女帝の章 ウツロイドが得たかった物
女帝 2.131172%
・保美香はある日、世界に召喚される前の時に出会った運命の相手と遭遇する。
かつてと違い、今は恵まれた生活、しかし相手は違った。
保美香は一体この相手にどうするのか?
突ポ娘 サイドストーリーズ
女帝の章 ウツロイドが得たかった物
保美香
「ふんふんふーん♪ 今日は何に致しましょう〜♪」
2月末、12月のあの戦いからもう2カ月近くも経っている。
あれからも特に問題もなく、わたくしは鼻歌を歌いながらいつものように商店街に向かった。
ザワザワ!
保美香
「あらあら? なんだかいつもより騒がしいかしら?」
商店街はいつもより騒がしいように思えた。
なにかお祭りでもやっているのかと近寄ってみると。
?
「おい、クソ野郎、金輪際二度と近寄るんじゃねぇぞ!」
ならず者
「ち、チクショウ覚えていろよ!?」
何やらならず者がボロボロの様子で、負け犬の遠吠えを叫んで逃げていく。
人混みの中心居たのは精胆な面構えの若い男だった。
私はその男が一目でPKMだと理解する。
男
「たく……俺のシマで、マナを乱す邪が……うざってぇ!」
保美香
「!?」
この台詞……どこかで聞いた事がある?
そうだ……こいつ、どこかで会った気がする。
男は黄色いモヒカンヘアー、服装は電気タイプを思わせるパンクだけど、どこか民族衣装にも見えるヘソ出しの黒い服、背中には巨大なアジアン調の仮面が背負われている。
男
「あん? 女……何見てやがる?」
魚屋さん
「おお! 保美香ちゃん! すまねぇさっき一悶着あってな」
男
「保美香……?」
保美香
「ご、ごろつきのようでしたが、まさかヤクザでしょうか?」
お肉屋さん
「地上げだよ! それをコイツがぶっ飛ばしたんだ!」
男
「ち……俺ぁ、ああいうゴミが大っ嫌いなんだよ!」
男は相当の粗雑者のようだ。
しかしその瞳はむしろ純粋で美しくも思える。
高潔な不良……そう評するべき、か。
保美香
「失礼ですが、貴方は?」
男
「名を聞くならお前が先に名乗るのが筋じゃねぇか?」
保美香
「これは失礼……ウツロイドの保美香ですわ」
私はそう言って礼節をもって頭を下げる。
それを聞くと、男は表情を変えた。
男
「テメェ……人間にウルトラビーストとか呼ばれていた奴か?」
保美香
「迷惑な事ですが、UB01parasiteと呼称された時機もありました」
男はそれを聞くと、バチバチと身体に電気を走らせる。
男
「俺の名はカプ・コケコ。この名に覚えは?」
保美香
「確かメレメレ島の守護神……」
カプ・コケコ
「間違いねぇ! あの時襲撃してきやがった奴か!」
カプ・コケコはそう言うと電気を放出した。
その瞬間、フィールドに電気エネルギーが充満する。
カプ・コケコのエレキメイカーだ、場にエレキフィールドが展開された。
保美香
「アレは事故ですわ!」
カプ・コケコ
「何だっていい! テメェは俺のシマを荒らした! 覚悟出来てんだろうなぁ!?」
私……私の仲間がコケコの領域を犯したのは事実だ。
私はなんとか無事だったけど、仲間の何人かがやられていった事を覚えている。
肉屋さん
「やべぇ!? PKM同士で喧嘩かよ!?」
お魚屋さん
「保美香ちゃん!」
カプ・コケコ
「テメェら怪我したくなかったら半径10メートル外に出やがれ!」
バチバチバチ!
