ポケットモンスター デスティニー 〜憎しみを砕く絆〜
第5章:交錯する意思
5-1:介入


 燃える。燃える。全てが、燃える。
 炎上する建物。逃げまとう人々。響き渡る悲鳴。焦げ臭い臭いが辺りに立ち篭め、燃え上がる炎の影響で周囲の温度も高くなっている。陽炎までも発生し、時折爆発までも起きる。炎は次々と別の建物へと引火して、その勢いは時間が経つほど強くなってゆく。やがて大きな音を立てて、また一つ建物が倒壊した。

 最早この町――フエンタウンの様子は無残の一言だった。ポケモンジムを中心として炎が燃え広がり、既に町の三分の二が焼け焦げている。一体、どのくらいの人々が被害に遭ったのか。どれほどのポケモンが巻き込まれたのか。
 無慈悲で、残酷な炎。しかもその原因は、事故などによるものではない。誰かの意思によって引き起こされた、人為的なもの。

「“かえんほうしゃ”……“かえんほうしゃ”……“かえんほうしゃ”……」

 炎の中。そこに佇むのは一人の女性と一匹のポケモン。
 紅いローブを身に纏い、フードを深くかぶった女性。カナズミジムを襲撃したあの紅ローブが、今度はフエンタウンで与えられた任務を遂行しようとする。だが、既に彼女の精神はかなり疲弊してしまっていた。まるでネジの外れた機械のように、何度も同じ技名を呟き続ける。その度に、傍らにいるポケモンが、その技を使い続ける。
 黄金色の体毛を持つポケモンだった。身体の大きさは、紅ローブの腰よりもやや上くらいだろうか。鋭い目には、赤い瞳。そして何より特徴的なのは、九本の尻尾。
 きつねポケモン、キュウコン。そのメスの個体である。

 このキュウコンは元々紅ローブの手持ちポケモンではない。カナズミジムでも戦ったあのトレーナー。ハイクのポケモン――彼がコロナと名づけていた個体だ。
 ハイクと共に、幾つもの苦難を乗り越えてきたキュウコン。ハイクにとっても、とても大切な存在の一匹。そんなポケモンでさえも、今はローブ達の操り人形だ。命令一つで、どんな事でもやる。ただ与えられた命令を実行するだけの傀儡。
 今の紅ローブと、同じだ。

「……“オーバーヒート”!」

 コロナが一際強い勢いの炎を発射する。町の大部分が炎に包まれ、飲み込まれた。あまりに強い威力だった為か、ビュウっと突風が発生する。紅ローブのフードが脱げてしまった。
 露わになるのは、赤いロングヘア。息を切らし、汗を浮かべた顔。しかしその表情に後悔の色はない。こんな事をいくらしたって、今は何も感じない。感じられない。逃げまとう人やポケモンを見た所で、彼女の気持ちは動かない。

「止めろ!」

 そんな紅ローブを、一人の女性が止めに入ろうとしてした。
 無造作に後ろに縛った髪。スレンダーな体つき。黒いシャツに、下はジーンズ。顔つきは若いが、無理に取り繕って貫禄な雰囲気を醸し出そうとしている。傍らにポケモンを連れている事から、トレーナーである事が分かる。
 彼女の名は、アスナ。フエンジムの、ジムリーダー。

「大人しく投降しろ! これ以上、好きにさせんぞ!」

 アスナがそう言うと、傍らに連れていたポケモンがシューっと蒸気を吹き出す。赤い身体に、灰色の甲羅。のっそりとした四足歩行。せきたんポケモン、コータスだ。
 アスナとコータスを、紅ローブはチラリと一瞥する。顔色一つ変えずに、彼女は口を開いた。

「……大人しく投降しろ、って? それを受け入れなかったらどうなるの? 貴方が力ずくでも私達を止めるって言うの?」
「当然だ! 平気な顔してこんな事するような奴を、これ以上野放しにはできない!」

