8 開催、バトルトーナメント!
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| これは、オリジナルストーリーです。
| しかし、メインストーリーに深く関係しているので、
| 飛ばし読みをしないことをオススメします。
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場所:ギルドB2F「起きろーーーー!朝だぞーーーー!」
「だっ!?」
いつも通りの朝がやってきた。ディン達は、耳を押さえている。
「く…油断した…」
「昨日はなかったからね…」
「…」(ニヤリ)
ドゴームが不気味にニヤつく。
どうやら、この光景が朝の醍醐味らしい。
朝礼をすまし、ペラップの連絡事項が発表された。
「今日はみんなに、バトルトーナメントに参加してもらう」
「は?」
全員目が点になった。バトルトーナメント?なんだそりゃって感じに。
「このトーナメントは、リーダーの部、パートナーの部、一般の部とある。
それぞれの二名が決勝トーナメントに進出し、優勝を決める。
時の歯車を奪った奴はまだ捕まってないからな…腕を上げていこうという訳だ」
なるほど…みたいに、全員が頷く。
「リーダーの部は…ドゴーム、キマワリ、ディンが出ろ。
サンとミミは、一般の部。あとは、パートナーの部だ」
「ちょっと待って!」
止めが入った。もちろん、サンとミミだ。
「なんか、あたし達だけ酷い扱いを受けてるような気がするんだけど…」
「なんで私達が一般の部なの?」
「パートナーが三匹もいたら変だろ?」
「う…」
正当である。シクシクという泣き声を聞きながら話が進む。
「開始はもうすぐだ。場所はトレジャータウン!すぐに行ってエントリーを済ますこと!では、解散!」
全員、トレジャータウンまで走っていく。
約一チームを除いて…
「なんか…情けないな…」
「本当…」
サンとミミは、まだ泣いていた。別の意味で息が合っている。
「落ち込むなよ…応援してやっからさ…」
この言葉でパッと明るくなる。
「ホント!よーし!絶対勝つから見ててね」
「サンには負けないわよ?勝つのは私」
サンとミミは、火花を散らす。
「やる気出たな…」
「うん…」(私も頑張ろ…)
場所:トレジャータウン イベント会場エントリーを済まし、ついにバトルトーナメントが始まった。
「これからバトルトーナメントを始めます!
このトーナメントには、リーダーの部、パートナーの部、一般の部の三つの部門があり、
それぞれの部門の優勝者二名までが決勝トーナメントに進めます。
皆さん、頑張ってくださいね!それでは、特別ゲストの紹介です。
ヨノワールさん、キャロルさん。お願いします」
出てきたのは、ヨノワール(♂)とエネコロロ(♀)だった。
「皆さん、正々堂々!力一杯頑張ってください」
「皆さん。私達も応援してますから頑張ってくださいね」
「それでは、それぞれの部に分かれてください」
ディンの試合はすぐだった。
バトルステージに上がるディンの表情は余裕そうだった。
最初の相手はゴーリキー。
「なんだ?こんなチビが相手か?」
「後悔すんなよ?」
ちょっとムカついたディンは、キッとした表情をした。
「試合開始!」
試合の合図が鳴った瞬間、辺りが静まり返った。
ディンが『気合パンチ』で一撃で決めたのだ。
「しょ…勝負あり!勝者、ディン!
