第十一話:バトル大会 中編
ドンファン選手とマイナン選手!レントラー選手とブニャット選手!アリゲイツ選手とハリテヤマ選手!マグマラシ選手とイーブイ選手!休憩は終わったぞ!バトルフィールドへ!」
選手達がバトルフィールドへ入る。
「イーブイ選手!」
「は〜い!サンダースさん、なんですか〜?」
「イーブイちゃんと呼ばせてもらっても?」
「うん!いいよ!」
「じゃぁ、イーブイちゃん応援してるから頑張って〜!」
「サンダースさんなんかよりマグマラシさんに応援してもらいたいな〜」
イーブイの言葉でものすごく落ち込むサンダース。
「なんか…なんか呼ばわり…って…俺よりマグマラシの方がいい…」
観客からは笑い声や同情する声。
選手一同『落ち込んでるところ悪いが始めてくれ』
「俺なんか…俺なんて…」
まだ落ち込むサンダース。聞こえていないようだ。
「サンダースさ〜ん。始めて〜!」
「イーブイちゃん!!分かった!!イーブイちゃんのためにもこの試合を…」
「長いよ〜。早く始めてくれないサンダースさん嫌い!!だから早く〜!」
「イーブイちゃんのために!バトルスタートォ!!」
イーブイの言葉で急いで試合を始めるサンダース。
マグマラシの試合は…
「火炎放射!」
「電光石火〜!くすぐる!」
イーブイはマグマラシに近づいてマグマラシをくすぐる。
「やめろ〜!」
笑いながら言うマグマラシ。イーブイはそれでもやめない。
「やめろ。睨みつける!」
イーブイは睨みに怯えたのか泣いてしまう。
「マグマラシ選手!イーブイちゃんを泣かすなんて!」
観客からもブ−イング。
「電光石火から突進!」
「うぉあ!泣いてたんじゃ?」
「嘘泣きだよ〜!切り札!」
イーブイの攻撃を避けていくマグマラシ。
「切り札!」
「また!?二度蹴り!」
「きゃ!痛い…ふぇ〜ん」
「マグマラシ選手!またイーブイちゃんを!!」
観客もまたブーイングをする。
「電光石火から突進!」
イーブイの奇襲を次々避けていくマグマラシ。
「ものすごく戦いづらい…」
「電光石火から切り札!」
「ぐわぁ!」
マグマラシに大ダメージ。
「やっとあたったぁ!ど〜ぉ?ブイちゃんのアタックは!」
「最高だよ〜ブイちゃ〜ん!」
「適応力を使ったタイプ一致の攻撃って強いな…」
「最後!のろい!のろい!のろい!のろい!のろい!」
「ちょ!のろいしすぎ!」
「電光石火から切り札!」
イーブイが迫る。
「こうなったら!!………避ける。身代わり」
「え?」
イーブイはマグマラシの作り出した身代わりと一緒に壁に激突した。
マグマラシの身代わりは消え、イーブイは気絶する。
「イーブイちゃんをよくも!!勝者!イーブイ選…アヂィ!」
「いい加減にしろ!ロリコンサンダース!」
マグマラシの火炎放射で焼かれるサンダース。
「分かったから火炎放射やめろ!」
マグマラシは火炎放射をやめる。そこにアリゲイツがアクアテールをお見舞いする。
「不本意ながら勝者…マグマラシ…選手………」
サンダースはダメージが大きかったようで気絶した。
観客からはブーイングが…なかった。
観客のほとんどが団結してサンダースの言葉に悪ノリしていたようだ。
アリゲイツのバトルは…
「…猫だましでごわす」
「うぉ!びっくりした!」
猫だましでひるむアリゲイツにハリテヤマはさらに攻撃しようとする。
「腹太鼓!はっけいでごわす」
「危なすぎる!竜の舞!」
アリゲイツはかわしてから竜の舞で能力を上げる。
「吹き飛ばしでごわす!」
「何故語尾がごわすだ!」
吹き飛ばしで空中に飛ばされながら言うアリゲイツ。
「昔、彼女のゴーリキーがつける事を薦めたんでごわす。地球投げでごわす」
「ゴーリキーが彼女!?じたばた!暴れる!」
アリゲイツは投げられる前にハリテヤマの手から逃れ、着地する。
「竜の舞から噛み砕く!」
「突っ張り防御でごわす」
「ぶ!」
ハリテヤマは突っ張りでアリゲイツの噛み砕くを防御する。
「アクアテール!」
「もう一度突っ張り防御でごわす」
「ぶぇ!あ〜もうその防御の仕方嫌だ!水鉄砲!」
「吹き飛ばしでごわす」
アリゲイツの水鉄砲は吹き飛ばされ、再びアリゲイツは宙に浮く。
「地球投げでごわす!」
「またかよ!その攻撃はくらいたくねぇ!泥遊び!水鉄砲!」
「どこを狙っているでごわすか」
アリゲイツの放った技は地面にあたる。
そしてアリゲイツは地球投げをくらう。バチャ!という音と共にアリゲイツが地面にぶつかる。
「うぇ〜!泥が口の中に入った!」
「なぜそんなに元気なんでごわす?」
「自分で作った泥をクッションにしただけだろ」
「そうだったんでごわすか」
「……!」
何かを思いついたアリゲイツ。
「お前、ちょっと聞くけど氷に炎技をあてたらどうなるか三文字以内で答えてみろ」
「…う〜〜〜ぅ〜〜ん〜〜」
「馬鹿だ。絶対馬鹿だと思う」
「う〜ん」
「今のうちに…水鉄砲連発!」
アリゲイツは地面に水鉄砲を撃つ。
「氷の牙より威力が落ちるけど…いっか。アイスクロー!」
氷の牙を爪に応用したアイスクローによって地面が見る見るうちに凍っていく。ハリテヤマの足元も凍っていく。
「う〜ん」
「竜の舞連発!」
アリゲイツは能力を最大まで上げた。まだハリテヤマは考えている?
「アクアテール!!」
ハリテヤマは目を開けて、口を開く。
「わかったでごわす!答えは…」
高速、高威力になったアクアテールがハリテヤマにクリーンヒットする。
「溶ける…って不意打ちとは卑怯でごわす!!」
「な!あれをくらって倒れないなんて!どれだけ耐久力あるんだよ!」
「考えてるふりして途中眠るを使っただけでごわすが?」
「寝ていたのか!う〜んっていうのはいびきか!」
「よくわかったでごわすな。おいどんはいびきがう〜んなんでごわす」
アリゲイツの思い付きを見事に利用したハリテヤマ。
「じゃぁもういちどアクアテール!」
「くらわないでごわす!突っ張り!でぶぁ!」
ハリテヤマは突っ張りで防御しようとしたが足が凍り付いていてこけてしまった。
「チャーンス!」
そこにアリゲイツのアクアテールが決まる。
「でぶぁ!って変な…」
「あ、勝者!アリゲイツ選手!…イーブイちゃんをよくも!!勝者!イーブイ選…アヂィ!」
「いい加減にしろ!ロリコンサンダース!」
マグマラシの火炎放射で焼かれるサンダース。
「分かったから火炎放射やめろ!」
「サンダース…お前は!!アクアテール!」
アリゲイツもサンダースに怒りアクアテールをお見舞いする。
それによってマグマラシの火炎放射によってついた火は消えたが、サンダースは大ダメージを負った。
ドンファンとマイナンの試合はもちろんドンファンの勝ち。
レントラーとブニャット戦はブニャットの催眠術やメロメロに精神力で打ち勝ったレントラーの勝利。
サンダースはダメージが大きかったので実況が換わる事になった。