56話 とある秘密の約束事
「ちょっとレト大丈夫?」
「何でお前は毒状態になったくせにそんなピンピンしてんだよ……」
「モモンの実を食べたらすぐ治るじゃん」
クレディアはふんふふーん♪と鼻歌を歌いながら。フールはけろっとした表情で。御月は涼しい顔で。レトは顔を青ざめさせて口元を押さえながら。
そしてフィーネがそんな4匹を見てくすくすと笑いながら、共に歩いていた。
「『プロキオン』さんは元気ね。チームっていうのは皆こんなものなのかしら」
「いや、コイツが煩いだけです」
「御月黙れ」
こんな軽口を叩いているが、戦闘後に一悶着はあった。
あの後フールと、そしてどくづきで毒状態となっていたらしいレトはモモンの実を食べて、フィーネもオレンの実を食べて回復した。ただフィーネとレトは万全と言えない状態で、一応歩ける状態になっただけだが。
問題はあの敵2匹、ファットとログッドだ。
あの2匹は5匹が悩みに悩んだ結果、面倒くさくなったフールが、
〈クレディア、蔓のムチで蔓ちょうだい。縛るから〉
〈わかった!〉
と言って、蔓でぎっちぎちに2匹まとめて縛って転がしておいた。しばらくは起きないだろうが、念には念をと縛っておいたのだ。
そして歩きながらフィーネにシャオの説明をし、今に至る。
「シャオが無事でよかったわ。宿場町の皆さんにはシャオとお礼を言わなくちゃ」
「まあ宿場町っていってもレアさんとかヴィゴたちだけが面倒見てるようなもんだよね」
笑いながらフールがフィーネの言葉に返す。
それにつられるようにフィーネは笑った。しかしすぐにその笑顔は困ったような笑顔に変わった。
「……でも本当に助かったの。近くに町がなければずっと追いかけられたままだったから」
「あぁ……。ていうかアイツら何なの? シャオは「エンターカードを狙ってる」って言ってたけど……」
「それは私にも分からないわ。でもシャオの言う通りエンターカードを狙っているっていうのは確か。……それについてはシャオや貴女たちの仲間がいる所できちんと話しましょう」
えぇ、とフールが納得いかないといったような表情をする。
すると今まで会話に入らず、訳の分からない鼻歌を歌っていたクレディアがフィーネに話しかけた。フィーネの表情を窺うように顔を覗き込みながら。
「フィーさん、何か不安?」
「え?」
きょとんと、フィーネが目を丸くする。
クレディアは不思議そうな顔をしてから、いつものように笑った。
「だいじょーぶ! 宿場町のみんな優しいから!!」
「クレディア、多分フィーネはそんな心配してないと思うよ」
やれやれといった様子でフールがツッコむ。
しかしクレディアは「え?」と首を傾げるばかりで、どう見ても理解していないだろう。フールは「寧ろ追手についての方が不安でしょ」と言うが、クレディアはきょとんとするばかり。
御月は見ていられないとばかりにため息をつき、レトは「相変わらずだよな……」と少し引き気味だった。
フィーネは微笑んでから、困ったような笑みを浮かべてクレディアに話しかけた。
「ごめんね、クレディアちゃん。フールちゃんの言う通り、そういうわけじゃないの。ただちょっと気がかりなことがあって……」
「気がかり?」
フールが首を傾げる。そして、「何が?」と続けた。
その問いにフィーネが答えることはなく、曖昧に笑って答えた。
「宿場町に行ったら、きっと、わかるわ」
宿場町につくと、何故かすでに沢山のポケモンが集まっていた。
フィーネに声をかけようとしたり、どうにか見ようと近づいてくるポケモンはフールが全て「近づいたら電気祭りが開催されるからね」と言ったためにすぐ退いた。
そしてとりあえずシリュアたちに近づく。
「留守番おつー。何もなかった?」
「なかったです! 怪しいポケモンもみませんでした」
クライの報告を受けて、フールが「そう」と短く返事をする。
ちら、とフィーネの方を見るとシリュアと話していた。そういえばシリュアはフィーネのことを知っていたな、とフールは今更ながら思い出す。
「ルー兄も来てたんだねー! おはよう!」
「おはようの時間はもう過ぎてるけどな。それにしても何処か行くなら俺も呼べばいいのに。リーダーつれないな」
「探す手間さえかけなきゃ呼ぶっての! あといい加減名前で呼べ!!」
フールとルフトの言い合いもいつも通りで、ルフトは軽い調子でフールを挑発して怒らせる。
クレディアは「仲良しだねー」と笑みを浮かべている。クライは苦笑いで、レトは呆れていた。御月はもう見ようともしていない。
すると、食堂からシャオ、レア、そしてヴィゴとその弟子たちが出てきた。
「フィーネ!」
「シャオ……!」
慌てて出てきたようなシャオは、フィーネの姿を目に入れるや否やほっと息をついた。心底安心した、とでもいうように。フィーネも実際に姿を見て安心した様子だった。
2匹が向き合って話すのを、他のポケモンたちはじっと見つめていた。
「無事でよかった。外傷はあるみたいだけど……他は大丈夫か?」
「心配し過ぎよ。大丈夫。まあこの子たちが助けに来てくれなかったら崖から落ちる心算でいたけ、ど……」
