突ポ娘外伝






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第四章 無限の水平線の世界編
#6 エデン

#6



超巨大都市型潜水艦エデン。
その全長は200kmにも及ぶが、それらは数十の潜水艦が連結する形で構成している。
その中でも全体の中央に位置する都市ブロックは最大規模の潜水艦だ。




 「空がある……!」

まず都市ブロック、艦名アースピアに訪れた俺は空を見上げて驚いた。
俺達は軍艦EDFから居住艦アースピアへと移動して、高台からアースピアの内部を見渡した。
因みに服装は洗濯済みのスーツを返却され、今はいつもの一張羅だ。
色んな作品見回しても、火の中水の中草の中と全部フォーマルスーツで吶喊するなんて俺くらいだろうな!

ジュゴン
 「アースピアは陸上と同じように生活できるように設計された、最大の潜水艦です、何と高さ1000メートルもあるんですよ!」

俺の案内を任されたジュゴンさんはそう言って説明してくれた。
アースピアの空は本物ではないらしいが、艦上部には有機液晶ディスプレイの技術を用いて、常に描写し続けているらしい。
凄まじい電力が必要そうだが、どうやって賄ってんだろうな。


 「中で暮らしていると潜水艦って気付かない子供もいるんじゃないか?」

そう言うと、ジュゴンさんはクスクスと笑った。
あまりにも俺が無邪気すぎたか?

ジュゴン
 「そうですね……アースピアは最初に建造された避難船でした、この地に拠点を移した時点で、皆ここが死ぬ場所だと覚悟もしたのでしょう……」


 「100年か……生き残るために」

そうだよな、暢気なことは言ってられない。
生きるための陸地を失った時点で、ここに住んでいる人たちは帰る場所を失って、そしてその子供たちはその事実を情報でしか知らない。


 「一体どれ位住んでいるんだ?」

ジュゴン
 「アースピアで、大体30万人ですね」


 「30万!? 如何に巨大な船か分かるな……!」

ジュゴン
 「アースピア全長30kmもありますからね」

あまりにも巨大なためか、アースピアの先頭からだと、船尾は霞んで見えないらしい。
おまけにデカすぎるため、これも特徴なのだがアースピアは意図的に内側に歪んだ構造をしているらしい。
これは地球が球状のため、それに合わせる必要があるためだそうだ。
といってもエデンは現在海底に鎮座しており、殆どの砂に埋もれているそうだが。


 「街の住民は幸せそうだな」

俺は高台から見下ろすと、街の住民の生活が窺えた。
子供が公園で遊び、主婦たちが井戸端会議する様は現代のそれと殆ど変わらない。

ジュゴン
 「どんな場所でも住めば都といいますからね」


 「だけどマナフィは……」

俺はマナフィの事を思うと俯いた。
マナフィは善悪の概念なんてないんだろう。
でなければこの星の100年はない。
いや、ガイアからすれば一体何万年、それとも何億年か。
星の殆どの生命の素となった存在ガイア、しかしそれはガイアからすれば一方的な搾取。
マナフィはそのガイアを復活させるために、有機物からガイアの素を回収している。


 (あの異様な臭いのマナフィの部屋、あれ要するに融かされたポケモンかも知れねぇのかよ……トラウマじゃねぇか)

まぁ真面目な話、有機物は植物や動物から、土や泥も含むから、全部ポケモンを融かした物じゃない俺は思うが……。


 「にしても、だ。陸の民はどうやって、マナフィを倒す気だ? 魚栄軍でも倒せないってのはともかく、融かされたら戦う以前の問題じゃないか?」

俺は最もな事を言うと、ジュゴンさんは顎に手を当て俯いた。
この人、結構おっちょこちょいだけど、頭自体は凄く良いんだよな。
なんか隠している思っていたが、スパイとは思わなかったが。

ジュゴン
 「私、マナフィ様に聞いたのですが、マナフィ様は世界中を渡って、フィオネを産んできたそうです……恐らくですが、あれは兵隊集めではないでしょうか?」


 (そう言えば、やたら俺の精液を求めて来たが、それもこれが理由?)

