突ポ娘 後書き
突然始まるポケモン娘と歴史改変する物語、完・全・完・結!!
この第三部、当初の想定ラインからはやや外れました。
詳細はこの後書きますが、なんとか茂と茜の物語はハッピーエンドを迎えられました。
サイドストーリーではやりたくても本編に入れられなかったエピソードや、IFシリーズが中心でしたがどうだったでしょう?
それでは茂と茜編三部作振り返ってみましょう。
第一部 突然始まるポケモン娘と同居する物語
概ね予定通り最終話まで進行できたエピソード群でした。
ただ、平穏過ぎるためアクションを入れづらかったのが難点。
後は茜と茂以外、書きながら性格変わってました。
厳密には茜と茂も変わったんですけど、これ成長譚ですからね。
第二部 突然始まるポケモン娘と旅をする物語
本来想定してなかった第二部、とはいえ一部で全くバトルがなくてこれポケモンじゃなくても良いよね感を払拭する意味でも、二部はやって良かったです。
ただその分想定していたスケジュールを大幅に超えてしまい、長くなってしまいました。
当初と大幅にズレたのはストーリーラインで、当初は某国の姫の英雄譚だったものが、群勇劇になっていました。
当初は○われるものをイメージしたストーリーも気が付けば○ァイヤーエンブレム的に。
最終戦は3パターン作ってたから、サイドストーリーに載せても良かったかも……。
第三部 突然始まるポケモン娘と歴史改変する物語
当初の想定から大分ズレました。
というのも、実は当初はもっとこじんまりとした登場人物たちで詳細は後で書きますが、人数が倍ぐらい増えました。
結果としては茜エンドですが、サイドストーリーのティナエンドのように、本来的には他のヒロインのエンドもありますが、これは当初の名残です。
一番難産だったのは間違いなく三部でしたね。
ここからキャラ説明
・常葉茂
三部作通しての主人公。
最初は卑屈でネガティブさを詰め込んだ駄目人間でしたが、ストーリーが進むに連れて人格が開花、最終的には頼れるお父さんになりました。
サイドストーリーズでは主人公じゃない茂を書けるのは新鮮で大変楽しかったです。
周りから茂がどう見られているか、改めてお気に入りのキャラです。
・茜
第一部と第三部のヒロイン。
彼女も成長がメインであり、当初の外出恐怖症、箸も持てない。
おまけにサイドストーリーを見れば分かりますが、自分が何も出来ない無能だというコンプレックスまでありました。
それが最終的には結構万能なキャラに成長し、そして母親になりました。
因みに王へと覚醒した現段階、強さは測定不能、ただし技能はイーブイに依存する。
当初より口数も増えたし、気が付けば他の駄目軍団よりはマシでした。
・保美香
ある意味で最も憐れかも知れない。
というのも、お気に入りという事もあって出番は茜と同等。
だからこそ保美香エンドがないのは憐憫の思いです。
スペックは当初より最強、戦闘能力も高いのですが、不殺をモットーにしているため、戦闘面では相手を打倒するより行動不能がメインでした。
作中キルスコア0で伊吹より優しいのかも。
・美柑
常葉家の威力部門担当、とはいうものの戦うことしか知らない美柑は終始ポンコツでした。
おまけに補正で強者とばかり当たるから、まるで○ルバーサーファーのような役回りをさせてしまい……ご免ね美柑。
サイドストーリーでは異端の役回りをさせたほど彼女は複雑でした。
ただ実効戦闘能力は常葉家ナンバー1で、決して弱くはないので悪しからず。
・伊吹
当初よりあまりぶれなかったほんわかお姉さん。
ただ本人メインの回がとことん作りづらく、お色気系も気が付いたらやってなかった。
良くも悪くも外伝で活躍したタイプでした。
実は作中で一番身長が高いんだけど、それより爆乳の性で誰も突っ込まんかった……。
優しいお姉さんで怒ったことはないけど、泣いたことは数知れず。
特に第二部では最初の合流仲間という事もあり、キルスコアはそこそこ。
・ナツメ(ナツメイト)
第二部ヒロイン。
当初はナツメのみがヒロインで、それ前提に三部も組んでたんです。
三部における華凛の役回りは殆どナツメで想定しており、華凛がコスプレするのも、実はナツメがコスプレしたからだったり。
キャラとしては気に入ってたんですが、いやぁ偉い人は大変ですわ。
凪(ナギ)
第二部正ヒロインになったシンデレラガール。
何気に唯一大人系だったので、内容もヒロイックさより、やや後ろめたい物になりました。
それでも冬コミは彼女じゃないと成り立たないので、彼女がヒロインになったのはある意味良かったかも。
終始華凛とセットであり、後半は作者も意図的にそうしました。
良くも悪くもバトルは凪戦が一番書いてて楽しかったです。
・ニア
第二部のヒロインで一番のお気に入り。
実はニアだけは誕生経緯が複雑で、当初は暗殺者ではなく忍者でした。
その際ゲッコウガかアギルダーで悩んだところ、ストーリーラインを見直し、改めてゾロアのニアとして誕生しました。
二部限定ながら、一人だけ未進化の弱さに葛藤したり、茂とイチャラブしたり作者の恩恵は多大に受けましたね。
・華凛(カリン)
二部を構想する上で一番最初に完成したのは彼女でした。
最初の神話の乙女にして、救われることのなかった悲劇のラスボスであり、キャラや結末は徹底的に情報カットして大事に扱いました。
三部では必ず登場するキャラだっただけに、彼女はメインになることも多く、弱体化した彼女の立ち回りは同時に神話の乙女の強大さも描けて良かったかなと思います。
・セローラ
実は登場する予定のなかったキャラ。
茜サイドの登場人物が少ないとクレームに対応するため産まれた奇跡のシンデレラガール。
良くも悪くも本来はコンルとセットだっただけに、三部での暴走も留まるところを知らず、メインキャラでもないに関わらず、非常に目立ちました。
とはいえ地は等身大な女の子で、彼女視点では意外とまともだったり、良くも悪くも俗物。
作者もお気に入りです。
・御影真莉愛
第三部重要キャラ、ながら実は難航したキャラ。
というのも当初の予定では現在のヒガナに当たる敵役だったため、本来は茜や茂を騙して嵌める組織のエージェントでした。
ところが書いてるウチに、これを嘘にしたら不憫すぎると、そのままいい人になりました。
名前は丁度困った時に、ミカルゲ使いだから御影になって、じゃあ名前どうしようか考えたらオリジナルから拝借しました。
お気に入りなんだけど、中間管理職の性か出番は中途半端に。
それでも茂君を支えた一人です。
・愛紗・ほむら・白
都合上三人セットで説明だが、それぞれ活躍はそこそこでしょうか。
個人的にはもっと愛紗を描きたかったですが、どうしてもメインでない都合、出番は限られて無念!
