終わりなき旅
Act3. Record
ワタシはね特別なの。だって、ワタシには「音」が視えるのだから。

【ぴちょんっ】


これは水たまりに水滴が落ちた「音」。とても瑞々しい音。六月の音。


【ガウガウッ】


これは隣の家のポチエナが吠える「音」。とても元気な音。日の出の音。


【ポロンポロン】


ワタシのご主人様が弾くピアノの「音」。心穏やかになる音。ワタシの大好きな音。好きな人の音。ずっとずっと聞いていたい、そんな音。


【クチィークチー】


ワタシの妹が鳴く音。とても愛しい音。ワタシがお姉ちゃんになった音。とても誇り高い音。


【クチィークチー】

【クチィークチー】


そうこれもワタシの好きな音――――のはずだった。


【クチィークチークチィークチー】

……ワタシが終わり始めた音。
憎らしい音。
嫌な音。
嫌な嫌な音。
消えて欲しい音、音――――


クチィークチークチィークチークチィークチークチィークチクチィークチークチィークチーークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチクチィークチークチィークチーークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチークチィークチー




うるさいっ!!!








「おはよう、クロム。今日はなんていうか……不機嫌そうね」

「クチィ……(夢見がね…)」

「とりあえず朝食があるから身支度をすませなさい。私はバトルに使う火炎玉の手入れがあるから先にテーブルについててね」


さて、私の朝はまず洗顔から始まる。鋼タイプに優しい油性洗顔フォームを水で溶かして顔を洗う。コロンの香りがワタシから空気へと拡がっていく。そして、次はとてもとても大事なケア、それは喉のケア。ご主人様特製の軟水でうがいをするの。ガラガラ、クチュクチュ、ペッ。ガラガラ、クチュクチュ、ペッ。浄化の音がとても心地良い。そして、何たって今日は音楽のレッスン、一分二分近付く楽しみな時間。その前に来るのは朝餉の時間。長いテーブルにご主人様が一人座る。ワタシは横で特製のポケモンフーズをパクパク、モグモグ。カロテン、満点!ビタミン、摂れる!
さて、食事中にご主人様はこう言ったわ。

「今日はコーラスの練習をするの。来週のコンクールでは絶対に優勝するのよ。」


「クロム、今日はコーラスの練習をするの。来週のコンクールは絶対に優勝しましょう!だってあなたは天才なんだから!」


そうワタシは才能溢れるの!音が視える、そのお陰か私は街一番のコーラスポケモンだった。そして来週のコンクールはいよいよ全国という舞台に出るための架橋なの!フーズのカリカリという音がまるでクラップ、ペラップ、クラップ!アレグロなテンションだわ!

「ご馳走様でした」
「クチィー(ご馳走様)」

食後は早速練習。ワタシの特長は高音域がとても広いこと。だって三オクターブ上の音まで出せるのよ!

「〜♪」

「そう、そのメロディよ」

ご主人様のピアノの旋律に合わせて歌う讃美歌。その凛として透き通ったノートの連なりはとてもとても心地良かったわ。ずっと歌っていたい、ずっとずっと……


プルルルル


これは電話の音。ご主人様はピアノの演奏をやめて、音の方へと急いだ。ガチャリと受話器をとり、彼女は誰かと話していたわ。しばらくすると、ご主人様は驚いたような表情を見せてすぐに笑顔になった。受話器を置くとワタシのところへとたったっと駆けてきたの。

「クロム、聞いて!」
「クチ?」
「あなたに妹が出来たの!!」

妹……!!それを聞いたワタシはとても嬉しかったわ!ご主人様と抱き合ってとてもとても喜んだわ!
ワタシのお母さんは一ヶ月程前に産卵の予兆がみえたので、ポケモンの病院に入院したの。そして、産卵後のしばらくしてやっとのことで孵化をしたのよ!

