突然始まるポケモン娘と○○○する物語





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第一部 突然始まるポケモン娘と同居する物語
第11話 電車に揺られて

突然始まるポケモン娘と同居する物語

第11話 電車に揺られて


ガタンゴトン、ガタンゴトン。

8月中旬、俺たちは2泊3日の旅行に出かけた。
電車を乗り継いで1時間、トンネルを抜けるとそこは雪国……などではない。

美柑
 「あ、海見えました!」

美柑が指さすと海が遠方に覗き込む。
まだ遠いが確実に海が近づいていた。

伊吹
 「あと〜どの位で〜つくの〜?」


 「そうだな、後40分位かな」

保美香
 「ふ……それだけの時間があれば負けを取り返せますね!」

そう言ったのは保美香だ。
保美香はトランプのカードを真剣に見ている。
流石に暇な物だから大富豪を始めたところ、圧倒的運の悪さで保美香が大貧民を維持、そして逆に大富豪は茜だ。
茜は逆に異様な幸運を見せている。

この両極端が何か化学反応しているのか、保美香が革命すると即茜が革命返しする始末。
何をやっても何故か勝てない保美香は残り40分で勝利を狙っているのだ。


 「あんまり熱くなるなよ」

保美香
 「ええ、心は静かにですね」


 「されどその掌は烈火の如く」

即水を油に替えてくる茜。
こういう所も保美香は茜と相性が悪いのかも。


 「たかが遊びなんだがなぁ」

美柑
 「凄いなぁ、海ってどこまでも広がっている」

一方、貧民でも富豪でもない平民の美柑は既に興味がトランプより海に移っていた。

伊吹
 「うふふ〜、海もそうだけど温泉も楽しみ〜」

現在富豪の伊吹も早速妄想を始めているようだ。
行き先は海の傍の旅館。
そこそこ口コミで人気の旅館らしく、特に温泉のロケーションの評判が良い。

因みに現在貧民は俺。
まぁ適当に上がれば良いんだが。



***



 「到着っと」

電車は終着駅へ、随分田舎に来たように思える。
海が近く、磯の香りがホームに届く。
ここから歩いて30分。
実際にはバスで向かうことになるが、その到着はもうすぐかかるだろう。


 「ふぅ、荷物を運ぶぞ」

旅行となるとそれなりに荷物は多くなる。
一応男だし、荷物の半分は俺が持ち、他はそれぞれ均等に持って運んでいく。


 「無人改札を越えると本当に海が近いな」

この辺りは岩礁で、砂浜ではないがそれでも磯釣りを楽しんでいる釣り師もいるようだ。
ここからでも遠方には砂浜も見えて、改めて旅行に来たのだと実感する。

保美香
 「クフ……47回、47回ですわ」

保美香は凄く意気消沈して、もはや口から魂が出ているようだ。


 「因みに私は47回大富豪」

美柑
 「か、数えていたんですか二人とも」

結局ずっと保美香は大貧民、そして茜はずっと大富豪。
格差社会とはかくあるべきという事か。

保美香
 「ふふふ……しかし遊びはここまで、次は負けませんわ」


 「しかしその次が訪れる事は永遠になかった」

保美香の闘志にやっぱり水を差す茜。
やっぱ相性悪いのかな。

保美香
 「次は水着で白黒つけますわ!」



***



 「ふぅ……やっぱり疲れるわ」

地方の海沿いに建った和風旅館。
バスの直行便に乗って俺たちは旅館にチェックインすると、2階の和室へと案内された。
正直まだ旅は始まったばかりなのだが、既に疲れている俺。
もう年なのか……純粋にデスクワークだから衰えているんだろうな。

美柑
 「おお、展望から海が見えます」

そう、この旅館はロケーションがウリ。
だからちょっと立地が悪くても口コミサイトの評価は高いのだ。
美柑は海に感動しているようだ。

伊吹
 「美柑って〜海は初めて〜?」

美柑
 「実はそうなんですよ! そもそもこの身体で海なんて初体験ですからね!」

保美香
 「それはわたくしもですわね」


 「私も」


 「ていうか、全員ポケモン娘としては初めてだろ」

冷静に考えて、全員海辺に生息するポケモンじゃない。
ましてポケモン娘としてならまだ夏しか体験したことがないんだから、なんでも初めてだろう。

保美香
 「それでは早速海へ行きましょう!」

そう言ってやけに気合いが入っていたのは保美香だった。
何やら保美香は水着に強い熱意を持っていたようだし、早速着替えたいのだろう。


 「それじゃ、海へ行くか!」

俺たちは全員水着と着替えを持って海へと遊びに行く。
さて、皆どんな水着にしたのやら。



***




 「ふぅ……暑い」

海辺の更衣室で着替えると、男の方が俺が出てくるのが早かった。
やはり海辺に出ると肌をさらしている事もあり、日差しが強かった。
紫外線から普段無縁の生活しているから後で肌やけが怖いな。