コケコの身体から凄まじい電気が放出され、民衆はその場から離れた。
コケコはわたくしを敵だと認識している。
カプ・コケコ
「らぁぁぁ!」
コケコは鳥の顔を模した巨大な仮面を両手に持つと、電撃を纏って高速突進してくる。
わたくしはその場から動かず成り行きを受け入れる。
電撃がわたくしの触手に触れる。
しかしコケコの攻撃は私の目の前で止まった。
カプ・コケコ
「何故避けようとしねぇ?」
保美香
「貴方が私に罰を求めるなら受け入れる方が早いと思っただけですわ……」
カプ・コケコ
「テメェは確かにウツロイドだ……だが、俺のシマを荒らした奴らとは何か違うらしいな」
コケコは電撃を収めると、再び仮面を背中には背負い直す。
エレキフィールドはその場から消え、商店街は再び元の色を取り戻した。
八百屋さん
「保美香ちゃんー! 無事かぁー!?」
商店街の皆さんは近づけると分かると直ぐさま心配して駆け寄ってくる。
それを見てコケコは頭を掻いて。
カプ・コケコ
「どうやらここではお前が守護者のようだな……」
カプという種族はテリトリーを大事にするようだ。
そして相手のテリトリーを尊重し、同時に自分のテリトリーを犯す物には容赦しない。
コケコはここが自分のテリトリーにならないと分かったのだろう。
保美香
「皆さんわたくしはご覧の通り大丈夫ですわ……」
お魚屋さん
「お、おい! 兄ちゃん! 保美香ちゃんに手を出したら商店街全員承知しねぇぞ!」
カプ・コケコ
「うるせぇぞ! ピーチクパーチク、オニスズメみてぇに鳴くんじゃねぇ!」
コケコが一喝すると、商店街の人達は怯んだ。
怯んだが……しかし負けない。
保美香
「ここでは貴方は神でも何でもない、一人のPKMですわ」
カプ・コケコ
「……そうみたいだな」
コケコの力は確かに強大だ、だけど強大なだけでは神とは言えない。
この世から神達が堕ちた今、コケコもただ強力なだけのPKMに過ぎない。
そしてそれは人間を恫喝できても心を折ることは出来ないのだ。
保美香
「皆さん、お仕事にもどって下さいませ、でないとお買い物が出来ませんわ」
八百屋さん
「おう、そうだった! 後で寄ってくれよな!」
お肉屋さん
「安くしとくからな!」
皆さんはそう言ってお店に戻っていく。
わたくしはコケコがじっとこちらを見ているのに気が付いた。
保美香
「まだ何か……?」
カプ・コケコ
「お前……信頼されているのだな」
保美香
「え? これは人付き合いという物ですよ」
わたくしは常に人の輪を大切にしてきた。
なぜなら世界はそうやって輪を創り育まれる。
だけど、コケコは全く違う答えを得たようだ。
カプ・コケコ
「ここには恵まれた信仰が集まっている……良い土地だ」
保美香
「大袈裟な」
コケコは一説には好奇心旺盛で、そして怒りっぽいとも言われている。
確かに激情の一面はあるように思える、しかしどこか粗暴なだけではない。
カプ・コケコ
「この地は良い気に満たされている……大切にしろ」
保美香
「……貴方の言葉は分かりにくいですわね……もう行きますわ」
私は買い物を再開する。
今日は寒いし、肉じゃがをメインに考えようかしら。
カプ・コケコ
「……」
***
保美香
(ウルトラビースト……か)
わたくしはふと暇な時間を見つけると、そんな事を考えた。
そもそもわたくしがウルトラビーストと呼ばれたのはいつの頃だったかしら。
わたくしの主観時間が正しければ、多分2年かしら……。
ウツロイドはウツロイドだけが住むウルトラスペースにだけ生息するポケモン。
本来はそこで争いもなくただ安寧だけが存在した。
だけどそこに異物がやってきた。
それは人間だった。
一族は驚いた、元来感情のような物を持たないウツロイドに人間は劇毒そのものだった。
一族は怖れた、人間の感情の豊かさを。
そして突如平穏は壊れた。
突然外から開かれたウルトラホールに次々と一族は吸い込まれた。
一族は戦うことを余儀なくされた。
自らの毒が他のポケモンに危険な物だとも知らず、力を振るい人間はわたくし達をウルトラビーストと呼んだ。
一族は次々と駆逐され、一部は人間に捕まったようだ。
ポケモンも人間もわたくし達をただ怖れる。
わたくしは運良く生き残り、メレメレ島の奥地にひっそりと隠れ住んだ。
そしてそこで人間とポケモンの営みを見た。
人間とは危険だけども、とても美しい。
もしもわたくしが人間ならば、あの輪に受け入れて貰えるのだろうか?
