第六話:ダンスカップル
注意!!マグマラシは凄く♀っぽい顔、体つきでその上声も中性的である。そしてかっこいい?
マグマラシ「作者ぁ!!ばらすな!!」
マ、マグマラシ…ぎゃぁぁぁ!!火あぶり止めて!!アリゲイツ助けて!
アリゲイツ「自業自得でよくね?」
グラエナ「ムフフ…」
タルミ・ブイゼル『どうぞ〜』
サボネア「……」
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生徒全員〉『タルミ先生おはようございます!』
「皆おはよう。これから皆が目指す先はばらばらだけどいつまでもあなた達は友であり、私の生徒よ!!皆、卒業式会場へ行くわよ!!」
「なぁマグマラシ、タルミ先生張り切ってるよな。昨日なんか学校から帰るとき肌のつやが良くなる木の実買ってたし」
「グラエナ、お前っていっつも何してんだよ」
「情報収集。…マグマラシ、アリゲイツ、ザングース。今日の卒業式後半、タルミ先生の後をつけてみろ。驚く事が起きるぞ!」
「何なんだ?」
「アリゲイツ、それは後をつけてのお楽しみだ!!」
卒業生を送り出す為の盛大な卒業式も後半に差し掛かり、この学校特有の告白タイムが来た。卒業生、在校生、職員入り乱れて一斉に告ってしまおうという時間だ。
「三匹とも。タルミ先生の事を見失わないようにな!俺は念願のマッスグマちゃんに一直線!!」
そう言ってグラエナはどこかに行ってしまった。
「何があるんだよ?タルミ先生が誰かに告白するのか?」
「流石にそれは無いだろ」
三匹はミルタンクを見つけ、こっそり近づいていく。
「あ、あの!タルミ先生!」
「え?ブイゼル君。何か用?」
「ザングース見てみろ、タルミ先生に話しかけてるの…ブイゼルだぜ…」
「えっと…タルミ先生!僕はあなたの事が好きです!僕と付き合ってください!」
「「「ええ〜!!ブイゼルってタルミ先生の事好きだったのか!?」」」
「うーん…どうしよっかな〜迷うわねぇ」
「迷う必要なんか無いぜ!ブイゼルなんて切り捨てちま…もごもご」
「ちょっと!ザングース!」
告白しているブイゼルが振られるように言うザングース。マグマラシがあわてて口をふさぐ。
「今のは声が大きいぜ!もっと小声で言うべきだ!!」
「いや、そっちじゃないから」
アリゲイツの外れた言動に突っ込みを入れまくりのマグマラシ。さっきの以外にも、7回は突っ込みを入れている。
「ブイゼル君。あなたの気持ちはわかったわ…」
振られるのだと思い気を落とすブイゼル。するとミルタンクが近寄り、ブイゼルの頬にキスをした。
「これからはブイゼルって呼ばしてもらうわね!こんな年上の私でもいいのなら喜んで付き合うわ!」
「「良かったなブイゼル!!」」
「良かったな。…ブイゼルに言ったんじゃなくてタルミ先生に言ったんだからな!」
「ザングースは素直に祝ってあげられないのか、ツンツンしている!!」
「グラエナ!てめぇへんな事言ってんじゃねぇよ!」
「あはは。皆、ありがとう。」
「ど〜いたしまして年の差カップルさん!!」
「この次のダンスパーティー一緒に踊るのか?」
「………」
黙ってしまうブイゼル。
「あ!!ご!ごめん!ブイゼル、俺は悪気があった訳じゃ…」
「いやいいよ。気にしてないし!こうして付き合う事になれたんだし」
さっきのようすから気にしているのは一目瞭然である。
空気が重くなる。その時アリゲイツを後ろから呼ぶ声が。
「なんだ?」
「…わ、私、隣のクラスのカメールって言います。も、もしよかったら、ダンス、私と踊ってくれませんか?」
「…!……お、俺でいいなら、よろしく」
「あ!ありがとうございます!!」
カメールは思わずアリゲイツに抱きついた。
「おお〜!ここにもカップル誕生か?」
はやし立てるグラエナ。アリゲイツもカメールも恥ずかしくなって離れてしまった。互いの顔が赤っぽくなっている。
「彼女いないのザングースと俺だけ?グラエナは告白うまくいった?」
「もちろん!ぬかりは無いぜ!」
「…マグマラシはモテるのに何でさっきから誰も告白してこないんだ?」
「ザングース、俺ってモテてたのか?一度も告られたこと無いけど…」
「…いたぞ、マグマラシ。お前に告ろうとしてる団体が争ってるぞ。お前が一言〔乱暴な人は嫌い〕と言えばすぐに治まると思うぞ」
「アリゲイツ。俺はそんな…」
〈三組のカップル〉『じゃあな!』
「ええ〜!」
「…ザングース、私はハブネーク。わ、私と踊ってくれ!」
「いいぜ。乱暴なダンスになるぜ?」
「望むところだ!!」
「マグマラシ、じゃあな!」
「俺一人?…とりあえず喧嘩止めるか」
マグマラシは喧嘩をしているポケモン達に向かって行った。
「あんたなんかマグマラシ様の足元に及ばないのよ!」
「なんですって〜!あんたなんか×○◇♯∵!」
「マグマラシは俺を選ぶ!」
「男が何言ってんのよ!ばかキング!!」
「ばかじゃねぇ!ニドだ!」
「選ばれるのはあたしよ!」
「マグマラシ様は私の物!」
「マグマラシ様はあんたの物じゃないのよ!!」
「私の婿、マグマラシ様!」
「あんですって〜!」
「…痛っ!!よくもやったわね!ハイドロポンプ!」
「種爆弾!」「オーバーヒート!」「十万ボルト!」「馬鹿力!」「クロスチョップ!」
「シグナルビーム!」「サイコキネシス!」「…大爆発!」……!…!!!
