出発
ここはサンシティ。
今日はこの町から、
冒険者が誕生する。
ぴぴぴぃー(カチッ
ヒ「んー、今日もいい天気!あ、おはようハーデリア!」
ハ「ワフッ!」
この少年は、ポケモンが大好きな、ヒナタ。
今日は特別な日らしく早起きをしていたようだ。
下にあるリビングへと足を運ぶ。
母「あれ、おはよう。早起きね」
ヒ「おはよう。うん、だって今日は記念すべき日だからね!」
母「そっか…今日だったか。早いね」
そんな、話をしながら、これから当分食べられない母の朝食を口に運ぶ。
母「まあ、お母さんも旅に出ていろんな経験もしたしね」
ヒ「そうだったの!?」
母「ええ、お母さんはカントー地方出身でね。いろいろなところ旅して、今ここに住んでいるの」
ヒ「そうだったんだ、じゃあ、僕もたくさんいろんなところを見てみたい!」
ふと、時計を見ると家を出る時間になっていた。
ヒ「やばい、そろそろ出ないと!」
ヒナタは、母からプレゼントされた、黒い靴を履き、茶色い肩掛けを掛け、赤い帽子をかぶる。
母「うん、似合ってる!たまには帰ってきて成長を見せてね。」
ヒ「うん!じゃあ、行ってきます!」
そういって、ヒナタは研究所めがけて家を飛び出した。
母「(ヒナタ。つらいことはたくさんあるけど、負けないでね。あなたの優しさはきっと誰かの希望の光となって、輝くわ。あなたらしく、生きていきなさい。お母さんはずっと、ここで待っているから―)」