ワタシとご主人様はすぐに病院に駆けた!妹に会うために!ワタシやっとお姉ちゃんになれるの!一番上のお姉ちゃんに!

でも、でもそれだけじゃなかった。ワタシが病院で妹の顔と同時にみたのは……


「そんな……」
「クチ……??」

「クチークチー!」


ワタシのお母さんの錆び付いた寝顔だった。





二日後、お母さんの葬式は身内だけで行われたわ。高級な送り人、高級な霊柩車、他にも色々雇って粛々に行われたわ。ワタシは余りに突然過ぎて泣くことも出来ずにいた。

「クチークチー」

ご主人様が妹のバナジーを抱えて、ロザリオを胸に当てた。すると、ご主人様はワタシも抱えてこう言ったの。

「あなたたちのお母さんはね、とてもすごいポケモンだったわ……。今度はあなたたちがお母さんの分まで頑張らないとね。だって私は才能がある仔が大好きだから」

ワタシはその言葉をしかと胸に刻んだ。妹を見てワタシがお姉ちゃんとして頑張っていかなきゃ、そう決意もしたの。でも、今思うとご主人様の言葉をちゃんと理解していたのはワタシじゃなかったのかもね。
数日後、ワタシはコンクールに出場した。これで優勝すればいよいよ全国へと踏み出せる。大勢のポケモンやトレーナーがワタシを見ていたわ。そしてワタシは見事な歌声を、メロディを多くの人やポケモンに披露したわ!でも……


「クロム、また来年頑張りましょう!」
「クチッ……クチッ……」

結果は準優勝。惜しくも全国への切符は目の前で奪われてしまったわ。悔しかった。一番じゃなくて二番。それがとても苦しくて、そしてご主人様に申し訳なかった。だって才能がなければワタシは……

「クロム、泣かないの!あなたにも才能は絶対あるの。次のコンクールに向けてまた猛練習よ!」

ご主人様がこう言ってくれてワタシはとても安心した。ワタシはまだまだ頑張れるんだって。まだ歌えるんだって。そして、ワタシはご主人様に抱えられて家に帰る中そのまま眠ってしまったわ。





ポロポロン♪


ワタシはピアノの音に目を覚ました。ゆっくりと歩くような速さで近付く音。とても穏やかになる。あぁ、ご主人様はいつも素敵な音を出してくれてる。ワタシはベッドルームから這い出し、いつものピアノのある部屋に行った。

「あら、クロム!おはよう!」

やっぱりご主人様!いい目覚めの音楽だわ!ワタシもつい歌いたく……

「クチークチー!」
「そうそう、その調子だよ!バナジー!」

ワタシは驚いた。だって、今ピアノを弾いていたのは妹だったから。

「クロム、君の妹はすごい!だってポケモンなのにピアノの鍵盤を押せるんだよ!しかもまだ産まれたばかりなのに!」

早過ぎる。ワタシは妹の成長に喜びを感じたのは間違いない。しかし同時に嫌な予感も感じていた。だって、ワタシにはもうわかったの。バナジーは−−−−


「もしかしたら、バナジーはお母さんの生まれ変わりなのかもね」


天才だと。






一週間後、彼女はうたうを覚えた。ワタシより一日早かった。

一ヶ月後、彼女は嘘泣きを覚えた。ワタシより一週間早かった。

半年後、彼女は嫌な音を覚えた。ワタシより一ヶ月早かった。

そして三百六十日後、ワタシが惜敗したコンクールにリベンジする時がきた。ワタシは今度こそ栄光を勝ち取り更なる高みに行く!だって、ワタシは一番……一番上のお姉ちゃんだもの。

「今回もエントリーはクロムとバナジーの二匹にしましょうね!」

そう、そして妹も参加するのだから。妹に見せつけなくてはならない。

「おねーちゃん、がんばろー」

その時、その純真な彼女の声掛けが今の私にはとても濁ったように聴こえたのは決して私の音のセンスが鈍ったからではないということは今もよく覚えている。
さて、来たる本番。私は四番目に歌う。妹は七番目だった。前年にも増して実力者が揃い美しい音色を会場に残していく。新しい挑戦者、そして私のようなリベンジに臨む者も如何なく実力を旋律へと変換していった。あぁ、次は私の番だ。緊張はあまりなかった。だってこれは二回目の参戦。この雰囲気はもう私は知ってるの。私の紡ぐノート達で会場を心地よい洪水で沈めてやる!

