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さて僕達はこれから何をしたら良いんだろう。 ゴロが不安そうに聞いてきた。 そんなこと聞かれたって俺には分からない。俺が返事に迷っているとペラップが助け舟を出してくれた。 おまえたちちょっとこっちに来なさい。 〜ギルドB1F〜 おまえたちには依頼をやってほしい。主にダンジョンで困っている人たちを助けるのが仕事だ。 ダンジョン? 俺はさっぱり分からず不思議そうな顔をしていた。 あぁそうかヒノは分からないんだったね。不思議のダンジョンっていうのは昨日僕達が行った海岸の洞窟のようなところだよ。入る度に形が変わり落ちている道具も変わる。やられてしまったらお金は失くなってしまうし道具も半分くらいになってしまうんだけどでもそれだけロマンがあるところなんだ。 よく分かっているじゃないか!!!! ペラップが嬉しそうに声を挙げる。 依頼の場所は全て不思議のダンジョンだからな。さて・・・・おまえたちにはこの依頼をやってもらおうか。 そう言うとペラップは俺達に紙を渡してきた。 え〜何々私バネブーと申します。実は最近頭の上の真珠を失くしてしまいました。そして真珠は湿った岩場で見つかったそうなんですが私怖くてそんなところ行けません。探検隊の皆さん真珠を持って来ては頂けないでしょうか。バネブー・・・・ってこれ!!!!落とし物を拾ってくるだけじゃないか!!!!ぼくは、もっと探検隊っぽいことをしたいなぁ。 うるさい!!!! ひっ!!!! 思わず怯むゴロ。 新人は下積みが大切なんだよ!!!!早く湿った岩場に行ってこい!!!! は〜い。 ゴロは渋々と返事をし、俺達は、湿った岩場に行くことになった。