あ、とフィーネが気まずそうに声をあげた。そして「あー、えっと」としどろもどろになりながら言葉を探し始めた。
しかし目の前のシャオがにっこり笑ったため、止まった。
「そのことについては後でゆっくり話そうか」
「…………はい」
どうやら勝てなかったらしい。フィーネは小さく頷いた。
そして何かを思い出したように、「そう!」と俯き気味だった顔をあげた。
「こうやって喜び合っていたんだけど、私、気がかりが……」
「うん。でもフィーネ、きちんと『プロキオン』にお礼を言おう。宿場町のポケモンたちにも迷惑をかけたし……」
「……それもそうね」
フィーネがシャオの隣に移動し、2匹は隣に並んだ。そしてフールたちや宿場町のポケモンたちを見た。
「『プロキオン』……皆さん……ご迷惑とご心配をおかけしました。すみません。本当にありがとうございました。皆さんのおかげで助かりました」
そう言って、深く頭を下げた。
フールはそれを見てから、軽い調子で返した。
「いやいや、無事でよかったよ。ね、クレディア」
「ん!」
フールの問いかけに、満面の笑みでクレディアが答える。それにシャオとフィーネも笑顔になる。
しかしと言ってフールは首を傾げた。
「ただ……君たちを襲ったポケモンだけど……アイツらはエンターカードを狙ってたわけだよね?」
「えぇ。はっきりそう言っていたもの。「エンターカードをどこに」って。彼らがエンターカードを狙っていたのは間違いないわ」
さっきの笑顔とは打って変わって、真剣な表情になる。
シャオはフィーネの言葉を聞いてから、「やっぱり」と納得した様子だった。
「だったら彼らは僕らの研究の邪魔をしたかったのか……もしくはエンターカードを奪って大氷河に行こうとしてたのかもね。僕らの情報がどこで漏れたのかは分からないけど」
「…………えっ?」
シャオがさらっと言ってのけた言葉に、誰かが声を漏らした。そして、固まった。
そんな周りを気にしていないのか気づいていないのか、シャオとフィーネは普通に会話をしている。他は目を丸くして固まっているというのに。
するとレトが慌ててストップをかけた。
「ちょっ、ちょっと待ってくれ! だ、大氷河って!? それに行くって!!」
「大氷河は誰も行ったことのない未踏の地……。そこへ……そこへ行くというのか……?」
皆がそういった声をあげて、ようやくシャオたちも気づいたようだった。
シャオは「あ、あぁ……すまない」と困ったような笑みを浮かべて全員に謝った。
「このことはまだきちんと話してなかったよね。僕ら2匹はずっと大氷河の研究をしてきたんだ」
「大氷河の奥……そこにはきっと、周りの物体を浮遊させる大結晶がある。シャオはそう考えているらしいの」
「物体を浮遊させる大結晶……?」
御月が訝しげな表情をして、フィーネの言葉を復唱する。
シャオたちはそのまま説明を続けた。
「それを証明するためには大氷河へ渡るしかない。けど大氷河には巨大なクレバスが行く手を阻んでいて行けなくなってる。だから地脈の流れを利用しクレバスを超え、大氷河の前にダンジョンの出口ができるような、そんなエンターカードを作ろうとしてたんだよ」
「そんなことできるのか?」とひそひそと話す声が聞こえる。
しかしフールはそんな声は全く気にせず、期待に満ちた目でシャオに問いかけた。
「なるほど……。じゃあシャオとフィーネのエンターカードが揃えば大氷河に行けるかもしれないってこと?」
「そういうことだね。まだ調整が必要なんだけど。ただ……」
ちらりとシャオがフィーネを、否、フィーネの持っている鞄を見た。ぺしゃんこで、何かが入っているようには見えない。
その視線に気づいたフィーネは俯いた。
「フィーネ……見たところエンターカードは持っていないようだけど……。……もしかして、追手に奪われた?」
「ち、違うの! そういうわけじゃ……ないん、だけど……」
語末がどんどん小さくなっていく。表情は見えないが、いい表情をしているような感じではない。
その様子にシャオは首を傾げた。他のポケモンたちもだ。
「そのことで私……後悔、してて……」
「後悔……?」
誰かが言葉を繰り返した時だった。
「お姉ちゃん!」
幼い声がして、全員がそちらを見た。
その声の主――ククリはフィーネの方へ駆け寄る。後ろからはファムがついて来ていて。何のことか分からず、ほとんどのポケモンが首を傾げていた。
ただフィーネはククリの姿を見て目を丸くしていた。
「あっ、貴方……!」
そしてフィーネは慌てた様子でククリに近づき、声をかけた。
「怪我はない!? 大丈夫だった!? 何か危ない目にあったとか……」
「お姉ちゃん。これ……」
ごそごそとククリが何かを取り出す。そして取り出したものを見て、全員が目を瞠った。
それは、エンターカードだった。
フィーネは呆然とした様子でそのエンターカードをククリから受け取った。
「も、もしかしてあれってエンターカード!?」
「な、なんでククリが……」
他のポケモンが動揺の声をあげる中、ククリは笑った。