「〜♪」

私は歌った。一生懸命歌った。歌っていて分かったのはいつもよりもとても気持ちよく歌えてること。私は快音を今出している。その音の海に会場の皆を導いているのだ。シャープとフラットの差、ゆっくりと歩くような早さの時間、そしてクレッシェンドな昂り……私は音を掌握した。

そして歌い切った時に視えたのはクラップ。今までに感じたことの無い音だった。審査員は

「素晴らしい」
「形式美とはこのこと」
「努力の唄」

と、高評価と称えてくれた。そしてそれはご主人様もである。

「クロム〜!!すごい良かったわー!!」

ご主人様は私を抱き上げ褒めてくれた。とても嬉しい。これまでにない幸福感に今包まれている、まだコンクールも終わっていないのに関わらずに。

「……さぁ、次はバナジーね」

その名前を聞いた時にワタシは少しだけドキッとした。いや、可愛い妹の名前だけど、いつも耳にする名前だけと―――
ご主人様とバナジーがステージに出る。ワタシはその袖でじっと様子を見ることにした。

そして始まる妹(ふあん)の唄が。







妹が最後のまで出し切り、観客がそれを味わった後に一瞬の静寂。そして五.七秒後に響き渡る無数の拍手が会場を埋め尽くした。それはワタシも聞いたことない−−−いや、受けたことのない−−−音だった。審査員は

「名状できない程にマーベラス!これは音楽界の歴史に残り得る!」
「形式に囚われない、前衛的で若々しくエネルギーに満ち溢れている!」
「才能の唄」

と、評価した。そしてそれはご主人様もである。

「バナジ〜!!すごい良かったわー!!」

ご主人様はバナジーを抱き上げ褒めていた。バナジーもとても嬉ししそうだ。彼女はきっとこれまでにない幸福感に今包まれている、まだコンクールも終わっていないのに関わらずに。

私もとても嬉しいはずだった。しかし、これまでにない不穏に今包まれている、まだコンクールも終わっていないのに関わらずに。そして、全出場者の審査が終わりいよいよ結果発表へと移った。

「さて、今回のコンクールの最優秀賞は誰の手に!?」

審査員から発表される。さぁ、誰だ!?


「最優秀賞は−−−バナジー!」

その名前と共に会場が再度盛り上がった。絶え間ない歓声があがり、ご主人様とワタシはバナジーへと抱きついた。

妹が優勝した!すごい!

(ワタシは準優勝)

さすが、ワタシの妹!才能に満ち溢れている!

(ワタシは二位)

ワタシは音楽界の革新を目の当たりにしたのね!感動だわ!

(ワタシは、ワタシは……)







イチバンジャナイ。






嫌ああああああぁぁあああぁぁあああああああぁぁあぁあっ!!!!!!


…そんな心の叫びがどんな歓声よりも耳に残ってワタシは思わず涙を流した。なぜなら、この瞬間にワタシには才能がないってことが分かったんだから。






翌日、妹の優勝を祝うパーティーが開かれた。今の私にはキャンドルも銀の皿も、そしてシャンデリアみたいに煌びやかな装飾も全てくすんだ灰色にしか見えなかった。

「おめでとう、バナジー!」

来賓の歓声と絶え間ない拍手が会場に響いた。この音は全て彼女に向けられていて、幼い彼女には余りにも大きく、名誉のある音だった。

そう、私にはもうこの音は手に入れられない。良くて二番煎じになんだ。

「(このままだと私……!!)」

捨てられてしまう。私はそんな不穏な考えが脳裏に過った。そして、足はご主人様の部屋にのびていた。いやだよ、それだけは嫌だ……わたしを見てよ!見てくれなきゃ、わたし……