ザワザワと周りがザワめく。
「すげぇ…あのゴーリキーを一撃で…」
「ピカチュウなのにやるな…」
シーザスのレンが見ていた。
「やるじゃねぇか」
「…そうか?」
正直疑っていた。本当に自分と同じ人間なんだろうかと…。
その後STARSは、四回戦へコマを進めた。
「お前たちやるじゃねぇか」
「えへへ…ディンくんの方がすごいよ」
「ほとんど一撃で倒しているもんね…」
その時、歓声があがった。
「おお!すげぇぞ!あのイーブイ」
「イーブイ?」
ディンが指を指す。サンは首を振る。
一般の部から聞こえたから行ってみることにした。
そこには、さっき試合をしたイーブイとマグマラシ、ヤミカラスがいた。
「よお」
「え?あなたたち誰?」
ディンがイーブイに話しかけてみた。
「俺はディン。んで、フィンとサンとミミ」
「おお!可愛い!」
マグマラシがSTARSの雌三匹に飛びつこうとした。
しかし読まれていたのか、イーブイのアッパーが炸裂して天高く飛び、地面に頭から落下。
「ごめんね?このバカが…」
「ううん…でも大丈夫?」
フィンが心配しているが、イーブイは苦笑いしている。
「ああ…大丈夫よ」
「まったく…少しは手加減してくれよ…」
早くも復活したことに驚くSTARS。
「グレードは立ち直りが早いカー…」
苦笑いするSTARS。
「あ、私たちの紹介がまだだったわね?私はリリアっていうの」
「俺はグレードだ」
「ヤミーカー」
「リリアとグレード…ヤミーカー?」
ディンが繰り返すと、ヤミーが首を振る。
「違う違う…ヤミーっていうの」
「あ、ヤミー…ワリィワリィ…」
ディンが苦笑いしながら誤ると、ヤミーがしょんぼりとした。
「あれ?リリアとヤミーって…」
サンがトーナメント表を出すと、成績をなぞりながら確認する。
「あ…次はリリアとあたしだ…そしてミミとヤミー…」
「あ、そうなの?」
リリアがサンを見て、ヤミーがミミを見る。
「いっとくけど負けないわよ?」
「あたしだって!」
サンがニッと笑う。
サンとリリアの間には、火花が飛び散っていた。
「見物だな…イーブイVSイーブイ」
ディンは第一試合、フィンは第二試合のため、サンとリリアの試合を見ることができた。
バトルステージに上がる二匹は、勝つ気満々でいた。
「さて…お手並み拝見といきますか」
ディンは、腕を組みながら試合を見る。
「試合開始!」
「『シャドーボール』!」
リリアが最初に仕掛けてきた。攻撃が早いことに、サンは驚く。
「速い…『シャドーボール』!」
同じ『シャドーボール』を撃つサン。大きな爆発が起き、サンは吹っ飛ぶ。
うまく着地するが、大ダメージを受けてしまった。
「これ位じゃ参らないわ!『体当たり』!」
サンが『体当たり』をするが、あっさりとかわされる。
「遅いわよ?『体当たり』!」
リリアの『体当たり』がサンにヒットした。
かなりの攻撃力で、サンの体力が早くも限界。
「で…『電光石火』…」
「『電光石火』!」
お互いの『電光石火』がぶつかり合う。
そこで、サンが倒れた。
「そこまで!勝者、リリア!」
「…負けちゃった…」
サンは悔し泣きをしていた。リリアはサンに、手を差し出した。
「大丈夫?」
「…うん」
リリアに手伝ってもらい、サンは立ち上がる。
「あなたは、攻撃力はあるけどスピードが足りないわ。もっと素早さを上げなきゃね」
「…悔しいけど、リリアの方が一枚も二枚も上だわ…次も頑張ってね」
「もちろん」
「…強いね」
「ああ…さすが、グレードを天高く上げただけのことはある」
「俺は死んでないぞ?」
ディンの言葉に、グレードがつっこむ。
しかもグレードの体は、あちこち傷だらけだった。
どうやら、またナンパしてきて、攻撃を喰らったのだろう。
「全く…あんたって本当にこりないんだから…」
サンと一緒にステージから降りてきたリリアが言う。
「こいつね、コンテスト会場の女子トイレにも入ってきたことがあるの…」