フィオネの存在は謎だ。
何故マナフィからフィオネは産まれるのか。
フィオネがマナフィを護る存在なら、マナフィは無敵ではない?

ジュゴン
 「恐らく、無敵ではない、或いはガイアの素の抽出は何か制約があるのではないでしょうか?」


 「そう考えると切ないな……自分の子供が全てこの目的のために集めた兵隊なんて」

逆に言えば、あの頃からアイツの淫乱さはその必死さの現れだったのか?
しかしジュゴンさんは首を振った。
彼女は違う意見があるらしい。

ジュゴン
 「マナフィ様は、フィオネたちを一人一人愛していました、でなければフィオネたちも盲目的にマナフィに従いはしません……それにマナフィ様は対外交渉を重視していました」


 「確かに……」

マナフィは凄くフィオネたちに信頼されていたし、ペリッパー商隊もマナフィを買っていた。
スワンナもだからこそ、マナフィに助けを求めたんだ。


 (マナフィ……お前はどっちが本当のお前なんだ?)

無慈悲に全有機物を滅ぼすキルマシーンなのか、皆に信頼され愛されるちょっとおかしなリーダーなのか。
あまりにも両者は極端で、だけどそれは白なのか黒なのか全く分からない。
或いはそのどちらでもあり、そして不正解なのかも知れない。


 「そう言えば、ヨウさん、部屋出たら居なかったな」

俺はマナフィの事を考えるとあまりに気が滅入りそうなので、話題を変えることにした。
ヨウさんは部屋を出ると既にそこには居なかった。
てっきり案内もヨウさんがしてくれるかと思っていたんだが。
しかしヨウさんの名前を出すと、ジュゴンさんはあからさまに嫌な顔をした。

ジュゴン
 「むぅ〜、やっぱり二足歩行の方が好みなんですか?」


 「いや!? ヨウさんは純粋に素敵な女性で、二足歩行とかは関係ないから!?」

つうかなんで嫉妬されてるの!?
俺いつの間にジュゴンさんとのフラグ立てたの!?

ジュゴン
 「茂さん……次行きましょう次!」

ジュゴンさんはそう言うと、ピョンピョン地べたを跳ねながら先を行ってしまう。
正直そのオットセイのような走り方はそんなに速くないため、焦る事なく追いかけるが、あまり怒らせない方が良いかもしれない。


 「おーい、何所へ行く気〜?」

ジュゴン
 「楽しいところです!」

ジュゴンさんまだ怒ってるのか、言葉は怒気が籠もっていた。
その感情は嫉妬と言う。
俺はその感情の恐ろしさをもう少し自覚するべきだろうな。


 (マギアナみたいな被害者は……もう見たくないしな)



***



バッシャァァァン!

そこは俗に言う市民プールだった。
ここは海の底なのにプールというのもおかしな話だが、兎に角俺達はプールサイドにやってきたのだ。
プール幅はざっと25メートル、競泳水着に似た凹凸のない水着でプールに飛び込んだジュゴンさんは無心で泳いだ。
その距離1往復。

ジュゴン
 「プハ! タイムは!?」

俺は事前にジュゴンさんに渡されたストップウォッチを見た。


 「えーと、11秒81?」

ジュゴン
 「むぅ〜、遊びすぎてタイム落ちてる……」

そう言ってジュゴンさんは項垂れた。
これでベストレコードじゃないって、フィン水泳でも世界記録って20秒ちょいだったと思うんですが?
改めて人間とは規格が違いすぎるというのが分かる。