「ボクちゃんと約束 守ったよ! 誰にも言わなかった!」
その笑顔を見て、フィーネはくしゃりと顔をゆがめた。さらにじわじわと目に涙が浮かべさせて。
「あっ……ありがとう……。でも怖かったでしょう?」
「大丈夫だよ! ボク強いもん!!」
笑顔で、そう胸を張っていったククリに、フィーネは涙を浮かべながら息をはぁぁと吐き出した。まるで安堵したかのように。
「ホント……ホントによかった……。ありがとう……。でも、ごめっ……ごめん、なさぃっ……!!」
ついに涙をボロボロ落として泣き出したフィーネに、一同がぎょっとした表情をした。
「フィーネ……!?」と言ってシャオは背中をさするが、フィーネが泣き止む様子はない。目の前にいたククリも大慌てだ。
「お、お姉ちゃん! ボクは本当に大丈夫だってば! 泣かないでよ〜」
「あの、えっと……?」
フィーネとククリ以外、全く状況を掴めないで唖然としていた。
そんな中、ククリの後ろでずっと見守っていたファムが一歩前に出てフィーネに声をかけた。
「フィーネさん、はじめまして。私はこの子の母のファムと申します」
そう声をかけられると、フィーネは未だぽろぽろと滴を落としながら顔をあげた。
涙でぐしゃぐしゃの顔で、嗚咽を耐えながら、ファムの顔をしっかりと見据えてから頭を下げた。深く、深く。
「ぁっ……本当に、本当に申し訳ありませんでした!! 私の、私のせいで、この子を危険に巻き込んでしまって……!」
「危険……?」
ファムは何のことか分からず首を傾げる。ククリも全く分かっていないようで、ぽかんとしていた。それは前から呆然としてたポケモン達も同じで。
頭を上げようとしないフィーネに、ファムは優しげな声で問いかけた。
「一体何があったのか……お聞かせ願えませんか?」
「…………はい……」
掻き消えそうな声で、フィーネは返事をした。
そして涙をぬぐい、何とか声を張って質問に答えた。
「……ご存じのとおり、私はシャオとはぐれた後も、ずっと追われ逃げ回っていました。町に逃げ込もうとはしたんですが、先回りされたりして……。ずっとこの宿場町周辺を彷徨っていたんです。
そうしながらも、前もって隠しておいた持ち物が気になって……。それで向かった先が……“シキサイの森”だったんです」
“シキサイの森”。『プロキオン』は聞き覚えがあった。ククリがいないと『プロキオン』総出捜索した時の時に、ククリがいた場所だ。
フィーネは俯き気味で続ける。
「私は敵を気にしながら持ち物を隠した場所へ向かいました。でもそこに……丁度この子がいたんです」
この子、とフィーネが見たのがククリだった。
「そこには私が隠していた荷物が散らばっていました。……勿論エンターカードも」
「地面にあったのをボクが掘り出しちゃったんだ」
ようやく話が見えてきたと言わんばかりに、一部のポケモンは話を聞いていた。
「私は焦ってしまって……頭の中が追手とエンターカードのことでいっぱいになってしまったんです。「もしここでエンターカードを奪われたら」「もし今ここで襲われたら」。必死に打開策を考えて……。
そこで、思いついたのが……この子にエンターカードを預けておくことだったんです」
それを聞いて御月とルフト、シリュア、シャオの顔色が変わった。他は変わった様子なくそれを大人しく聞いていた。
フィーネもそこから苦渋に満ちた表情になっていった。
「私の荷物の中で赤い石が気に入ったと言っていたので……「それをあげる代わり、このカードを預かってほしい。私が受け取りに来るまで、カードのことは誰にも言わないで」と。そう約束したんです。
この子は快く引き受けてくれました。そこで宿場町にこの子がいることも聞いて……。それからエンターカードをこの子に託して別れたんです」
「で、でも危険って……?」
そのことが引っかかりっぱなしのレトがそう聞くと、フィーネはまた泣きそうな顔をした。そして、話した。
「……その後、気づいたんです。約束したとはいえ、秘密が秘密のままであり続けるとは限らない。どこかで情報が漏れるかもしれない。
もし敵にこの子がエンターカードを持っていると知られたら……」
そこで、ようやく全員が納得いったようだった。
「……ククリがアイツらに狙われたかもしれねぇってことか」
御月がそう言うと、フィーネはさらに顔を俯かせてしまった。
説明を続けようとするが、その声はだんだん涙声になって、震えてきて。
「それに気が付いて、すぐに“シキサイの森”に戻ったんですが……でも……この子はもういなくて……」
「多分すれ違ったんだろうね。私たちがククリを迎えに行った後だったんだと思う」
そういえばククリの様子がおかしかったな、と御月が振り返る。
何かを気にしたり、歯切れの悪い返事をしたりと少し様子が変だった。おそらくフィーネのことを気にかけていたのだろう。そう思えば納得がいく。
「あの時は必至だったはいえ……なんて危険なことに巻き込んでしまったんだろうと……。でも敵に追われ続けていたために、捜すこともできなくて……本当に、心配で、心配でっ……!