美柑
 「お待たせしました」


 「お、おう! 皆着替えたか」

早速4人揃ってビーチサイドに現れるポケモン娘達、その良くも悪くも目立つ姿に俺は年甲斐もなく胸を高鳴らせてしまう。


 「ちょっと小さかったかも」

少し窮屈そうな紺色のスクール水着を着たのは茜だ。
ご丁寧に胸元に茜と書いてある。
本人が小さいと言っている原因は間違いなく胸だろう。
多分同じくらいの年齢の子供と比べると大きな胸が普通の規格の水着に合わないためだ。
まぁだからこそ、エロい訳だが。

美柑
 「日差しが強いですねー!」

そして今日ばかりは旅館に剣と盾を置いてきた美柑は黒の競泳水着だった。
見事にエロさのカケラない、ぴっちりと肌に張り付いた布。
哀しいほど身体が子供な美柑ではスポーツ選手にしか見えない。
ある意味ではサーフィンライダーにも見えるな。

そして残り二人はと言うと。

観光客A
 「何かしらあの二人……凄くスタイル良くない?」

観光客B
 「もしかしてモデル?」

ここはプライベートビーチではないので当然一般観衆の目はある。
その中でいつもなら最も目立つ茜を差し置いて目立っていたのは保美香と伊吹だ。

保美香
 「ふぅ……この身体はだんな様だけの物なのですが」

あまりにも衆人環視に晒されてウンザリしているのは保美香だ。
結局保美香が選んだのはスポーツタイプの白いビキニ。
スタイルが正真正銘モデル並だから何着ても栄えるが、その格好ではビーチバレーの選手のようだ。
後、拘りなのかいつも被っている空○ヲ級みたいな白い帽子もセットだ。

そしてもう一人、圧倒的視線を集めたのが伊吹。

伊吹
 「う〜み〜!」

しかしこちらは視線などお構いなし、もとより羞恥心の存在しない伊吹は誰に見られようが関係ないのだ。
そんな伊吹の水着は水玉色のワンピースタイプの水着だった。
裾がスカート状になっておりどこか子供っぽくも見える。
ただ身長に胸と、あまりに日本人離れしたスタイルはそれでも男性(どころか女性までも)の視線を1点に集めていた。

保美香
 「それでだんな様、誰の水着姿が一番良かったですか?」

今回やけに保美香が拘ったのはそこだ。
うーむ、純粋にエロい茜か、それとも大人に攻めた保美香、子供っぽいがよく似合う伊吹、そして場違い感のある美柑か。


 「全員違いがありすぎて、決められんな。引き分け!」

正直4人に優劣をつけることは俺には出来なかった。
無論これは美的感覚だけではなく、4人との円滑なコミュニケーションの結果を考えてだが。
特に保美香だけは確実に自分を女として見て貰うために選んだ水着だ。
一番自信のあるプロポーションで、かつ幼稚に攻めるのではなく、大人の余裕を見せた水着。
もし、ここで優劣をつければ、今後これまでと同じように過ごせるか疑問が出る。
だから引き分けなのだ。


 「だから言った。ご主人様は誰かを贔屓しない」

保美香
 「……やはりだんな様を最も知るのは茜であることを認めないといけませんわね」

……そうだな、当たり前だが最も長く過ごしたのは茜だ。
特に二人っきりの頃は箸の持ち方さえ分からない野生児だった。
それだけに俺と過ごした時間は濃密だったのだろう。
勿論時間だけで理解度が比例するとは思わない。
俺自身皆の事を理解しているようで、理解していないからだ。


 「まだ出会って2カ月……知らない事の方が多いよな」

美柑
 「でもでも! ボクはこれからも一緒に過ごすんだから、ゆっくり理解し合えば良いと思いますよ!」

美柑がそう言うと保美香や伊吹も賛同するように頷く。


 「そうだな、人生はまだまだ、ゆっくり理解し合えば良いな」

保美香
 「ふふ、おじいちゃんのような回答ですね、だんな様」


 「失敬な! まだお兄さんのつもりだ!」

そう言ってビシッと若さアピール(?)をする。
それを見て保美香や美柑が苦笑する。
むぅ……まだジェネレーションギャップを感じる年齢ではないはずなのに。


 「ねえご主人様、早く海行こ、ここ暑い」

流石に談笑が長すぎたか、茜も暑さに痺れを切らす。
そりゃ日陰じゃないから誰でも我慢出来ないわな。


 「よし、海までダッシュ!」

俺がそう言うと手をパンと叩く。
するとどうだろう、皆一斉に走り出す。
反応が一番早かったのは保美香だ、ここは素早さ種族値の差だろうな。
しかし、スピードがあるのは美柑だ、毎日鍛えているだけはある。

伊吹
 「? 茂君は走らないの〜?」

どうにもトロい動きの伊吹が振り返った。
どうやら俺も走ると思っていたようだな。


 「こんな時間から体力使いたくないからな」

伊吹
 「あはは〜おじさんみた〜い」

ぬう……おじいちゃんからランクアップはしているがおじさんも複雑だぞ。


 「良かろう、では俺の走りを見せてやろう!」

デスクワークで鈍った身体だがな!