わたくしは色んな物を学んだ。
人間は美味しい物を食べると幸せを感じるらしい。
わたくしも美味しい料理を作りたい。
やがて……そんなわたくしの声を聞いてくれたのか、神様はわたくしをあのお方の元へと送ってくれた……。
保美香
(今のわたくしは保美香です、ウルトラビーストではありません……!)
***
?
「ふーん、それを私に依頼するわけ?」
そこはとあるヤクザ事務所、地上げを邪魔された報復はPKMにしか出来ないと、とびきりの相手を見つけたのだ。
ヤクザ
「奴はかなり強いPKMだ、アンタ大丈夫だよな?」
?
「……ふふ」
少女は暗がりから微笑む。
何かが部屋の中を漂った。
ヤクザ
「アババババ!?」
突然、ヤクザ達は痙攣する。
それはその少女にとって些細な物だった。
?
「人間なんて本当に下らないわね……いいわ、面白そうじゃない」
***
次の日、わたくしは今日も買い物に商店街に向かう。
しかし商店街は異常事態に見舞われていた。
保美香
「これは一体!?」
八百屋さん
「アババババ……ほみ、かちゃん!?」
商店街では至る所で奇声を上げて痙攣する人達がいた。
私は八百屋さんに触れると、掌に粉のような物が付着していた。
?
「ふふふ……貴方、もしかしてウルトラビースト?」
保美香
「!? 貴方は!?」
少女はピンクのロングヘアーを弄くって笑う。
揉み上げはカールしており、身長170程の体格はやや細く、冬だというのに薄着で無駄に胸を強調している。
黒人を思わせる黒い肌をテカらせ、漆黒の肌着を上半身に、ピンクのロングスカートを下半身にヒラつかせている。
頭には三角頭巾の様なピンクの被り物を身に付け、妖しく笑っていた。
?
「私はカプ・テテフ。貴方がウルトラビーストなら、駆逐しないとね!」
カプ・テテフと名乗る少女は両手を広げてサイコフィールドを展開する。
それはカプたちが使うサイコメイカーだった。
保美香
「どうして……何故こんな事をするのです!?」
カプ・テテフ
「何故? 面白いからよ、人間なんて私を楽しませるだけの存在」
テテフの鱗粉、私が見たのは間違いなくそれだった。
テテフは命を操り、残酷に殺し生かすという。
この冷酷さは紛れもなくテテフと言えよう。
保美香
「今すぐ皆を解放しなさい!」
カプ・テテフ
「貴方が私を楽しませたら考えてあげる!」
テテフは両手を前に突き出す。
その瞬間、空間が歪み、弾けた。
わたくしはなんとかその場から飛び退き、それを回避する。
保美香
「サイコキネシス……なんて威力!」
カプ・テテフ
「ふふっ、逃げてばかりでは楽しくないわ!」
テテフは次々とわたくしを捕捉しようと攻撃を繰り返す。
わたくしは避けるのに精一杯で、中々反撃の手口が掴めない。
カプ・テテフ
「こちらの方が好み!? ムーンフォース!」
テテフの周囲に燐光が輝く。
それはビームのようにわたくしを襲う。
私は回避しようとする……が!