 「ポケモン界だとジュゴンさんって遅いの?」

ジュゴン
 「し、失礼な! 確かに直線ならエンペルトとかには負けますけど! アイツらドルフィンターン出来ませんから!」


 「でも結局ゴルダックには負ける?」

ゴルダックは全てポケモンより泳ぐのが速いらしい。
どう考えても水上ジェット並の速度で泳ぐ(ていうか滑空する)エンペルトより速いは想像できんのだが。

ジュゴン
 「の、ノーコメントで……」

ジュゴンさんは複雑な顔でそう言った。
それにしても流石あしかポケモン、楽しい場所が市民プールとは。
まぁ幸いというか客が少ないのでジュゴンさんもやりやすいのだろう。


 「しかしここ空いてるなぁ」

ジュゴン
 「隣のブロックにそう言うレジャーに特化した、ユウパレスがありますし、お客さんは殆どそっちに行きますからね」


 「○らパ〜♪ みたいな施設まであんのか!」

ジュゴン
 「茂さん、それ出身バレます!」

おっと、メタの神様はキッチリ海の底にもいるらしい。
そしてジュゴンさんに突っ込みセンスがあったとはな!

ジュゴン
 「あっちは真面目に泳ぐ場所ではありませんし」


 「まぁ俺も人混みが好きなタイプではないが」

そう言えば2年目の夏は色々あって海には行かなかったな。
初年度で地元のDQNに追いかけ回されたのは今じゃ良い思い出だわ。


 「ジュゴンさんの場合、やっぱり下半身がな」

ジュゴン
 「下半身差別反対!」

如何せんジュゴンさんはここに来るまでに、人の目を集めまくった。
なんで海の民がここにいるんだ? って顔をされる度にジュゴンさんは俯いてしまうのだ。
ジュゴンさんは陸の民だと言えば陸の民だし、海の民だと言えば海の民だ。
所謂コウモリな訳だが、本人は別にどちらかに属したい訳じゃないからな。

ジュゴン
 「半端者……あれ結構ショックなんですよね、子供の質問も無慈悲で辛いです」


 「子供は特にストレートに聞いてくるからな」

ジュゴンさんは人並みに悩みの多い人だ。
水陸両用と言えば聞こえは良いが、海では魚のように鰓で呼吸出来るわけではないし、陸上では乾燥に強いだけで機動性が最悪だからな。
まぁカバなんてほぼ陸型なのに、乾燥に弱いなんて弱点あるくらいだし、生物的には珍しくないんだろうが。


 「昔から陸の民と水の民はいがみ合っていたのか?」

ジュゴン
 「いえ、過去の歴史ではそれぞれあまり関わりは無かったようですが、少なくとも敵対関係はそれ程無かったそうです」

一部には海賊行為をする海の民もいたらしく、陸の民を悩ませてはいたようだが、技術レベルが違いすぎてそれも大した問題ではなくなったらしい。


 (陸の民の不思議な所は航空技術を持っていなかったって事だよな)

まぁ人類も空に対する憧れはともかく、先に蒸気船の方が産まれたし、飛べるポケモンがいるから、陸の民が飛びたいとは思わなかったのか。


 「人類なんて知能を得るために二足歩行して、翼も爪もないって進化に比べたら、ポケモンって皆恵まれているって思うんだけどね〜」

ジュゴン
 「逆に言うと、茂さんは凄いと思いますよ!」

バシャァン!

ジュゴンさんは跳ねながらプールから上がると、拳を握って力説した。

ジュゴン
 「茂さんはとても勇気があります! 私一人だったらヨワシを相手なんて怖くて無理でした! それに聡明です! 長官も褒めてました! それと……!」


 「い、もう良いから! 後長官は明らかに俺のこと馬鹿にしてたからな」

俺は長官の顔を思い出すが、あれは有能かも知れないが、人を見下すタイプだ。
言葉は綺麗だが、内心では黒いものを抱えているタイプだろう。
現代に一杯いるタイプだから、結構過敏気味に分かるのよね。

ジュゴン
 「な、何より茂さんは……最初から私を差別しませんでした……!」

それは彼らが言う星の民だからかも知れない。
俺は元々様々な形態を持つPKMを差別したことは無かった。
あれ自体、俺のいた世界でも少し特殊みたいだったが、俺からすればジュゴンさんもそういう種なんだとすんなり受け入れられた。
きっと元の世界ならば、ジュゴンさんは世界に受け入れて貰えるだろう。