・杏
ある意味で御影編は彼女が中心でしたが、この子ももう少し描きたかった。
実際戦争中にフラグ残したんだけど、未消化で終わったのは悔やまれる。
・ハニー
ハニー編の中心人物。
ある意味PKMのテンプレでメタで言えばPKMの母と言えるキャラです。
彼女はPKMと人間の関係の縮図であり、そういう意味では本来そこで出番終了でしたが、その後少し出番を与えることに。
嫁にするならハニーさんはナンバー1です!
・大城道理
事故るまでが本人の停滞期!
本当は本編で結婚までやるつもりだったけど、今更寄り道出来るかぁ!? と没となりました。
何気に元名無しのモブだけに、ちゃんとした掘り下げはサイドストーリーの方になりましたが、ある意味大出世!
・上戸紅理朱・夏川慎吾
紅理朱は元々反PKM連合の構成員という設定で、最初から敵対するキャラとして作ったんですが、その設定も人類解放軍に統合され、本人はただのPKM嫌いに。
夏川は本来自分の作ったキャラではなかったのですが、大城と差別化するために結構苦労しました。
一応神の十柱の現在を描くための重要キャラになって貰いました。
・グリナ・アセリナ
戦争編の中核キャラ、サイドストーリーの方が本来の彼女たちを描けていますが、グラエナ自体が大好きなポケモンのため非常に楽しかったです。
・ギラティナ
本作のラスボス。
華凛とは違い、救うことは出来ませんでしたが根本的に対立構造が違ったからまぁ良いかなと。
本来は優しく虫も殺せない女の子が、その手を血に染めてラスボスと化したのはアルセウスだけで無く作者も涙を禁じ得ません。
その分サイドストーリーで一番の夢のあるIF展開にしましたが。
・ユクシー・エムリット・アグノム
正直言ってそこまでキャラを立たせる予定もなかった中ボス。
想定外にアグノムがシンデレラガールになってしまったが、元から彼女たちを殺す気は無かったので悪しからず。
でもこれなら三人のメイン回作っても良かったかも……。
・K1・K2・K3
華凛クローンズ、結構古くからスピンオフでやるつもりだった話で、彼女たちのエピソードは終わり方は二択ありました。
やらなかった終わり方は茂と出会ったK2が華凛となって新たに過ごすが、クローンズに襲撃されて涙しながらジ・エンドというこれまた救いのないエンディングでした。
・雷鴎
カプ・コケコのPKMで本来は何も考えていなかったキャラでした。
たまたまカネを見て、対比のキャラを作ったら随分スピリチュアルなキャラに。
原作の不遇っぷりとは真逆に単発ながらアクの濃いキャラに出来たと思います。
・由恵
エネコのPKM、実はかなりのレアキャラで本編世界線軸では一切登場しません。
それだけに実はかなり蛋白で台詞が少なくなりました。
晃さんの性格を描くためのギミックといった所でしょうか。
・大城奏
メロエッタのPKMで大城の嫁。
かなりの病弱設定で、本来の設定では幽霊でした。
当初のストーリーラインでは病院でずっと眠っており、大城は幽霊の奏と恋をしていくというお話しでしたが、結果は現在の通り。
・嵐花・雷花・豊花
実はこのセットはトルネロス登場時点で構想してました。
結果的にサイドストーリーでやることになり、見事にギャグ回でした。
・イベルタル・聖
本来やる必要もないけど、伝説のポケモンで一番のお気に入りのイベルタルを使わないのは勿体ないと2年後ということで、主役になって貰いました。
所謂ゴルゴですが、これは大護君の対比だったり。
聖は今後もアメリカで活躍するでしょう、なお今の所独身の模様。
・夏川天海
ソルガレオのPKM、イベルタルとは違い、人の世に難苦するポジションの伝説。
その気になれば本当に世界征服出来そうな力がありますが、豪快で細かい事は考えません。
ある意味爽快で、書いてて楽しいキャラでした。
・アルセウス(育美)
本編の黒幕で、サイドストーリーでその核心を描くことになりました。
ある意味サイドストーリーは育美さんを書きたくてやったと言っても過言ではありません。
彼女もまた、世界に躍らされ、その才能を全て使って、王さえ騙した先……幸あらんことを。
以上、流石に全て紹介は無理なので抜粋しましたが、ここまで多くの物語が生まれましたが、楽しんで貰えたでしょうか?
突ポ娘 完!