保美香
「くぅ!?」
わたくしは腕を十字に固めてそれを受けきる。
わたくしは後ろを確認すると、ホッとした。
一方、テテフは怪訝とする。
カプ・テテフ
「当たった? 避けられる余力は充分にあった筈なのに?」
保美香
「貴方の目は節穴のようですね」
テテフは私の後ろを見ると、ようやく気付いたようだ。
子連れが苦しそうに今もその場に倒れている。
私はその人達を護るために盾になったのだ。
カプ・テテフ
「馬鹿じゃないの!? たかが人間のためになんで……!?」
カプ・コケコ
「馬鹿はテメェだ……!」
テテフが上を見上げた。
しかし次の瞬間テテフはコケコの拳に殴られ、地面を舐める。
そして空間はサイコフィールドからエレキフィールドに変わった。
カプ・コケコ
「我ら自然の営みの存在……その理を忘れたわけじゃねぇだろ?」
カプ・テテフ
「だから何? それで人間に同情するわけ!?」
カプ・コケコ
「否! 人類もまた自然の一部だ! いわば地球の一部! だからこそ人は信仰し、そこに喜びは満ちる!」
保美香
「コケコ……貴方」
カプ・コケコ
「お前はこのシマのために良くやった。このクソ野郎は俺に任せろ……!」
カプ・テテフ
「昔から気に入らないのよね……この単細胞!」
テテフが手を突き出した。
しかしコケコはその瞬間テテフの後ろを取る!
カプ・コケコ
「俺もテメェが嫌いだよ! ぶっ飛べ!」
コケコは強烈な蹴りをテテフの背中に叩き込む!
テテフは吹き飛ぶが、空中で静止し、その燐光を振りまく。
カプ・テテフ
「うふふ……やってくれるじゃない」
カプ・コケコ
「汚ぇ鱗粉飛ばしてんじゃねぇ!」
バチバチバチ!
エレキフィールドを伝って全体に渡る電撃、それはテテフの鱗粉を焼き切る。
お魚屋さん
「う……なんだ? 急に身体が軽く……?」
保美香
「皆さん、ご無事ですか?」
お肉屋さん
「!? 保美香ちゃん怪我してんじゃないか!?」
わたくしはいくら半減でもテテフの強力なムーンフォースが直撃したのだ、ダメージは小さくない。
それでもコケコの電撃で鱗粉を焼き払われ、無事復帰した皆さんに安堵する。
コケコは粗暴だが、それだけじゃない。
信仰を大切な物だと感じ、そして人の高さで共に喜びを見いだす優しさもある。
だからこそ、コケコは好奇心の塊とも、馬鹿だとも歴史に語られるのだろう。
保美香
「コケコ……信仰に本当に力があるのなら……その屑はわたくしがケジメつけますわ」
カプ・コケコ
「良いだろう……この地はお前を祝福している」
コケコは後ろに退く。
わたくしはテテフを睨みつけた。
テテフが人間に良い感情を抱いていないのは分かる。
ただ無邪気さが悪質に露呈した感じ、そんな子供っぽさを覚えた。
カプ・テテフ
「くらいなさい!」
テテフが両手を突き出す。
私は周囲を確認した。
未だ怯え、愛しき子を賢明に護る母が見えた。
保美香
「わたくしはウツロイド……でも、ウルトラビーストじゃない!」
空間が爆ぜる!