「…………そうだ」

今思うと、馬鹿らしい思いつきだ。何故これで解決すると私は思っていたのだろうか。そう私にとって歌などどうでも良かったの。私が歌っていたのはただ……


「ふふふ……あった……」




皆が私(おと)を聴いてくれてたからだ



ガリッ


「クロム、どこいって……キャアッ!クロム!どうしたの!?クロムっ!」




「大丈夫です、命に別状はありません。ただ……」

「ただ?」

「もう満足に歌うことは出来ないでしょう」

あの後、ご主人様がすぐに駆けつけて来てくれて私は助かった。だから、いま口周りを包帯で巻きながらベッドに横たわっている。

「昨日運ばれてきたクチートいるでしょ?あれって火炎玉を食べてしまったらしいの」
「あら、それは災難ね。何でもたべてしまう赤ちゃんだったの?」
「いいえ、ちゃんと自我のある仔よ。残念だけど、もう昔より声は出せないらしいわ」
「あらまぁ……。きっと赤ちゃんの泣き声にも負けてしまうかもね」

私が決断に用いたのは、ご主人様がしまっていた火炎玉だった。もうこんな声なんて誰にも興味は持たない。ならいっそのこと失くしてしまえばいい、そう思った。だけど、何よりも望んでいたのはこうやってご主人様がまた私を気に掛けてくれることだった。だから、今こうやって見舞いに来てくれてとても、とても嬉しい。

「クチィー……」

「しばらく安静にしとけばすぐ退院できるらしいわ。良かったね、クロム」

ご主人様の心配する声に思わずポロポロと涙が出てしまいそう。これが私の幸せ。良かった。

「もう声は上手くは出せないだろうって……残念ね。あなたにはきっと才能があったのに」

ご主人様、ワタシにはないよ。もうわかってるのよ。

「クロム……でも、大丈夫!あなたが心配することはないわ!」

えっ、何を……

「バナジーがきっと、きっとあなたの代わりに素晴らしい歌手になってくれるわ!だって、あの子には才能があるもの!」

ご主人様の目がとてもキラキラしていた。ワタシにはどうしてもそのオノマトペが理解できなかった。

「クロム、私はバナジーの特訓に行ってくるわ!またね!」

待って。
待ってよ。
ご主人様……!!

ご主人様っ……!!

目で解った。ご主人様からはとうにWクロムWとして見られていない。多分、きっとW可哀想な鉄くずWを見ていた。だから言ったでしょ、私には音が視えるって。


「うぅっ……!やだぁ…っ…」

もうワタシは顔を純白シーツに咽び泣くしかなかった。ワタシはもういらない仔なんだって、そう自覚出来たから……。涙の滲むシーツがしわだらけになっていく。
ワタシはこれからどうすればいいの?何もないワタシは一体……

「じゃあ、リサイクル工場に行けばいいわ」

ふと誰かの声に顔をあげると人間の看護婦だった。ワタシに言ってるの?

「もう必要のなくなった仔が行くところ、あなたたちをリサイクルしてくれるのよ」

いらない仔が行く場所、今のワタシに必要な場所。それは一体何処にあるのだろう

「これがチケットよ、あなたには境遇に免じて特別にタダであげるわ」

ワタシは一枚の紙切れをもらった。裏には古紙百パーセントと書かれていた。

「それを持って病院前のバス停に行きなさい。あなたへの救済措置よ……」

そう言うと、看護婦は病室から出て行ってしまった。不思議な人だった。こんな妄信みたいなこと誰が信じるのだろうか。

「…………行こう」

ふふっワタシか。
数分後、こっそり病室を抜け出して外に逃れたワタシは病院前のバス停で待っていた。すると、そこにはワタシ以外のポケモンが何匹かいたのである。よくみると皆が手にしてるのはなんと同じチケットだった。すると、一匹のポケモンが話しかけてきた。