ディン達は、グレードから少し離れた。その距離、二十メートル。
「ちょ…なんで離れるんだよ?」
「だって…なあ?」
「ねえ?」
「女子トイレに入るなんてサイテー」
「OTL」
グレードは落ち込んだ。サンのサイテーが効いたのだろう。
「ん?コンテストって聞いたけど…」
「コンテストって知らない?技を使って綺麗に見せたり、いかにバトルで、美しく見せるか…っていう感じかな?」
「リリアは、コンテスト連続優勝者なんだぜ?」
いつの間にかグレードが来ていたことに驚くSTARS。
リリアは、ため息をつく。
「勝負あり!勝者、ミミ!」
「は?」
いつの間にか、ミミとヤミーの試合が始まっていた。
ヤミーがバトルステージで氷漬けになっている。
「嘘…ヤミーが…」
「楽勝よ…ヤミーが『サイコキネシス』で私を持ち上げたんだけど…『冷凍ビーム』を撃ったら一撃」
「あー…飛行は氷に弱いもんな」
「なんでもいいから、早く氷を溶かしてよ…」
「あ、ごめんなさい」(汗)
リリアに言われ、ヤミーの氷を解除した。しばらく呆然としたヤミーは、ミミを恐れていた。
(あの顔…怖かったカー…)
次は準決勝で、ミミとグレード。
バトルステージに上がる二匹の顔は、緊張していた。
(参ったわね…炎は、氷に強いし…)
(あいつは、かなりバトル慣れしている…下手に行くとやられるな…)
「試合開始!」
開始の合図が鳴り、二匹共前に出る。
「『跳び蹴り』!」
「『火炎車』!」
二匹の技が激突!小さな爆発が起きた。
「さすがね…『ピヨピヨパンチ』!」
ミミが『ピヨピヨパンチ』をくり出すが、グレードはかわしていく。
「く…『火の粉』!」
「あっつ〜い!」
「今だ!『火炎放射』!」
『火の粉』でミミをひるませ、『火炎放射』でミミを襲う!
「これで彼女は…」
この先は、グレードの妄想。↓
「負けたわ…グレードって強いのね…」
「そんな事ないよ…君も強かったよ?」
「ありがとう…ねぇ?私の彼女になってくれる?惚れちゃった」
「勿論いいぜ」
「グレード…」
「ミミ…」
妄想終了。
「『まもる』!」
「はっ!」
ミミの『まもる』の技の叫びで、現実に引き戻された。
「危なかった…でも、これ以上はやめとくわ…ギブアップ」
ミミは、ギブアップした。どうやら、これ以上やっても負けると思ったらしい。
「勝負あり!勝者、グレード」
ステージから降りてくる二匹は、清々しい雰囲気だった。
ミミは、思いっきり戦えたから。グレードは、雌と戦えたからだろう。
「いい試合だったわ」
「ありがと」
リリアがミミに言うと、今度はグレードを睨む。
「あんた…また妄想に入ったでしょ…」
「いや…ハハハ…」
リリアのアッパーが炸裂し、最初の時の光景を見た。
その後、決勝トーナメントに進んだのは、ディンとリリアだった。
「おしかったなフィン…」
「ううん…しょうがないよ。相手は飛行と鋼タイプだもん…」
そう。フィンは、決勝戦まで進んだのだ。
しかし、相手がエアームドだったため、最大技の『ソーラービーム』も通じなかったのだ。
「それにしても…『ソーラービーム』が使えるなんてすごいわね。レベルが高いの?」
「いや…覚えてねぇはずなんだが…」
リリアに聞かれ、思い出しながら答えるディン。確かに、今のレベルで覚えているはずがない。
「あのね…始まる前にへそくりで買ったの。偶然売ってたから…」
「「「いつのまに…」」」
STARSは、見事にハモった。それを見て、クスクスとリリア達が笑った。
「決勝トーナメントへの進出者は集まってください」
「あ、行かなきゃ」
「そだな」
アナウンスで呼ばれ、集合場所へ向かおうとする。
「頑張れよ?リリア!」
「ええ!もちろん!」
「ディン!頑張ってね!」
「まかせとけって!」
それぞれの仲間からの応援を受け、ステージへと上がる。
そこには、決勝トーナメントへと進出したポケモン達がいた。
「紹介します!