 力強い口調でアスナがそう宣言する。コータスもそれに応えるかのように、再び蒸気を吹き出した。
 ところが、紅ローブはそれでも顔色を変えなかった。アスナの言葉を、最初から受け止める気など無かったかのように。紅ローブは、冷たい口調で言い放つ。

「口だけは達者ね。でももう遅すぎる」
「なにっ……!?」
「……確かに貴方が不在の瞬間を狙って襲撃したのは私達の方。貴方の邪魔が入らなければ、作戦を円滑に進められるから。思った通り、それは上手くいった」
「一体、何を言いたいんだ! はっきりと言え!」

 回りくどく説明を始めた紅ローブに痺れを切らしたアスナが、声を張り上げてそう急かす。少しだけ間を置くと、紅ローブは再び口を開いた。

「この作戦は既に最終段階よ。フエンタウンの被害は甚大……」

 紅ローブが大きく腕を広げる。それにつられて、アスナは周囲を見渡した。
 炎上する建物。崩壊する町。自分の知っているフエンタウンが、無くなっていく。

「もし貴方がもう少し早く駆けつけられていれば……もう少し早く私を止められていれば……ここまで被害を広げずに済んだかも知れない……。フエンタウンを、守れたかも知れないのにね……」
「なん……だと……!?」
「……まだ分からないの? フエンタウンがこんな姿になってしまったのは……貴方にも責任があるのよ」

 紅ローブが言い放った言葉。それはあまりにも理不尽で、勝手な物言いだ。耳を傾ける必要はない。
 けれども、アスナは。馴染み深い町が壊れてゆくのを目の当たりにしたアスナは。紅ローブのその言葉を、深く受け止めてしまっていた。

「私の……所為……」

 アスナは身体が崩れ落ちるような感覚に襲われた。自分に力がないから。あまりにも不甲斐ないから。こうしてローブ達を止められなかった。そう思い込みかけている。
 様子がおかしいアスナを見てコータスが心配そうに見上げているが、それに答える余裕もなかった。

「どうして……」

 しかしそんな中でも、アスナは言葉を絞り出す。

「どうして、こんな事を……! あなたは一体、何なんだ……! 何が目的で、こんな……!」
「目的……? 私の、目的……」

 一瞬だけ表情を曇らせた紅ローブだったが、しかしすぐに空を仰ぐ。
 どんよりとした曇り空。こんな空をいくら眺めたって、気分転換なんてできやしない。この曇り空のように、気持ちもどんよりと沈んでしまう。でも、もうどうでもいい。今の自分がどうなろうと、そんな事は知ったこっちゃない。

 短くため息をつくと、紅ローブは顔を下ろす。

「私の名前は……ロサ……」

 まるで感情の籠っていない口調で紅ローブ――ロサは、ポツリポツリと話し出す。

「私の目的は、あの人の……憎しみを癒すこと……。その為なら、どんな事だってしてみせる……」

 彼女だって、感情が欠落している訳ではない。ロサ自身を動かしているのは、明らかに強い一つの感情だ。しかし、彼女はそれを自ら押し殺している。そうとでもしなければ、絶対に迷いが生まれてしまう。もしそうなってしまったら、それが自分の足枷になって結局目的を果たせなくなる。だから、押し殺す。感情が無いように振舞って、自分を騙し続ける。
 それが、ロサと言う人物。

 ロサの不気味な眼光を浴びて、アスナは思わず尻込みする。ロサの気迫に押されて、心が折れそうになる。しかし、その時だった。

「どんな事だってしてみせる、か……」

 アスナの後ろ。丁度フエンタウンの入口方面。その方向から、一人の青年がこちらに歩み寄ってきた。
 白と黒の帽子。白いシャツ。ベージュのズボン。身長はかなり高く、風でなびく長い髪は緑色だ。周囲が炎で囲まれているのにも関わらず、平気な様子で歩いてくる。見方によっては、それは少し異常な光景だった。