***



伊吹
 「あっはっは〜……気持ちいい〜」

海の沖、伊吹はもはやクラゲか何かのようにただ漂っていた。
水分が好きでも、本来ヌメルゴンは海には住まないポケモン。
だがある程度の趣向性がポケモンに依存する結果、このような能力を得たのだろう。


 「おい、伊吹。そのまま浮いてたら遠洋に流されるぞ?」

伊吹
 「あ〜、そしたら遠洋漁業の人に捕まっちゃうかも〜」


 「……つか、お前を追ってここまで来た俺もどうかだが、ここ誰もいない位沖だぞ?」

そう、何が面白いのか、かんらかんらと笑ってるが、ここは浜辺から100メートルは離れている。
どんどん遠ざかる伊吹を見て慌てて追いかけてきたが、中々追いつけずこんな遠くまで来てしまったのだ。

伊吹
 「あはは〜、ねぇ面白い話聞きたくない?」


 「なんだよ突然……」

急に妙な事を言い出す伊吹だが、俺の言葉は待たず勝手に語り出す。

伊吹
 「実は〜、泳げませ〜ん! てへ♪」


 「……」

伊吹
 「面白かった〜?」


 「寧ろ怖いわ! お前泳げなかったのかよ!?」

伊吹
 「まぁおっぱいが浮力になるから浮くだけなら出来るんだけどねぇ〜」

やっぱり笑う伊吹に、俺は全力でうなだれた。


 「……こうなりゃ命がけだ、泳ぐ練習するぞ!」

俺は伊吹の両手を掴むと浅瀬へと引っ張る。
正直いってかなりしんどいが、伊吹を見捨てるわけにも行かない。

伊吹
 「うう、泳ぎにくぅい〜」

足をバタバタ、下手くそだがスイムする伊吹だが、確かに泳ぎにくそうだ。
原因は間違いなく胸だろう。
浮きにはなるが、泳ぐには胸が水の抵抗を増やしてうまくバランスがとれないんだ。
せめてスピードがあれば、なんとかなるかもしれないがそこは伊吹だからなぁ、期待できん。

伊吹
「うーん、おっぱい上なら安定するんだけどなぁ〜」


「上なら……?」

そうだ、確かに伊吹は浮くことはとても安定していた。
人間の体格はとてもでこぼこで本来泳ぐには適さない。


 「伊吹、こうやって背泳ぎしてみろ!」

俺はそう言って手を離すとお手本のように背泳ぎを見せる。

伊吹
 「うぅ……やってみる〜」

伊吹はまず背泳ぎの態勢に移る。
この時胸は上を向き、驚くべき程安定している。

伊吹
 「こう……あれぇ〜出来る〜!」

出来た、見よう見まねでとても上手ではないが、確実に波をかき分け進んでいる。


 「後は、体力だな」

伊吹
 「エッヘン! アタシはまだまだ元気だよぉ〜!」


 「いや、俺の体力だ」

実は既にやばい。
ここで溺れたら洒落にならんぞ。
しかもただ浮いていただけの伊吹と違い俺は泳ぎ続けだ。
当然スタミナは伊吹の何倍も使っている。

伊吹
 「あ、それなら……えい!」

突然、伊吹が俺を胸元に抱き寄せてくる!
俺は暴れるも、意外に強い力で押さえ込まれる。
マシュマロの柔らかさとは良く言うが、伊吹のそれはそれ以上だった。

伊吹
 「ほら、アタシの方が大きいからアタシの上で休んで良いんだよ?」

大きいと言っても少しだろ、そんな突っ込みも今の俺には入れられない。
恥ずかしさと、伊吹の体温の温かさ……それは母性のような優しさだった。
邪な心の全くない伊吹だからそう感じるのかも知れない。


 「……自分で泳ぐ」

俺は伊吹から離れるとクロールで泳ぐ。
あのまま伊吹に捕まっていると、何か自分が伊吹に甘えそうで怖い。
伊吹ならきっとそれも許してくれるんだろうが、それは俺の望みじゃない。