高威力の技が一斉にぶつかり、大きな爆発を引き起こす。…ひとつ爆発混じってたけど…。
その爆発で喧嘩していたポケモン達は吹き飛び、喧嘩を止めようと口を開きかけたマグマラシも吹き飛ばす。先生達は止められないらしく、巻き込まれないよう避難している。
「ぐぁ……」
宙を飛んだマグマラシは壁に頭をぶつけ、気絶した。
そして卒業式進行役のドゴームが大声で叫ぶ。
〔今、技を使ったポケ達!!あなた達の告白権を無効に…〕
ドゴームが全てを言い終わらない内に一斉攻撃を受け、どこかへ吹き飛んでいった。
このポケモン達、地面をえぐる程の爆発を食らったにもかかわらず、ピンピンしている。
…感情の力は偉大である。
「なんなのよ!さっきの爆発は!」
爆発を目撃し、戻ってきたミルタンク達。
「!!マグマラシ!おい!しっかりしろ!」
「アリゲイツ君、そこちょっとどいててね!癒しの鈴!ミルク飲み!そして…目覚ましビンタ!」
「いてぇ!ビンタするな!」
「それよりもマグマラシ…あの爆発は何があったんだよ」
アリゲイツ達に説明するマグマラシ。
「そんで地面にあんな大きな穴が開いてたわけか!」
「マグマラシ〜。早く〜喧嘩を〜止めなさ〜い?」
「トノロ先生、なぜ最後疑問なんだ?」
そう言いつつ、マイクを貸して貰い、喧嘩をしているポケモン達に言い放った。
「皆!今日はこの学校で一緒に過ごせる最後の日なんだぞ!そんな日に喧嘩なんかするな!」
マグマラシの発言で喧嘩していたポケモン達が押し黙る。好きな相手に怒られたのだから効果は抜群だ。
マグマラシはマイクを返し、アリゲイツ達の元へ戻る。
「マグマラシ、今のは大胆だったな!」
「そうでもしないと喧嘩やめないだろ。…顔から火炎放射が打てるかと思った」
叱られたポケモン達がマグマラシに近づいていく。
「すまん。俺は自分の事しか考えずに……許してくれ…」
『私達も…。ごめんなさい』
ニドキングを始めに一斉に謝るポケモン達。謝られたマグマラシはどうすればいいか迷って動揺している。
「………まぁ、分かってくれたんならそれでいいんだ。楽しもうぜ!」
『はい!』「おう!」
『私(俺)達、あなたの事が好きです!私(俺)とダンスを踊ってください!!』
「ありがとな!でも…俺は一匹を選ぶなんて出来ねぇし、皆で楽しみたいんだ。だから皆一緒にダンス踊ろうぜ!」
その時、吹き飛んだ筈のドゴームが帰って来るなり言った。
〔喧嘩は収まったようですが、地面の穴を埋めるまでダンスパーティーは出来ません。よってダンスパーティーは今夜に延期します!それまで各自好きなことをして過ごすように!〕
「この地面の穴を作ったあなた方はもちろん…この穴を埋めるまで自由は無しとします!」
告白タイムは終わり、ミルタンクの招集でマグマラシ達は集まった。
「今からダンスまでには時間があるわ。皆、今のうちにサンの呪を解くわよ!」
『おお〜!』
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プシュ〜←火あぶり後
ザングース「敵対同士のカップル。ありえないことは無いぜ?」
カメール「はい!ザングースさんとハブネークさんとってもお似合いですし!!」
ハブネーク「そ、そうか?」
マッスグマ「カメールって空気読めないほうか?」
ニドキング「そうなのか?」
〈作者を含む全員〉『あ、ホモ馬鹿キング!!』
ニドキング「そこまで合わせて言わなくてもいいじゃねぇか…」
作者復活!!作者は不死身なのだ!!マグマラシは一匹を選ばないって欲深いね!
マグマラシ「もう一度灰になってろ!俺はそんなつもりは無い!!」
ぎゃぁぁぁ!!