まず、リーダーの部からの進出者は、ピカチュウのディンと、マニューラのマニュ!
パートナーの部からは、エアームドのアームと、ドラピオンのラオ!
一般の部からは、イーブイのリリアと、ストライクのライクです!」
ディンとリリアの姿が現れると、仲間は盛り上がった。
「誰が優勝するのかな?」
「もちろんディン君よ!」
「いいや、リリアだね」
ミミがグレードを睨む。すると、グレードがウインクをしてきたのを見ると、一歩後退りする。
「対戦者の発表です!
第一試合は、ディン選手とアーム選手!
第二試合は、マニュ選手とライク選手!
第三試合は、リリア選手とラオ選手で決まりました!」
「ディンとリリアが戦うのは決勝戦か…」
「まあ…決勝戦まで楽そうね」
対戦カードが決まると、ディンとリリアが見合った。
「…決勝戦で会おうぜ」
「…そうね」
決勝トーナメントを始める頃のギルド前。解説をしていたキャロルの姿があった。
「ウフフ……今ならみんな決勝トーナメントを見ているだろうし……ギルドを探るには今しかないわね」
このキャロルは、一匹で探検隊をしている有名なポケモンだ。
しかし、実はギルドを乗っ取ろうとしているのだ。
「さ〜て……」
忍びみたいな動きでギルド内を見回るキャロル。
しかし、地下二階に行くと、ビッパがいた。
「何で今いるのかしら……」
「これでよし……さ、早く行かないと決勝トーナメントが始まるでゲス」
ビッパが会場に行こうとすると、エネコロロのキャロルと遭遇した。
キャロルは、険しい表情になる。
「あれ?キャロルさん?こんなとこで何をしてるんでゲス?」
(そうだわ!このビッパを使えば……)
キャロルは、目から催眠波をビッパに繰り出す。
するとビッパは、完全にキャロルの虜となった。
「さ……これであなたは、私の奴隷………ギルドに関する事を集めておきなさい。私は、会場に戻るから………」
「……わかったでゲス」
ビッパはフラフラと動き出した。
それを見ながらクスクスと笑うキャロルは、会場へと戻った。
その頃、会場では……
「十万ボルト!」
「勝負アリ!勝者、ディン!」
ディンが準決勝で勝ち、リリアは一回戦を勝ち抜いた。
次はいよいよ、ディンとリリア。
「頑張ってね二匹共」
「おう」
「ディン、手加減しないわよ?」
「俺だってしねぇよ」
バトルステージに上がり、いよいよ決勝戦が始まる。
試合が始まる前に、軽く準備体操をする二匹。
実は、今まで本気ではなかったのだ。
「さて……行くぜ?リリア。女を殴るのは俺の主義じゃないが……本気で行かせてもらう」
「私だって本気よ?あなたみたいに強いと本気でやりたくなっちゃう」
二匹は構える。会場には、緊張の空気が流れる。
「バトル開始!」
「『十万ボルト』!」
先に動いたのはディンだった。『十万ボルト』がリリアを襲う。
「『電光石火』!」
リリアが電光石火でかわし、そのまま攻撃に移る。
「速い!『影分身』!」
ギリギリで『電光石火』をかわすディン。たくさんのディンに、リリアは真剣に見分ける。
「……………そこ!」
「『アイアンテール』!」
リリアが見分けると、すかさず『体当たり』をし、ディンは『アイアンテール』をくりだす。
ぶつかり合うが、お互いうまく着地する。
「……さすがね」
「……まさか、『影分身』が見破られるとは思わなかったぜ……」
お互いニヤつく。このバトルに、会場は盛り上がった。
「すげえ……とても進化前の戦いとは思えねぇ……」
「決勝戦まで進むだけの事はあるよな……」