「何……貴方……」

 不審に思ったロサがそう声をかけるが、青年は特に反応も見せずに歩き続ける。スタスタと一定の速度で歩き続け、やがてアスナの前に出た。深くかぶった帽子からチラリと瞳を覗かせ、ロサを見据える。

「君……何をするつもり……!? 危ないから下がって! じゃなくて……下がれ! ここは危険だ!」

 突然現れた青年を前にして、アスナも思わず素が出てしまう。慌てて言い直すが、青年はまるで聞く耳を持たなかった。
 アスナの方へは見向きもせず、青年はただそこに佇んでいる。少しの間だけ沈黙が続いたが、やがてロサの方から話を振った。

「貴方……誰なの? 一体、何がしたいの?」

 ロサが声をかけると、青年はようやく反応を見せる。左手で帽子のつばを掴み、持ち上げた。

「初めは傍観者でいるつもりだった」

 やや早口で喋り始める青年。帽子を深くかぶっていた時とは違い、今はその目で真っ直ぐと前を見ている。少し濁っているものの、その瞳でしっかりとロサを睨みつける。

「何かを守る資格はない。誰かを救う資格もない。ずっとそう思い込んでボクは逃げてきた」

 悲壮な口調でそう語る青年だったが、「だけど……」とそれに続ける。

「やっぱり見てるだけじゃダメなんだ。自分の意思で動いて自分の力で成し遂げないと何も変われない。例え上手くいかなかったとしても何もしないで後悔するよりはよっぽどマシだ。だからボクは……たった今から介入する」

 懐からモンスターボールを取り出し、青年はそう宣言する。そんな青年の様子を見て、ロサは煩わしそうに眉をひそめた。

「それはつまり、貴方も私達の邪魔をしようって言うの? 止めておいた方がいい。後悔するだけよ」

 冷たい口調で、ロサは青年にそう警告する。しかし、青年の心はその程度の言葉では揺れ動かなかった。
 もう覚悟はできている。とっくに心は決めている。だからどんな言葉で脅されそうと、青年は考えを改めるつもりはない。変わりたいから。自分の意思を、貫き通す。

「言ったはずだよ。何もしないで後悔するよりマシだって。ボクはあなた達を止める。これ以上、好き勝手にはさせない……」

 そう言うと青年はモンスターボールを真上に投げる。ポンっという解放音と共に、その中からポケモンが飛び出す。
 眩い光。溢れる風。神々しい鳴き声と共に現れたのは、白い羽毛に覆われた巨体を持つポケモンだった。大きな翼。強靭な二本の脚。そして、赤い発光体が見え隠れする大きな尻尾。青い瞳を持つ、凛々しくも美しい顔立ち。

「何……この、ポケモンは……!」

 見たこともないポケモンだった。巨鳥にも竜にも見える事から、ドラゴンタイプのポケモンなのだろうか。しかし、少なくともこんなポケモンはホウエン地方じゃ見た事もない。並のトレーナーが扱えるようなポケモンにも見えなかった。
 その神々しい容姿から、まさか伝説級のポケモンである可能性も――。しかし仮にそうだとしても、なぜこの青年はそんな強大なポケモンを手持ちに連れているのだろうか。考えれば考える程、謎は深くなってゆく。

 青年はボールから繰り出したポケモンを見上げる。その白いポケモンもまた、青年を見据えようとする。その二つの視線がぶつかると、青年はおもむろに手を伸ばす。

「レシラム……またボクに、力を貸してくれるかい……?」

 肯定の意なのか、はたまた別の意味が込められているのか。レシラムと呼ばれたそのポケモンは、再び神々しい鳴き声を上げた。



―――――



 曇り空が広がる昼下がり。ハイクはキンセツシティのとある公園のベンチに腰掛けていた。

 キンセツジムで白ローブと接触してから、既に三日程経過している。
 あの後。タクヤのムシャーナによって眠らされていた住民達は、朝になって無事に目を覚ます事ができた。住民達はあくまで“さいみんじゅつ”による暗示をかけられてただけで、それもごく一時的なものだったのだ。あれが原因で身体に異常が起きたような者も一人も出ず、大惨事だけは回避できたようである。