ジュゴン
 「茂さんは……私のことをどうして信頼してくれたんですか?」


 「言葉に出来るほど確かな確信はない、でもその少ない付き合いでも俺はジュゴンさんが信じれると思ったんだ」

ジュゴン
 「……それはやっぱり、茂さんにしか選べない選択だと思います」

ジュゴンさん自身、自分の性格も把握しているのだろう。
マナフィ自身もしかしたら、スパイだと知っている上でジュゴンさんを手元に置いていたのかも。
アイツはそういうのを超越したところにいる気がするからな。

ジュゴン
 「ふう……もう数本泳いでも良いでしょうか?」


 「ああ、計測なら任せろ!」

ジュゴンさんはそう言うと飛び込み台に上り、飛び込む!

バシャァン!

ジュゴンさんの泳ぐスピードは例え人間がフィンを装備しても追いつける速度ではない。
泳ぐスピードも体力もまるで違う。
そんな彼女でも、その下半身に纏わる悩みがあるのだ。


 「まるで人魚姫……だな」

俺はジュゴンさんを人魚姫と照らし合わせてしまった。
もし彼女が魔女に足を与えて貰えると言われたら、声を犠牲にしても選ぶだろうか。
俺は、ジュゴンさんの下半身はそれを誇っても良いと思う。
ジュゴンさんでなければ、きっと俺を救ってはくれなかったろう。
彼女は命の恩人なのだ、それ以上に愛おしい女性でもある。



***



ガオガエン
 「来てやったぞ! ルビィ!」

その頃、ガオガエンは宰相の部屋を訪れていた。
ガオガエンは宰相を好かぬ、水と油のような関係だった。
宰相はゆっくりと顔を上げると、豪放磊落な男を睨みあげた。
フェローチェと言われる種族の女性、その異様に細いシルエットだが、威圧感は本物だった。
しかしガオガエンがその程度で怯む訳がない。
ドカドカと、宰相室に踏み込み言った。

ガオガエン
 「言っておくが! 俺はお前の命令では動かんぞ! 陛下の命令ならいざ知らず!」

ルビィ
 「相変わらず声の大きい人ですね、耳障りです」

ガオガエン
 「なにぃ!?」

ルビィ
 「陛下無き今、この小さな国の実権を握っているのはわたくし」

ガオガエン
 「しかし貴様では兵は従わんぞ!? 誰がこのエデンを運行していると思っている!? それは兵士達だぞ!?」

このガオガエン、オウガ将軍閣下は軍の全権を握っている男だ。
見た目通りの威圧感、加えてその性格から兵達の人気は高いが、宰相派の受けは悪い。
しかしそれは逆も言えるルビィ宰相もまた、冷徹で理知合理的な性格は兵士達の人気は悪い。
海の民たちが自由を愛する混沌の者たちなら、陸の民は秩序によって成り立った組織なのだ。

ルビィ
 「インフラを支えているのは我々です、ここは呉越同舟と行きましょう」

オウガ
 「ふん! それで要件は!?」

ルビィ
 「マナフィの件です、時間に猶予はありません」

オウガ
 「マナフィか……戦争は俺の領分だ!」

ルビィ
 「力任せで勝てる相手ではありませんよ?」

オウガは唸った。
この男、一見粗暴だが、伊達に将軍ではない。
マナフィの実力は高く評価していた。
宰相麾下の諜報部とは異なる筋でオウガも、魚栄軍の作戦の失敗は聞いていた。