ホント、本当に無事で、よかった……! ごめんなさい……!!」
話し終えて、また嗚咽を漏らしてフィーネは泣き出してしまった。
安堵と後悔、そして罪悪感。それらが入り混じって、フィーネの心情は全く穏やかじゃないはずだ。それも長い間 不安を抱えていたのだから。
するとククリがぽんぽんとフィーネの頭を撫でた。ファムは優しく微笑みながら話しかける。
「泣かないでください、フィーネさん。貴女も怖い目にあっていたのだから、仕方ないことです。それなのにこの子のことを沢山心配してくださって……ありがとうございます。
何よりこの子、ククリは貴女との約束を守った……。貴女との約束でこの子はまた一つたくましくなれたんです。母として感謝していますよ」
「ごめっ、なさい……! ふ、ぅっ……!」
さらに泣いてしまったフィーネに、皆が温かい笑顔を向けた。シャオも苦笑にちかい笑顔をうかべて、フィーネの背中をさする。
するとレアが「よかったよかった」と声をあげた。
「一件落着だね。それでシャオ、アンタ達はこれからどうするの?」
「それなんですが……迷惑じゃなければ、暫くここにいさせてもらいたいんです。此処を出たらまた襲われるかもしれないし、僕もフィーネも体がまだ万全じゃないので」
「ま、それが一番だろうな」
ヴィゴが無難だと頷くと、全員が「だね」と肯定を現した。
レアはその様子を一見してから、シャオに再び顔をむけ、微笑んだ。
「ウチは当分空いてるから遠慮なく使いな。ただしタダじゃないけどね」
「さすがに散々お世話になっている宿をタダで借りようとは思いませんよ……。お言葉に甘えて、宜しく願いします」
ひとまずレアの言う通り一件落着だろう。敵もここまで追ってくるようなことはしないだろうから、とりあえずは安心だ。
シャオは未だ泣きじゃくっているフィーネに「フィーネ、とりあえず泣くなら宿で泣こう。ここは迷惑になる」と声をかけていた。ククリも相当心配しているようで、一緒についていっていた。
「はー、まあよかったね。これでひと段落つけるわ。じゃ今日は各自解散で。ルフ兄、ちょっと修行に付き合って」
「また弱っちいリーダーの相手をしなきゃならないのか」
「弱い言うな!!」
フールは適当に解散と言ってから、ルフトをぐいぐいと引っ張って宿場町を出ていった。疲れていないのか、誰かがツッコんだ。
解散と言われてしまえば、当然他のメンバーも各々好きなことをする。
「とりあえず俺は寝るわ……。まだ気持ち悪いし」
「だ、大丈夫? レト。僕レトを送ってくるね」
「私はフィーネともう少し話がしたいし、宿に行ってくるわ」
レト、クライ、シリュアが去る。野次馬と化していたポケモンもどんどん去っていく。
残ったのはクレディアと、そして御月だ。
「……おい、クレディア。お前はどうす――」
「フィーさんが泣いちゃう理由、なんだか分かっちゃうなぁ」
唐突にクレディアがそんなことを言い出した。背中を向けられているため、顔は見えない。
「相手の安否も居所も全く分からずにずっと心配するのって、怖いよね」
クレディアが言ったその言葉は、何だか震えているように聞こえた。
そんな言葉が返ってくるとは思わず、御月が咄嗟に反応できずにいると、クレディアが振り返って、いつもとは何だか違う、繕ったような感じで、笑った。
「私、畑の様子を見てくるね」
「あっ、おい!」
そのままクレディアは駆けて行ってしまった。あまり速くないし、追いかければすぐに追いつけるだろう。
しかしあの繕った笑顔を見て追いかける気にはなれなくて。
「……何だってんだ一体」
ただ、そう呟くことしかできなかった。