四の勇士の伝説
昔々、「闇の軍勢」と呼ばれる存在がポケモンたちの住むこの星の平和を脅かしていた。彼らは地の底より無限に湧きだし、決して滅ぼすことはできなかった。ポケモンたちはなすすべなく、住んでいた土地を追われることになり、この星は終わりに近づきつつあった。
その時、後に「四の勇士」と呼ばれることになる勇敢な四匹のポケモンが現れた。
一匹は「森の賢者」。その豊富な知識により、「闇の軍勢」に対する策を編み出し、迷える民たちを教え導いたという。
一匹は「炎の戦士」。その口から吐き出される炎は闇をも焦がし、そしてその炎によって灯される光はよりどころを失った民の心を温めたとい う。
一匹は「波導の勇者」。波導の力で物事の本質を見抜き、闇に惑わされぬように正しき道を指し示したという。
そしてそんな彼らを束ねたのが「光の導師」。いついかなる時も前線に立ち、常に前を向いて他の勇士、そして世界を導いたという。
彼らはまさにこの星の希望であった。無限に湧き立つ「闇の軍勢」を払い、彼らの謀略を打ち砕き、そしてついに彼らは事変の元凶を打ち倒すことに成功する。
しかし帰ってきたのは「森の賢者」と「炎の戦士」のみだった。それから昼と夜が幾度も繰り返されたが、ついには「波導の勇者」と「光の導師」が帰ってくることはなかった。