第四章「開幕」
−第十話−
   Believe
  −第十話−

 −クリスギルド−

 ボスは、クリスの背に乗せてもらい、ギルドへ到着していた。

 「マスター、ありがとうございました。」

 「いいのよ、そんな事!」

 クリスは手をヒラヒラと降り、ギルドの中へと入って行った。

 「お帰りなさい!」

 ギルドには沢山のポケモン達がいて、クリスとボスを出迎えた。

 「ボぉ〜スぅ…。」

 「!!」

 ボスはとっさに後ろを振り返った。
 振り返った先には、まさに鬼のような面もちのルナが立っていた。

 「安静に…って言ったよねぇ?」

 表情は笑っているが、顔は笑っていない。
 ルナの怒りのボルテージは最高潮に達しているようだった。

 「そ、それは…。」 

 ボスはそんなルナにタジタジになっていた。

 「それは?」

 ルナはどんどんボスに、詰め寄っていた。

 「マスターに呼び出されててぇ…。」

 ボスは必死に言い訳をした。

 「…本当?」

 訝しそうな表情でルナは言った。

 「ホント、ホント。」

 ボスはあせあせしながら言った。

 「なら…いいか。」

 ルナはやっと落ち着いた様子で、ボスに詰め寄るのをやめた。

 「ゴタゴタは済んだ?」

 クリスがボスとルナに近寄って言った。

 「ええ。」

 ルナが頷いた。

 「じゃあ、メンバーを決めましょうか!」

 クリスがとてもウキウキした表情で言った。

 「ルールは簡単!6人のメンバーとギルドマスターの構成で、トーナメントを勝ち抜くだけ!…なんだけど…」

 クリスは一旦言葉を切り、ギルドのメンバーを見回した。

 「誰がいいかしら…?」

 「オレがいくぜ!」

 真っ先に手を挙げたのはボスだった。

 「じゃあ、ボスは決定ね♪後は…」

 すると、ギルドのメンバー全てが手を挙げ始めた。

 「これはちょっと…多すぎるわね…。」

 クリスが困った顔をして、手を挙げるメンバーを見た。

 「じゃあトーナメントでもしますか?」

 そう言ったのは、二刀のホタチを持つフタチマルだった。

 「せやなぁ!」

 そう言ってハートは背中の日本刀に手をかけた。

 「オレの活躍を見せてやるよ!」

 と張り切るのはゼル。

 「私も頑張ろうかしら…?」

 そう言ったのは、両手に花を持つ緑色のポケモン…ロズレイドだった。

 「はいはい、ハートにムサシにゼル、フラウ!トーナメントなんかやらないわよ!」

 クリスは今にも戦い出しそうな全員を制し、こう言った。

 「とりあえず、ボスの弱点…地面をカバーできるメンバー…。」

 この時点でハートはガックリと肩を下ろした。
 そして、次々にメンバーを決めていくこんなメンバーになった。

 クリス(リザードン♀)
 ボス(ピカチュウ♂)
 ムサシ(フタチマル♂)
 ティル(ガバイト♀)
 フィリ(グレイシア♂)
 ハルト(ユンゲラー♂)
 ルナ(ブラッキー♀)

 になった。

 「…。」

 落ちたメンバー(特にハート&ゼル)は座り込んでいじけていた。
 しかし、クリス達はハイテンションであった。

 「このメンバーで優勝するわよ!」

 「「おお!!」」

 そうして、メンバーも無事に決まり、明日の大会に向けて準備をするボス達であった。

 To Be Continuede... 


■筆者メッセージ
第十話を更新しました!
なかなか遅くなりました(^_^;)

なーんかうだうだな文章ですが勘弁して下さいm(_ _)m

では、閲覧ありがとうございますした(≧▽≦)
イチゴ ( 2012/07/18(水) 06:15 )