 キンセツシティへの被害は、最小限に抑えられた。それはそれでいい。しかし、それと同時にまた別の問題が出現してしまった。

「はぁ……」

 ハイクも自然とため息も出てしまう。こんな状況に立たされてしまっては、仕方ながない事だった。

 新たに出現した問題。それは国際警察が引き起こしたものだ。
 国際警察はローブ達を追っている。しかしこれまで何の足取りも掴めず、そろそろやきもきしていた頃だったのだろう。そんなタイミングでの、ローブ達による新たな犯行。それを聞いて彼らが黙っているはずがない。案の定、ハイク達が白ローブと交戦したその日の昼頃には国際警察の一員達がキンセツシティに集まってきた。

 そこまではいい。問題は国際警察の対応だ。
 彼らは、キンセツシティの四ヶ所の出入り口全てに検問所を設けてしまったのだ。おそらく、ローブ達がまだキンセツシティの中にいるであろう可能性を考えてでの対処だったのだろう。上手くいけばローブ達をキンセツシティに閉じ込める事ができる。そうなれば、袋のねずみだ。
 検問所が設けられた事により、キンセツシティから出る為には必ず検問を受けなければならない。もし不審な人物が検問所を通ろうものなら、即刻取り押さえられてしまう。

 普通の人達ならば、何の問題もなく検問もクリアできるだろう。しかし、今のハイクではそう上手くいかない。彼が立たされているこの立場が、重い足枷となってしまっていた。

「いつまでもこんな事をしている場合じゃないんだけどな……」

 ボンヤリと空を仰ぎながらも、ハイクはそうぼやく。そうしながらも、シダケタウンでミシェルに言われた言葉を思い出す。

 国際警察の中には、ハイクを疑っている者もいる。

 そうだ。ハイクは疑われている。
 ローブ達がハイクの手持ちであるはずのポケモンを使って、悪事を働いているから。ハイクがローブ達に加担しているのではないか。国際警察はそう睨んでいるのだろう。

 そう。こんな立場で検問所に行った所で、国際警察が易々と通してくれるとは思えない。少なくとも疑いが晴れるまでは、ハイクはキンセツシティに閉じ込められたままだ。しかしだからと言って、無実を証明するような方法も今の所まったくない。八方塞がりだった。

「一体……どうすればいいんだ……」

 三日。もう三日だ。キンセツシティに閉じ込められてから、もうそんなに時間が経つ。こうしている間にも、ローブ達がまた悪事を働いていると思うと居ても立ってもいられなくなる。それなのに、自分は何もできない。駆けつける事すらもできない。フラストレーションが溜まってしまうのも無理はなかった。

『ほらほらハイク! まーた怖い顔してる! いつまでも思いつめていると、身体がもたないよ?』

 苛立ちで表情が曇りだしたハイクに声をかけたのは、一匹のポケモン。チリーンのチリィだ。ふわふわとハイクの周囲を飛び回りながらも、気丈に振舞ってくれる。彼女の鈴の音にも似た鳴き声を聞いていると、不思議と気持ちも落ち着いてきた。

「怖い顔、か……。最近は考え込む事も多くなっちゃったからな……」
『やっぱり考え過ぎってのも良くないと思うなぁ……。確かに今はやきもきしちゃっても仕方ないと思うけど、だからって焦っちゃっても良い事ないだろうし』

