第一章
第七話 【ポケウッドにて】

サンギタウンから出て半日経ちラピスとラズリの二人はタチワキシティにたどり着いたのだ。
ラピスが言うにはここから連絡船が出ているとのことでここからヒウンシティへと行くことができるらしい。
ラズリが周辺を見渡すと結構人はいておりラピスが住んでいたヒオウギシティやサンギタウンと言ったところとは違っていた。

早速、連絡船がいつ出るのかを見に行ったのだが進行するところに野生の水ポケモンの群れが多くいるためそれらが通り過ぎるまで行くことができないらしい。
何とかして出ないのかと聞くと今日は無理なので早くても明日の午後には出ると言われしょうがなく何か異変がないか町を見て回ることにした。



「ここの町にはポケウッドという施設があってそこではポケモンと俳優さんが一緒に出演する映画が撮影されているんですよ。
私も指で数えることがぐらいでしか言ったことがないのですが」
「映画か……そういえば観たことないな」
「そうなんですか?」
「聞いたことしかない。日々生きることしかできなかったしな」
「じゃあ少し観に行きませんか?」
「は……?」

ラズリの話を聞いて少しラピスはかわいそうだと思っただろう。
実は自分が一番観てみたいというのは置いておいて一緒に行こうと誘ってみたのだ。

「……本当は観に行く口実が欲しかったわけじゃあないだろうな……?」
「ソ……ソンナコトナイデスヨ」
「目が泳いでいるぞ……まあ時間もあるしちょっとだけだぞ」
「わかりました! じゃあ行きましょう!」
「……行きたかったのか……」
「ソンナコトナイデスヨ!」

ラピスは目が泳いでいたがラズリも少しばかり興味があったのか一緒にポケウッドへ行くことにした。
入り口近くまで行くとパンフレットなどもありそれをもらいポケウッドの敷地内へと入っていった。
ポケウッドの敷地内にはたくさんの人がいており施設を見て回っている人や大きなポスターを見て喜んで写真を撮っている人もいる。

「今上映中の映画は【MOROBARERU】って映画がよさそうですね」
「……週刊映画ランキング堂々37位、月間映画ランキング2週連続53位、アローラ地方の人々が鼻で笑った……こんなの観たくないぞ。というかアローラ地方ってどこだ?」
「アローラ地方は確かここからものすごく離れた土地のことですね」
「そうか……他は?」

「これなんてどうですか? チャンピオンとリザードンのお話ですよ」
「来週から撮影開始、頑張ります……と書いていてもな。なんなんだこのポーズは」

その映画のポスターには一人の男性が手をビシっと上にあげてポーズを取っているのだ。
これが流行っているのだろうか? ラピスとラズリは頭に?マークを浮かべていた。

「ガラル地方……ここどこなんでしょうか?」
「……世界は広いな……」

あっけにとられたがすぐに気を取り直して二人は再び観れそうな映画を探してみた。
するとそこに一つある映画が見つかったのだ。

「え〜と。ポケモントレーナーと家族の物語ですね」
「これならいいんじゃないのか? 上映時間もよさそうだぞ」

他にも映画は大量にあった。恋をしたサーナイトというポケモンの話。ディグタの被り物をした男たちによる物語。
ジグザグマのお面を被った男のたった一人の戦いを描いた物語。
正直観たいかと言えば観たくなかったものばかりだ。
だがその中でまだマシそうだった。
二人は早速チケットを買い映画を観に行こうとした。映画のチケットを買いに行こうとしたがふと一人の少女がキョロキョロと周りを見ていた。
黒いドレスを着ており腰まである金髪。瞳の色は赤い。身長は150cmぐらいで雨はふっていないのだが黒い傘を持っている。年齢は大体自分たちと同じぐらいだろう。
その少女はラピスとラズリの二人に気が付くと近づいてきて話しかけてきたのだ。

「ねえちょっといいかしら? この映画のチケット……どこで買うのかしら?」
「これって私達が観ようとしている奴ですよ。チケットはあっちですね」
「ありがと。このあたり行ったことがなかったのよ」

ペコリと礼をしてその少女はチケット売り場へと行き映画が上映されているところへと行った。
ラピスは手を振り少女を見送ったのだがラズリは少女をじっと見ていた。


(……どういうことだ……? 少しばかりジオの奴みたいな雰囲気があった……まあ気のせいか)
「どうしたんですか?」
「いや何でもない」

とりあえず今は映画を観ることに専念しよう。
上映されている施設の中に入ると自分達が座る座席の隣に先ほどあった少女がいたのだ。

「あら貴方達もこの映画を?」
「ええ。奇遇ですね」
「私もちょっと用事があって来たんだけど少し時間をつぶすためね。まあ他にロクな映画がなさそうだったからこれにしたわ」
「ですよね……あれはちょっと……」
(……どうしよう……あのディグダの映画は少し観たいって気分になっていたぞ……)
「貴方は一人ですか?」
「ええ。訳アリで一人よ。最近物騒だから気を付けたほうがいいわ」

少女とラピスの二人は話し合っていたがラズリはふとある物を見つけたのだ。
それは少女がしているネックレスだった。

(どこかで見たような……気のせいか)

しばらくすると映画が始まり三人は映画を観ることにした。




■筆者メッセージ

ポケウッドの記憶があまり残っていないため大体大まかな感じで書いています。
こんな感じだったっけ……。
亜白夜 ( 2021/02/14(日) 20:13 )