メガニウムストーリー

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第1章 共鳴する世界とブラキオ
プロローグ 誰よりも強く優しく
ある地方のあるトレーナーの元で、一匹のチコリータが産まれた。チコリータは旅をする人間が最初のパートナーとしてつれ歩くポケモンとしても有名でり、その為人間の元で繁殖、育成し多くの人間の元に旅立てるようにされている。しかしこのチコリータは例外であり、兄弟達が旅立っていく中貰い手がなかなか現れず、数ヵ月経っても親元を離れることがなかったのだ。

「………ええ、分かりました。彼は私のほうで育てていきます」

チコリータのトレーナーの少女はそう言うと電話の受話器を置き、長めの茶髪を結ったポニーテールを揺らしながらチコリータの前にしゃがみこむ。それまで無邪気におもちゃとじゃれあっていたチコリータだったが、少女が近くに来たのを察するとじゃれる相手を少女に移した。

「今日からあなたは私のパートナーね。よろしく」

そう言う少女にはお構い無しにじゃれ続けるチコリータを彼女は優しく撫でる。

「そうね。あなたに名前を付けてあげないと。そうね……メガニウムって恐竜みたいだし、ブラキオなんてどう?」

そう言われてきょとんとした表情のチコリータだったが、少女に名前を付けてもらったのを理解して大きく頷いてみせた。それを見た少女は優しく微笑み、チコリータを抱き抱えて窓際に立ち、言った。

「いいブラキオ。これからあなたは外の世界でいろんな人に出会っていくだろうし、いろんなポケモンともバトルする。困難な壁にぶち当たっちゃうかもしれないけど負けないで。あなたは誰よりも優しく、強くなれるんだから」






それからブラキオの修行の日々は続き、実力もプロのポケモントレーナーからのお墨付き。進化こそまだだったが、少女の願い通りのポケモンになろうとしており、幸せに暮らせていた。………あの日までは。
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■筆者メッセージ
プロローグということですので短め。
初めましての方とお久しぶりの方がいらっしゃると思われます。ハーブです。時間に余裕ができたのでこちらのほうを執筆させていただきましたが、本作は恐らく不定期更新になります。無論努力は惜しまないつもりです。また以前投稿していたものとはストーリーが異なりますので、以前から本作をご存じの方にとっては違和感を感じられるかもしれませんがご了承下さい。
ハーブ ( 2013/07/17(水) 01:32 )