第二話 くさタイプを えらぶのは あまえ ▼
ここは某オーキド博士の家
マイホームの様に机に居るヒトカゲとゼニガメ
その下で見上げるフシギダネがいた。
フシギダネ「やっほー久しぶりー2匹とも元気?」
ヒトカゲ「元気のかけらもねぇよ、てかあれから数時間しか立ってねぇし」
ゼニガメ「フシギダネ君は何しにきたんですか?」
フ「なんかねぇートレーナーさんがオーキド博士にとどけものを持ってきたんだよぉー」
ヒ「ぁーはいはいいつものパシリの任務ね」
ゼ「やっぱこれって行事なんですか?」
ヒ「オーキド博士のツンデレみたいな奴だよ、んでこれを届けたら後は」
トレーナーは オーキドから
ポケモンずかんを もらった!▼
ゼ「前回と前々回のやりとりと会話も全部一緒なんですね」
ヒ「だろ、俺もう10回以上見てるから」
ゼ「どんだけ選ばれてないんですか」
ヒ「うっせ」
フ「2匹とも良いなぁー図鑑を貰う冒険の一歩である立ち会いを何回も見てるだなんて!」
ヒ「何これ煽ってるの?ねぇ煽ってるの?」
ゼ「どうしますヒトカゲ?処す?処す?」
そしてトレーナーとライバルは図鑑を受けとるとまた旅立っていった
また純粋な瞳で手を振っていくフシギダネにより一層殺気立つ2匹だった。
ゼ「ところで先輩」
ヒ「先輩やめろ」
ゼ「フシギダネの枠はまた補充されるんですか?」
ヒ「そうだよ、また違う奴が来る」
ゼ「どんだけ私達のストック居るんですか」
ヒ「なんかあのじじい
『御三家ガチパーティー作ろんご!』
とか言ってめっちゃ卵厳選してたっぽい」
ゼ「マジか」
ヒ「ブーバー連れてずっとチャリで立ち漕ぎして走ってるの見たから間違いない」
ゼ「ガチか」
ヒ「終わった後ブーバーなんて鳴き声忘れて『…孵化…孵化』しか喋って無かったもん」
ゼ「なにそれこわい」
ヒ「噂だとボックスの5.6個分は俺達で埋め尽くされてるとか」
ゼ「完全に厳選外れを少年少女に押し付けてるだけじゃないですか」
ヒ「でもハズレで安心だぞ、厳選された奴等はオーキドが途中で飽きたらしくてポケルスに感染した状態でボックスに放置だとか」
ゼ「こえーーーーーー!」
会話をしているとオーキド博士が何やらブツブツと言っている
『うーむフシギダネが少なくなってきたのぉどうしたものか』
ゼ「まったく、こっちの気も知らないで」
ヒ「お前は良いだろ、時々選ばれるんだから」
『ぁーでも卵孵化面倒出しのぉー、それにレベル5までふしぎなあめあげるのも出費がのぉー』
ヒ「おい何言ってるんだあの糞じじい」
ゼ「博士が面倒くさいとか言いましたよ、出費の話もしてますよ」
『もしくは他の2匹を選んで貰う為の名案を…』
ヒ「良いなじじい!そうだよ!俺のレベルをもうちょっと上げておくとか!にどげりとか覚えさせれば良いんだよ!」
ゼ「仕様変更しすぎですよ」
『変わりにキャタピー並べるかのぉ』
ヒ「サボるなじじい!その発送は最悪だぞ!」
ゼ「草タイプでも無いし緑なら良いじゃないか的な発想ですね」
ーーーーーー
ヒ「……なぁゼニガメ」
ゼ「なんですか先輩」
ヒ「俺ポケモンマスターになるわ」
ゼ「急に何?」
ヒ「おかしいと思わないか?何この人生、厳選されて不要扱いで、効率重視で選ばれず残り物扱い、何この人生?」
ゼ「いやまず人生という話をする時点でおかしいですよね、ポケモンですし、でも気持ちは分かりますよ」
ヒ「うん、やっぱポケモンマスターになるわ」
ゼ「だからなんで」
ヒ「俺が!チャンピオンに!なって!厳選とかうんぬん関係無く!一番になれば良いんだろうが!」
ゼ「色々突っ込み満載ですが、まずここを出れる訳ないですよ、選ばれるまで待たないと」
ヒ「いや普通に家を出れば良いじゃない、済む話じゃない」
ゼ「いやダメでしょ、逃げたのバレたら警察に連絡されて即連行ですよ」
ヒ「孵化厳選したハズレのポケモンだよ?1匹や2匹勝手に逃がしてもバレないって今度友達に試してみ」
ゼ「何の話?」
とにもかくにも…
自身と連携してるモンスターボールを所持!
いざ外へポケモンGo
ヒ「駆逐してやる…1匹残らず…!」
ゼ「ちょっと黙っててくれますか」
二話 完