−第一話−
Believe
−第一話−
(タスケテ…)
ボス(ピカチュウ)の頭の中に声が聞こえた。
「君は誰なんだ?」
(タスケテ…)
「どこに居るんだ?」
(タスケテ…)
「それだけじゃ分からないよ!」
(タスケテ…)
ボスの意識は闇の混沌の中へと消えていった。
*
「起きろぉ!」
ボスはブラッキーの声で目が覚めた。
「…うるさいぞ、ルナ…。」
「なによ、せっかく起こしたのに。」
ルナは、ボスを布団から引きずり出した。
「…ごめんなさい。」
「ほら、サモンも待ってるよ。」
「あぁ。」
ボスはもう夢のことは忘れてしまっていた。
これが、大事件のきっかけとなる事も知らずに…。
*
−リビング−
「おはよう、ボス、ルナ。」
台所にいるツタージャが言った。
「んー。」
「おはよう、サモン。」
2人はそう言い、テーブルの上にあるパンにかじりついて依頼書を物色し始めた。
「これはどう?『西の森でパワーバンダナを落としてしまいました。パワーバンダナを探して』…だって。」
「…いんじゃね?」
寝癖だらけのボスは赤い角帽子を深くかぶった。
「それいつもかぶってるよね。」
ルナはそう言い、残りのパンを口の中に押し込んだ。
「ん…。これはオレの大事な物だから。」
ボスは帽子を見つめていた。
「おい、行くぞ。」
ボスはそう言い、赤のバンダナをつけた。
「チーム『Beileve』出動だ。」
「うん!」
3人は西の森へ歩き始めた。
To Be Continued...