ディンとリリアにやられたポケモンも負けて当然と思っていた。
「『シャドーボール』!」
「『十万ボルト』!」
『シャドーボール』と 『十万ボルト』がぶつかり合い、大きな爆発が起き、二匹とも吹っ飛ばされる。
体制を戻し、壁を蹴って攻撃に移る。
「『電光石火』!」
お互いの『電光石火』がぶつかり合い、ステージに叩きつけられた。
「いってぇ……」
「う〜ん……なかなか勝負がつかないわね……」
お互い悩んでいた。かわされたり、相殺されたりで勝負がつかない。
しかし、突っ込むしかなかった。
「『十万ボルト』!」
「『シャドーボール』!」
吹っ飛ばされても立ち上がり、技を放っていく。遂に、日が沈みかけていた。
「はあ……はあ……」
「はあ……はあ……」
ディンとリリアの体力は限界に来ていた。会場も一人も帰っていない。
二匹は、互いに見つめ合っていた。
(やべぇな………もう体力が………ここまで強いとは思わなかったぜ………)
(さすがに強いわね………私と同じ位かしら………)
そして、気合で立ち上がり、グッと構える。
(( 次の一撃で決める! ))
心の中で同時に叫び、同時に走り出す。
「渾身の………攻撃!」
「トドメの………『気合パンチ』!」
リリアはアッパーを、ディンは『気合パンチ』でそれぞれに攻撃する。
見事にクロスカウンターになり、リリアは壁にたたきつけられた後ステージに、ディンは撃ち上げられた後、ステージに落ちた。
「「 ぐ……… 」」
立ち上がろうとするが、そんな気力はなく、倒れた。
「試合終了!この勝負、引き分け!」
結局、引き分けという結果になった。しかし、会場は大盛り上がりだった。
「いやーーーー!いいバトルだった!」
「よくやったぞ!二匹共!」
声援を受けながら、仲間と一緒にステージから降りる。
閉会式が終わり、リリア達との別れの時が来た。
「もう行くのか?」
「うん。次の町に行って、コンテストに参加しなきゃ」
リリア達は、海岸から旅立とうとしていた。ディン達も、見送りに来ていた。
「今回は引き分けになっちゃったけど………次に会ったとき、決着をつけましょ!」
「そだな!」
ディンとリリアが誓いを立てながら、リリアの後ろで号泣しているポケモンが一匹………
「うおーーーー!君達に会えなくなると思うと俺は………俺はーーーーー!」
グレードが、フィン、サン、ミミにダイビングすると、リリアのアッパー、サンの『シャドーボール』、ミミの『冷凍ビーム』が炸裂した。
「うう………」
ぐったりとしているグレードを、船に引きずるリリア。ヤミーも船に乗る。
「それじゃあね」
リリア達が乗っていた船が出発した。船からも陸からも、相手が見えなくなるまで手を振り続けた。
「ディン」
「ん?」
「また会えるといいね」
「ああ」
ディン達は、またリリア達と会えることを信んじて、ギルドに戻るのであった。
場所:ギルド 前みんなが眠りについた頃のギルドの前……キャロルと操られたビッパがいた。
「で、収穫は?」
「……すみませんでゲス……ありそうな所を探したんでゲスが……」
「そう………やはり、簡単にはいかないわね……ありがと」
そういい、キャロルは階段を下り始める。
そこで、パンッと手をたたくと、ビッパの意識が戻った。
「あ……あれ?オイラは何をしていたでゲス?」
慌ててギルドの中に入るビッパ。
キャロルは、トレジャータウンでクスクスと笑っている。
「ウフフ……絶対ギルドを手に入れてみせるわ。大会で優勝した……あのディンて子は使えそうね……」
そう言うと、暗闇に入っていった。