伊吹
 「う〜! 待ってよ〜!」

後ろから伊吹の寂しげな声が聞こえた。
泳げたと言ってもゆっくりとな伊吹では俺のクロールには追いつかない。


 「ゆっくりで良いからついてこい!」

俺はそう言うと浜辺に先行した。



***


保美香
 「………」


 「保美香、そんな浅瀬で何してんだ?」

少し砂浜から離れた場所で保美香は足首が浸かる程度の浅瀬で何か唸っていた。
なにやら水面を凝視しているようだが。

保美香
 「……わたくし、無事ですよね?」


 「……は?」

保美香
 「う、海というのは見たことはあっても入るのは初めてなのです。こ、怖いという訳ではありませんが、ど、ドキドキが止まりません!」

そりゃ怖いという事じゃないか?
随分言葉遣いも可愛らしくなって、地が出ている感じか。


 「にしても、こんな岩礁にきた理由はなんだ?」

そう、ここはゴツゴツの岩場だ。
裸足で歩こう物なら即怪我しそうな場所だけに保美香と俺以外誰もいない。

保美香
 「岩タイプだけに、岩場の方がマシかな……と」


 「で、結果は?」

保美香
 「……やっぱり受け付けませんわ!」


 「お前、そんなんで毎日風呂はどうしてんだ?」

保美香
 「ま、真水にはなんとか慣れましたもの」

なるほど、ポケモン娘だけに、慣れればなんとかなるわけか。


 「なら、とりあえず海に顔つける所からだな」

保美香
 「……はい、精進ですわ」



***



美柑
 「主殿! 行きますよ!」

この海で一際元気なのは美柑だ。
美柑は腰まで海に沈んだ状態にもかかわらず、イルカのように高く跳躍する。
身体を弓のようにしならせ、その反発力で水球を叩く。
ビーチボールは俺の脇を越えて水面を叩いた。


 「たく……お前と遊ぶと身体が持たんな」

美柑
 「あ……主殿済みません! ボク一人で楽しんじゃいました」

美柑は時々周りが見えない時がある。
それは時に毒舌に繋がるし、時にはた迷惑な行為に繋がる。
だが、俺はしょんぼりした美柑が見たいわけじゃない。


 「気にするな、思いっきり楽しめば良いんだよ」

美柑
 「でもそれだと主殿が」

こういう所は美柑の良いところでもあるんだよな。
でも、自分を天秤にかけるのが苦手なんだろう。
イチイチ他人のことを一番に考えて、自分を二の次にする。
だから俺はこう言う。


 「俺はお前の笑っている姿を見るのが好きなんだよ」

美柑
 「主殿……えへへ」

美柑は俺の言葉を聞くと少し涙を浮かべながらも微笑んだ。
俺はどこかへ行ったボールを取りに行くと美柑に向けてボールを叩く。
しかし、バレーボールの選手のようにはいかないから、ボールはあらぬ方向に飛んでいく。

美柑
 「はっ! この程度!」

しかし流石美柑、もはやアシカも顔負けなんじゃないかという反応でボールを俺にはじき返してきた。

美柑
 「主殿! どんなコースでも結構です! どんどん打ってきてください!」

どうやら、新しい楽しみ方を見つけたみたいだな。
美柑はほっとくと勝手にネガティブになっていくところがある。
彼女は笑っている姿が1番だと俺は思う。


 「よっしゃ、じゃあ次のコースは更に難しいぞ!」

距離はざっと10メートル、むこうから「はい!」と快活な声が響く。
俺は高くボールを投げると、思いっきり下から叩く……と見せかけて!


 「この距離からちょん押しボールは間に合うまい!」

美柑
 「な、卑怯な!?」

俺は下からボールを本当に軽く叩いた。
手から放物線を描いて飛ぶボール。
慌ててこちらに向かってくる美柑。

美柑
 「間に合えーっ!」

美柑が跳ぶ。
まるで水面を飛ぶトビウオのように、しかし実際にはそんな長く飛べるわけではない。
美柑の腕がギリギリ……届いた!

美柑
 「やった、間にあ……!」

その細い二の腕がボールをしっかり弾く。
しかし、ボールに夢中でその先を見ていなかった美柑が俺の目の前に飛び込んできた。


 「あぶ!?」

回避は間に合わない。
俺は美柑を受け止めにいく。
美柑の細い身体を受け止めることには成功したが、俺はそのまま後ろに倒れた。
直後、目の前に美柑の顔が迫る。
身体が水没する瞬間、俺と美柑の唇が重なる。

バシャーン!!

大きく水面を叩いた。
それ程深くはないが、藻掻いたら溺れる危険性もある。
俺は美柑の腕を掴むと一緒に引き上げる。


 「ぷは! いや流石美柑、あのフェイントに間に合うとはな」

美柑
 「……」

しかし、美柑がそっぽを向くと何も答えない。
気になって横顔を覗くと顔を真っ赤にして。

美柑
 「主殿と、キスしちゃった……!」

思いっきり羞恥心に煽られていた。



突然始まるポケモン娘と同居する物語

第11話  完

第12話に続く。


KaZuKiNa ( 2019/02/06(水) 20:53 )