01
さて、まずは俺の紹介をしておこうか。
年齢で言うと19。名前はヒース。
ひきこもり。
高校卒業後は大学に行かなかったから、ニート。
つまりヒキニート。
中学のとき習った「働く喜び」だなんて物はわすれたな。
ダメな生徒ですみません、先生。
まあ、それはそうと話を戻す。
種族はツタージャ。LVは・・・まあ、言わなくても分かるな、超低い。
だって!進化したらジャノビーになっちゃうじゃん!
パソコンできないじゃん!ジャローダになったらそれこそ手ないじゃん!
そう、俺はパソコンを愛している。
グー○ルは検索すればなんでも出てくるし、簡単なゲームだったら検索して出てくるし、ソフト入れればもっと細かいことできるし、一台あればなんだってできるのだ。
まさに神の創造物!いや、もうパソコン自体が神としか思えない。
パソコンサイコー!
「・・・正直キモイです。ご主人・・・。」
耳に届いたのは最も聞きなれた声。
俺の素晴らしきパソコン生活を邪魔する。
首にモモイロリボンをまいた、悪魔。
「悪魔じゃないです!妖精ですよご主人!」
横を向くと、そいつもとい悪魔と目があった。
長い耳、ふわふわした体毛を持つ。茶色い悪魔。
名前はネオ。ポケモンであることすら怪しいが、一応イーブイの姿だ。
姿はイーブイであるというのに、二足歩行をしている。
それの他に、普通のイーブイと決定的に違うのは・・・ぬいぐるみキーホルダーサイズということだ。
そうだな・・・14歳の人間の手のひらと同じぐらいだろうか・・・。
人間のことはよくわからないから、個人差があってもしるか。
そして。なんと。
翼を持つ。つまり浮いている。
体毛と同じようにふわふわしている、白い羽。
悪魔のくせに天使みたいな翼をもつのだ。
書き込み掲示板でそのこと書きこんだら、ニンフィアってやつに『妖精なんているはずない』て返されたぞ。
おいニンフィア。自分のタイプみろや。
「・・・ていうか、さっきからなに小声でしゃべってるんですか?聞き取りづらいんですが。」
「いや、パソコンへ、な。もしこいつが生きてて、ご主人のことわからなかったらかわいそうだろ?」
それを聞いたネオは、心底かわいそうに思う目をする。
なにが変なんだ!小さい子だってぬいぐるみに話しかけるだろ、それと同じだ!