ルビィ
 「陸ならいざ知らず、海ではいくら兵がいても敵う相手ではないでしょう」

オウガ
 「だから貴様の怪しげな作戦に兵だけ貸せというのか!?」

ルビィは酷薄な表情で笑った。
オウガもより知らぬ力をこの宰相は有している。
問題はその作戦があまりに不透明だという事だ。

ルビィ
 「この船がなんの力を使って運行しているかはご存じ?」

オウガ
 「原子力であろう?」

ルビィ
 「ふふ、それだけではありません。普段は使用してはいませんが、もう一つあるのですよ」

オウガ
 「なに? そんな話は……」

ルビィ
 「アルヴィスブロック……そこには何があるでしょうか?」

ルビィはオウガを試すように笑った。
オウガはその言葉に唸った。
アルヴィスはそれ単体は艦名ではない。
エデン上部前方に存在するブロックだ。

オウガ
 「皇家座乗艦エンディオンだと……?」

既に陸の民を従えた皇家は滅んだ。
今は形骸化した王権を宰相が運用するのみ。
それでも皇族が暮らすための艦は存在したのだ。
今では誰も立ち寄らない特別な船だ。
そんな場所に第二のエネルギーがあっただと?

オウガ
 「なんなのだ、何があるという!?」

ルビィ
 「呉越同舟……私も貴方と足を引っ張って滅びるのは御免なのです、だから協力しましょう?」

ルビィは微笑んだ。
それは死神の微笑みかも知れない。
しかしオウガは応じるしかなかった……。
世界の滅びは近いのだ……それを知らない程オウガは馬鹿ではない。



***



フィオネ
 「マナフィ様お帰りなさいませ!」

ウチは事が済むと、のんびりウオーターアイランドに帰ってきた。
街は随分とぼろっちくなったけど、こっちも網張ってたとはなぁ……そりゃ驚きや。
まぁ最も特異点おったさかい、魚栄軍も哀れ、撃退されたみたいやけどな。
茂兄ちゃん、おるだけで機能するし、おまけに命の危機の時には抜群に機能しよるからなぁ。
故に味方にすれば無敵やけど、あの兄ちゃん神にも従わんから利用するのは無理なんよな。

マナフィ
 「ジュゴンは?」

フィオネ
 「それが行方不明で……」

フィオネたちは全員首を振るう。
コイツら皆ウチの子とはいえ、ホンマ同じ動きすんなぁ。

マナフィ
 「さよか……まぁええわ。里帰りしたんやろ」

ウチはジュゴンの事は放っておく。
とりあえず徹夜で疲れたから寝たい。

フィオネ
 「あの、マナフィ様……あの陸の民も行方不明で」

マナフィ
 「茂君は、渡り鳥みたいなもんや、敵に回すとテーレテーしてくるけどな!」

私はそう言うと、ベッドに向かう。
街は悲惨やけど、海はいつも通りや。
ウチのベッドには母なるガイアが揺蕩う。
ウチはガイアの海に飛び込んだ。

マナフィ
 (ガイア……もうすぐ目覚められるで、それでウチの悪行も終わりなんよね……)

ウチはゆっくりと母たる海の温もりに抱かれながら意識を落としていく。
とりあえず魚栄軍は叩くだけ叩いたから、当分悪さは出来へんやろ。
ペリッパーたちもメッチャ感謝してた。
近いうち感謝の品が届くやろう。

マナフィ
 (哀しいなぁ……良い人も悪い人も、ウチはガイアに戻さなあかん……この役割ウチに渡した事だけは恨むで)

せやけど、ウチはガイアの依り代と呼べるから、ガイアの痛みもよう分かる。
ガイアは超異能存在やから、その感覚をウチらに当てはめるのは無理やけど、えらい泣いてた。
ただ星の海を漂っていただけのガイアを襲った悲劇。
それがなんなのかまではウチには分からん。
ただ、その結果この星に降ってきたのは不幸やった。

マナフィ
 (せやけど、全部終わりや……善も悪もないガイアにはない、ただそこに存在するだけ)



突然始まるポケモン娘シリーズ外伝

突然始まるポケモン娘と理を侵す者の物語

#6 エデン

#7に続く。


KaZuKiNa ( 2020/06/07(日) 18:24 )