧倒するだけの力も見せました。
しかしその最後は因果律さえ破滅させる願いの力によって、宇宙から消滅しました。
一応注意すると、ラナグオル死んだ訳じゃありません。
モデルは分かった人は分かったと思うけどマーベルのサノス。
赤鬼ゴリラだから、もう一つオマージュもありますが。



以上、3週年記念作品、楽しんでいただけたなら幸いです。
突ポ娘シリーズはまだまだ続きますのでまた別の作品で会いましょう♪

KaZuKiNa ( 2021/06/04(金) 20:20 )