しかしわたくしはそれよりも速くテテフの眼前に迫った。
カプ・テテフ
「なっ!?」
テテフは目を見開く。
わたくしは今本気以上の力を出しているだろう。
ただテテフの頬に優しく触れ、触手を首筋に差し込む。
カプ・テテフ
「か……は!?」
保美香
「苦しいかしら? でもそれは貴方があの罪のない人達に与えた痛みそのものよ?」
わたくしはテテフの痛覚を増大させた。
神経の中を蠢く触手は彼女に死なない程度の毒を与える。
保美香
「命を司るなら……命の重みも知りなさい!」
わたくしはテテフを投げ飛ばす。
カプ・テテフ
「あう!? 痛い……くあ!?」
保美香
「少し毒は残しておいたわ、暫くは神経が空気にさらされる痛みを味わいなさい」
わたくしはそれっきりテテフから視線を外し、真っ先に母子の元に向かった。
保美香
「大丈夫かしら!? 子供に怪我は!?」
子供
「お姉ちゃん……ありがとう!」
子供は小さい女の子だった。
女の子は満面の笑みで返してくれる。
わたくしは、それを見届けると急に意識が遠のいた。
久々に戦って……かなり無茶した……かしら?
ドサァ!
***
保美香
「……え?」
気が付いたらわたくしはベッドに倒れていた。
辺りを見渡すと暗く、自分の身体には包帯を巻いてある。
保美香
「病院……ですの?」
カプ・コケコ
「テテフの鱗粉を浴びて危険な状態だったそうだぞ」
保美香
「コケコ!? しょ、商店街は!?」
カプ・コケコ
「うるせぇぞ! 怪我人は静かにしてやがれ! 順に語ってやる!」
コケコはその後の顛末を教えてくれる。
まずわたくしが倒れた後、警察とPKM対策部がやってきてテテフとコケコは速やかに拘束されたらしい。
ただ、住民の証言でテテフは地上げを計画したヤクザ組織に雇われていた事が分かった。
テテフは住民を危険に晒してしまったため、拘束された後、対策部に引き取られた。
コケコもしょっ引かれそうになったが、商店街の組合がコケコを庇い、事なきを得たそうだ。
その後病院にわたくしは搬送された、結構やばかったらしい。
コケコは商店街が共同で面倒をみるPKMとなり、その結果わたくしが目覚めるまで待っていたらしい。
カプ・コケコ
「つまり俺は商店街というマナの一部に組み込まれた、そしてお前はそのマナの中心にして信仰の対象、俺はお前に帰属する」
保美香
「貴方、そのスピリチュアルな考え方、時代錯誤にも程があるかしら?」
要するにコケコは商店街の用心棒になり、そしてわたくしを信仰する一部になった……という事らしい。
改めて文明人らしさが欠片もないわね……。
保美香
「それで、それなら名前は頂いたのかしら?」
カプ・コケコ
「組合長に雷鴎(らいおう)という名を頂いた」
雷鴎……ふぅん、良い名を頂いたみたいね。
良くも悪くも世間知らずみたいだし、私も面倒を見なければなりませんか。
保美香
「テテフは……」
カプ・コケコ
「あの屑はある意味で被害者だ、信仰を嫌い、人間を醜いものだと考えている。自らにカネという名もつけているが、それこそが人間の真似事、ポケモンも人間も大自然全てがいずれマナの樹へと帰り、スピリチュアルへと至る事を奴は忘れている」
保美香
「日本語の勉強も必要かしら?」
何言ってんのか本当によく分からない。
しかしカネ……ね、あの子は大人になる方法を知らないまま大人になった子供といった所かしら。
コケコも大概子供みたいに思えるけど、もしかしてカプって全員奇人変人集まりなんじゃないかしら?
カプ・コケコ
「我々が人へと至ったのも太陽と月の導きであろう」
保美香
「人への憧れ……わたくしはただそれだけですわ。 人間になりたかった」
カプ・コケコ
「俺も同じか……」
わたくしたちは空を見上げる。
月は優しく大地を照らしている。
人間への情景……それは時に力にもなる。
あの時最大以上の力を出したとき感じたのは、黄金の力だった。
テテフ……カネ、だったわね……彼女にも感じて欲しいわね、人って……素晴らしいわよ!
突ポ娘 サイドストーリーズ
女帝の章 ウツロイドが得たかった物 end