「君もいらない仔なんだね?」
「えっ」
「今から僕たちが行くところは救われる場所らしいよ、もしかしたら僕たちが必要とされるようにしてくれるのかもね」

誰かに必要とされる存在にしてくれる。そんな素敵な場所に今からいくのか。しばらくすると一台のバス……ではなく貨物トラックがワタシたちの前に止まった。

「お前らか、さっさとチケットみせろ」

柄の悪い人間ね。ワタシたちはチケットを見せてトラックの背に乗り込んだ。まるで粗大ゴミのように。そして、全員を乗せたのを確認してトラックは出発する。

「(一体何処にいくのだろう……)」

ガタゴトと揺れるトラックの上で十分ぐらい流れる森の風景を眺めていた時だ。トラックが止まる。

「おい、そこのハネッコついたぞ。肥料工場前だ」

一緒に乗っていたハネッコというポケモンがトラックから降りる。なんで肥料工場なんだろう、ワタシはそんな素朴な疑問を抱いていた。そして、ハネッコが降りたのを確認すると挨拶もなしにトラックは出発したのである。ワタシは哀愁が漂うハネッコが見えなくなるまで見続けた。
同様にして、一緒に乗っていたモココは発電所へ。ガマガルは製水工場、そしてポッポは軍事施設へと次々と降りていった。どのポケモンも救われるのにいい顔はしていなかった。そしてついにワタシ一匹になる。周りは自然が溢れていてもう自分でが何処に来てるのかなんて分からなかった。そして、三十分後にトラックは停止した。

「おい、そこのクチート!さっさと降りるんだ!」

ワタシは急いで降りた。しかしここは森の中。こんなところで降ろして一体……

「クチート、この道を曲がるともっとでっけぇトラックがある。チルド運送って書いてあんだ。お前はとりあえずそこに行け」

「クチィ……」

「じゃあな」

初めて聞いた男の挨拶。とりあえず男の言う通りに進んでみた。すると、さっきよりも大勢のポケモンがいたの。しかも、そこは皆が鋼タイプのポケモンだったわ。救われる場所はタイプごとに違うのかもしれない。

「そこのいるクチート、さっさときなさい」

そして召集されてワタシたち鋼タイプのポケモンは乗り込んだのよ。この暗闇の中にね。


**

……とここまでがワタシの小咄。どうだった?」

「……」
「…」

その彼女の言葉に二匹は反応を戸惑わせる。何も言えなかった。クロムは続けた。

「つまりのところこの場所に来たのはワタシの意思ってこと。いらない仔だったのは確かだけど、捨てられた訳じゃないわ」

そして、クロムは下に俯き目を伏せこう言った。

「だって、ご主人様に捨てられるぐらいだったら全然マシだもの……」

その声は震えていて、まるで壊れかけのフルートのようだった。

「クロム、ありがとう。話してくれて」

ニッケルはとりあえずの御礼を言った。すると、クロムは目の周りを手で拭って、

「別にいいの、その代わりにニッケルの小咄も聞かせてよ」
「俺とクロムはここに来た経緯が全然違ったな。ニッケル、お前はどうなんだ?」

「……」

しんとまた周りが静かになる。このときニッケルは彼等の話を聞いて思ったのだ、この乗車は彼等にとっては辛い状況の中で選び抜いた答えなのだと。だけど、彼はそういう訳でなかった。だって彼は、

「じゃあ始めるよ。僕のW普通WすぎてW普通Wな感想しか持ち得ないW普通Wな小咄を」

あまりにもW普通Wだったからである。

■筆者メッセージ
しかし、彼女は何よりも多くの記録(Record)を残してたのも事実である。
ヒート ( 2014/11/17(月) 22:48 )