 チリィの言う通りだ。ここで焦ってしまっては、できる事もできなくなってしまう。今はジッとこらえるしかない。チャンスが来るまで、待ち続けるしかないのだ。

『おいおいどうしたフレイ! 動きが鈍ってきてるぞ!』
『クッ……!』

 そんなハイクとチリィの前。大きな広場となっているそこでは、ノココとフレイがバトルをしているようだった。バトル、とは言っても戦況はやや一方的である。ノココが得意のパンチ技を放ち、フレイがそれをひたすら回避しようとする。フレイも負けじと反撃しようとするが、すぐにまた防御体制へと追い込まれてしまう。フレイは元々近距離の格闘技より、“だいもんじ”や“きあいだま”と言った遠距離攻撃の方が得意である。その為、接近戦に持ち込まれてはどうも不利になってしまうのだ。このまま行けば、バトルはノココの勝利だろう。

 本人達曰く、これは訓練も兼ねた模擬戦らしい。ノココとフレイは普段からこんな事をしていたようだが、キンセツシティに来てからはその頻度は多くなってきている気がする。その原因は、はっきりしているが。

「フレイとノココ……頑張ってるな」
『うん……。レインが危険な目に遭っていたのに、自分達はその間ずっと眠らされていたから。きっと凄く悔しかったんだと思うよ』
「やっぱり……そうだったんだな。それでもっと強くなろうと、こうして鍛えている訳だ」
『そうそう。あたしだって悔しいもん。あの時、レインの力になれなかったのはあたしも同じだし……』

 レインがタクヤにさらわれたあの時。タクヤのムシャーナによって、ルクスとペンタ以外のレインのポケモン達は深い眠りに落とされていた。何もできぬまま、みすみすタクヤの勝手を許してしまった事になる。しかも助けに行くどころか、自分達も奴らに捕らわれてしまっていたのだ。その上、深く眠っていた為か当時の事は殆んど覚えていない。
 そんな事を後で聞かされて、特に負けず嫌いなノココが黙っているはずがない。自分の不甲斐なさを実感させられて、さぞ悔しかったのだろう。だからあんな風に少しムキになって自らを鍛え上げようとしている。また似たような状況が訪れても、同じ失態は繰り返さない為に。もっと強くなりたいのだ。

『でもホント……考えれば考えるほど、ちょっと恐ろしいよね、あのローブ達……。キンセツシティにいた人の殆んどを眠らせちゃうなんて……』
「普通のポケモンの能力、じゃ少し考えられないよな。しかもアイツら、キンセツジムのセキュリティもポリゴンって言うポケモンを使って狂わせたみたいだし。ここまで来ると、もう何をしでかすか想像もできないな……」

 バーチャルポケモン、ポリゴン。人間が作りだした人工ポケモンであり、電子データの中へと入り込む能力を持っている。その特性を利用して、ジムのシステム中枢へと侵入。システムの掌握に成功し、強引にセキュリティを解除した。だからローブ達がジムに侵入しても、警報器がまるで機能しなかったのだ。

 国際警察の調べによって、そこまでは分かっている。しかし一番肝心なローブ達の足取りは、未だ掴めていない。この三日間、殆んど何も進展はなかったのだ。ここまで何の手がかりもないと、既に奴らはキンセツシティから脱出している可能性が高い。
 もしそうなのだとしたら、尚更立ち止まってはいられない。今すぐにでもここを出て、ローブ達を追いかけたい。ライト達を助ける為にも、今は一秒たりとも時間は無駄にできないのだ。

 ハイクが再びソワソワし始める。しかし、その時だった。

「やっと……見つけ、ましたわ……!」

 聞き覚えのある声。それが流れ込んできて、ハイクは反射的に振り返る。
 そこにいたのは、女性物のスーツを身に纏う一人の少女だった。長いブロンドヘア。小柄な体つき。ハイクもよく知っている、国際警察の一員。

「ミシェルさん……?」

 走ってきた所為かぜえぜえと息を切らすその少女――ミシェルの姿を見て、ハイクは怪訝そうな反応を見せた。

absolute ( 2014/11/09(日) 18:10 )