−第十話−
Believe
−第十話−
−クリスギルド−
ボスは、クリスの背に乗せてもらい、ギルドへ到着していた。
「マスター、ありがとうございました。」
「いいのよ、そんな事!」
クリスは手をヒラヒラと降り、ギルドの中へと入って行った。
「お帰りなさい!」
ギルドには沢山のポケモン達がいて、クリスとボスを出迎えた。
「ボぉ〜スぅ…。」
「!!」
ボスはとっさに後ろを振り返った。
振り返った先には、まさに鬼のような面もちのルナが立っていた。
「安静に…って言ったよねぇ?」
表情は笑っているが、顔は笑っていない。
ルナの怒りのボルテージは最高潮に達しているようだった。
「そ、それは…。」
ボスはそんなルナにタジタジになっていた。
「それは?」
ルナはどんどんボスに、詰め寄っていた。
「マスターに呼び出されててぇ…。」
ボスは必死に言い訳をした。
「…本当?」
訝しそうな表情でルナは言った。
「ホント、ホント。」
ボスはあせあせしながら言った。
「なら…いいか。」
ルナはやっと落ち着いた様子で、ボスに詰め寄るのをやめた。
「ゴタゴタは済んだ?」
クリスがボスとルナに近寄って言った。
「ええ。」
ルナが頷いた。
「じゃあ、メンバーを決めましょうか!」
クリスがとてもウキウキした表情で言った。
「ルールは簡単!6人のメンバーとギルドマスターの構成で、トーナメントを勝ち抜くだけ!…なんだけど…」
クリスは一旦言葉を切り、ギルドのメンバーを見回した。
「誰がいいかしら…?」
「オレがいくぜ!」
真っ先に手を挙げたのはボスだった。
「じゃあ、ボスは決定ね♪後は…」
すると、ギルドのメンバー全てが手を挙げ始めた。
「これはちょっと…多すぎるわね…。」
クリスが困った顔をして、手を挙げるメンバーを見た。
「じゃあトーナメントでもしますか?」
そう言ったのは、二刀のホタチを持つフタチマルだった。
「せやなぁ!」
そう言ってハートは背中の日本刀に手をかけた。
「オレの活躍を見せてやるよ!」
と張り切るのはゼル。
「私も頑張ろうかしら…?」
そう言ったのは、両手に花を持つ緑色のポケモン…ロズレイドだった。
「はいはい、ハートにムサシにゼル、フラウ!トーナメントなんかやらないわよ!」
クリスは今にも戦い出しそうな全員を制し、こう言った。
「とりあえず、ボスの弱点…地面をカバーできるメンバー…。」
この時点でハートはガックリと肩を下ろした。
そして、次々にメンバーを決めていくこんなメンバーになった。
クリス(リザードン♀)
ボス(ピカチュウ♂)
ムサシ(フタチマル♂)
ティル(ガバイト♀)
フィリ(グレイシア♂)
ハルト(ユンゲラー♂)
ルナ(ブラッキー♀)
になった。
「…。」
落ちたメンバー(特にハート&ゼル)は座り込んでいじけていた。
しかし、クリス達はハイテンションであった。
「このメンバーで優勝するわよ!」
「「おお!!」」
そうして、メンバーも無事に決まり、明日の大会に向けて準備をするボス達であった。
To Be Continuede...