09月30日 「炎の強豪」
今日も今日とて逃亡生活。……今日は今までより1番キツかったかもしれない。
本当は入りたくなかったが、追っ手が来ていたので咄嗟にそこに入った。
そこは溶岩がとても多い、かなり暑い場所だ。山なのだが、溶岩が多く、いつ噴火してもおかしくない状態であった。
リフィネはこの山では不利なので、俺が全面的に戦いながら進んだ。
追っ手の声はその山に入ってからは聞こえなくなった。もしかしたら、あまりこの山は入られたがらないのかもしれない。俺も、あまり入りたくはなかったが。
だが追っ手が減ってくれたお陰で、今日もこうやって日記が書けているのだ。
とりあえず、どうして最初に1番キツかったかの理由を簡単に記しておこう。
何とか溶岩の多い険しい山の頂上まで来たのだが、そこでエザンと同じ伝説のポケモンといわれるファイヤーのファンデが襲い掛かってきた。
どうやら此処も自然災害の被害で、この山自体が悲鳴をあげているらしい。そこでたまたま通りかかった俺たちが原因だと思い、襲い掛かってきたんだとか。とんだとばっちり……完全にはそう言えないが、そう願いたい。
何とかファンデを倒すことができたのでよかった。リフィネはかなりキツかったようだ。
その時まだファンデは襲い掛かってきそうな勢いだったのだが、リフィネの言葉と目を見て、何とか俺たちのことを信じてくれた。
どうやらファンデは俺のことは知らないようだ。まだ、そんなに俺の存在については広まっていないらしい。そして、ファンデは他の場所で自然災害がおきていることも知らなかったようだ。
その後ファンデとは「自然災害の原因を突き止める」という約束をした。
リフィネは「自分は救助隊だから、困ってるポケモンたちのために原因は絶対に見つけ出す」と誓った。しっかりと、真っ直ぐファンデを見ていた。
そのままファンデが飛んでいった後、リフィネはヘナヘナを座り込んだので何事かと思った。
するとリフィネの口から出たのは「怖かったぁぁぁぁぁ〜……」という言葉だった。どうやらコイツのヘタレスキルは高く健在らしい。
それでもこのままいる訳にもいかないので、リフィネに手を貸して先を進んだ。
今は山の、おそらくあと少しで下りれるという場所で休むことになり、そこにいる。
熱くて寝苦しいが、下手に下で追っ手と鉢合わせになるよりマシだ。この山はあまり入られたがらないみたいなので、おそらく大丈夫だろう。
……明日に備えて、もう寝る。いつ、真実が分かるのだろうか。