エピローグ
『シルドとレヴィちゃんへ
2匹とも、お元気ですか?
仲良く過ごしてますか? シルドは無茶なことをしていない? レヴィちゃんは恋のほうはうまくいってる?
変わったそっちの世界がどうなっているのか、私は見てみたいな。
未来をかえて、私は一度消えてしまったけど、ディアルガのおかげで助かったの。……っていっても、私は女の人の声で聞いただけだからよく知らないんだけどね。
でも……サファイアの皆も、フィーネさんも、シャオさんも、みんな助かったんだ。だからそっちでも誰も欠けていないことを信じてる。
シルドがゼクトと少しでも仲良くしているといいな。ゼクトだって、もうシルドとレヴィちゃんを敵対していないと思うし。でも仲良くしてるところとか想像できないなぁ。喧嘩はほどほどにね。
ここからは、今のことを書くね。
今ギルドが中心となって、トレジャータウンの広場を借りてパーティを開いてます。トレジャータウンの皆も一緒に楽しんでるよ。
皆がね、やろうって言ってくれたの。私はこれを書くために少し抜けているけど、ここからでも様子が見えるんだ。すごく楽しそうなの。
シアオとフォルテは今 早食い競走に出てて、何でかいい勝負しているみたい。アルはやっぱり溜息をついて、呆れ顔で見てるけど、笑ってる。
フィーネさんも、シャオさんもそんな2匹を見て笑ってる。凛音ちゃんもメフィちゃんも、親方様も、先輩たちも、トレジャータウンの皆も、みんなみんな笑ってる。
この笑顔はね、貴方たちが守ったものなんだよ。凄く綺麗な、とても眩しい笑顔。
私ね、これからもこっちで貴方たちが守ったこの笑顔を守るから。そして、一緒に笑って過ごすよ。
だから、心配しないで。そっちはそっちでずっと笑っていて。楽しく。幸せに、今ままであった辛いこと全部 吹き飛ばすくらいな笑顔でいて。
今はまだ無理かもしれないけど、きっとまた会いにいくよ。
次に会うときは楽しみにしていて。私は、私たちは
「スウィート? 皆よんでるよー!」
「ん、分かったー!」
名の通り、1番 輝く探検隊になって、貴方達に会いに行くから。』