1 出会い、そして始まり
場所:???ここは暗い暗い森の中。
その中を走っていく二つの影があった。
二人とも素早く、前に立ちはだかる敵も簡単にけちらしていく。
「この世界も大変だな、こんな事になるなんて……」
「そう言うな。好きでこうなったわけじゃない」
一体なんの話をしているのか。
やがて二人は森を抜け、広い草原に出た。
しかし、その草原も暗く、何も感じない場所だった。
「ここからどうやって行くんだ?」
「まぁ見てな。セレビィ!いるか?」
「なるほどな……」
一つの影が叫んだ。
すると、木の陰からピンク色のセレビィが現れた。
「あら、ジュプトルさん。ここに来たということは……」
「ああ、バッチリだ」
一つの影はジュプトルというポケモンらしい。
グッと親指を立てて、セレビィに言う。
するとセレビィはコクッと頷き、ニコッと笑った。
「わかったわ。ちょっと待ってて」
セレビィは振り返り、岩の壁に向かって目を閉じて祈りだした。
すると、岩の壁が光り出し、どこかへつなぐ青白い通路のようなものができた。
「時の回廊よ。これで過去に行けるの。……二人共、気をつけてね」
「ああ」
「…」
「大丈夫、私はあいつらなんかに捕まらないから」
「あぁ…そうだな。んじゃ行ってくるよ」
2人はそう言うと、一気に時の回廊に飛び込んだ。
最初は順調に進んでいたが、途中でアクシデントが起きた。
突然、あたりが嵐のような状況になる。
そして、ジュプトルがバランスを崩し、落ちそうになる。
「うお!?」
「だ、大丈夫か……」
もう一つの影がジュプトルの手を掴み、落ちるのを阻止する。
「このままだと……くそ!やむを得ないか……。ジュプトル、あとは頼んだぞ」
「お……おい……」
なんと、もう一つの影がジュプトルを引っ張り、代わりに自分が落ちたのだ。
「うわぁぁぁああ!!」
場所:海岸場所が変わって海岸。改めて言う必要はないと思うけど…。
美しい夕日と聞き心地の良い海の波の音の中、一匹のポケモンが倒れていた。
「こ……ここは……?」
うっすらと目を開き、辺りを見渡す。
しかし、すぐにまた力がなくなる。
「ダメだ……意識……が……」
夕日の美しい浜辺に一匹のチコリータがやって来た。
「ハァ…今日もダメだったなぁ…探検隊になるためにプクリンのギルドに入りたいけど…私、臆病だからなぁ」
そう、このチコリータは、臆病なのだ。
「わぁ…今日もきれいだな…クラブの『あわ』と夕日の海がかさなって…悲しい時とかにここに来るけど…来てよかった」
チコリータが歩きながら見ていると、何かにつまずいた。
「痛っ!何?」
そこには、ピカチュウが倒れていた。
しかも、顔が半分埋まっている。
「わっ!大変」
すぐに揺さぶって起こそうとするが起きない。
「どうしよう…そうだ!心臓マッサージ」
ピカチュウの体をひっくり返して手を腹の上に置く。
「よし…」
マッサージをしようとしたら砂で滑って全体重を乗せておしてしまった。
「ぐふぉ!」
「ご、ごめんなさい…」
ピカチュウは、腹を押さえてうずくまっている。
「え…と」
「テメェ!俺を殺す気…か…」
「ご、ごめん…そういうつもりじゃ…ってどうしたの?」
ピカチュウは、何かすごい物を見たかのような表情をしている。
「チ、チコリータが…喋ってる…しかも、やたらデケェ…」
「え?私ってそんなに大きいかなぁ…あ、自己紹介がまだだね。私は、チコリータのフィンっていうの。ピカチュウの名前は?」
フィンの言葉にピカチュウは、目を丸くした。…いや、元々丸いが(笑)
「今…なんて?」
「え?名前は?って…」
「違う!その前!」
「そんなに大きいかなぁ…」
「そのあと!」
「ピカチュウの名前は?って…」
ピカチュウは、自分の体を見た。
黄色い毛が生えた小さな手、ピンとした長い耳、そしてギザギザした尻尾。ピカチュウの体だ。
「な、なんだこれは!」
「ど、どうしたの?」
「なんでピカチュウになってんだーー!(怒)」
「ピ、ピカチュウ…落ち着いて…」
「ピカチュウゆーな!俺は、人間だ!」
ピカチュウは、怒りで叫んでいる。
「ニンゲン?ああ、それが名前なんだね?」
ズルッ!ピカチュウは、こけた。
「どうしたの?ニンゲン?」
もはや、言い方がすごい…。
「もうやだ…」
フィンの言い方にショックを受けたピカチュウは、一人になりたいと思った。
「俺の名前は、人間じゃねーよ…種族が人間なんだよ…」
「え?そうなの?でも、どこから見てもピカチュウだよ?」
「わかってるよ…だからわかんねぇんだよ…」
「じゃ名前は?」
「名前は…あれ?思い出せない…」
「もしかして、記憶喪失?」
「…多分」
「じゃあ、私が仮の名前つけてもいい?」
フィンは、目をキラキラさせながら言った。
「(なんかムカつく…)変なのにすんなよ?」
「ん〜とね…マウス!」
なんともまぁ、"ねずみポケモン"そのまんまである。
「殴るぞ…(怒)」
「うそうそ…じゃあ、ディンって名前は?」
(ディン…どっかで聞いたことあるような…まぁ、マウスよりマシか…)「んじゃそれで」
「やったぁ!これからもよろし…」
< ドン! >
「よろしく」と言おうとしたフィンに球体がぶつかってきた。ドガースとズバットだ。
ぶつかった反動でフィンから何かが落ちた。
「おっと、ワリィな」
「な、何?」
フィンは、震えている。
「わざとらしいぶつかり方だったな」
「だってわざとだからな」
「な、なんで…」
「それよりあれ…お前のだろ?」
ズバットは、羽で何かのかけらを指す。
「これは、もらっとくぜ」
「あ…」
「なんだ?来ねぇのか?じゃ俺達は行くぜ。弱虫君達」
ドガースの言葉にディンが反応した。
「…っておい!俺も弱虫に入ってんのか!?」
しかし、ドガース達は、奥の洞窟に入っていって聞こえてなかった。
「…いいのか?あれ…」
フィンは、落ち込んだ感じになっている。
「あれ…私の宝物なんだ…」
「じゃあ取り返さねえと…ついでに手伝ってやろうか?」
「え?ホント?」
フィンの表情がパッと明るくなった。
「ああ…ムカつくレッテル貼られたからな…倒さねぇと気がすまねぇ…」
「ありがとう…じゃあ行こ」
ディン達は、ドガース達が入っていった海岸の洞窟に入った。
場所:海岸の洞窟B1Fドガース・ズバットから宝物を取り返すためとボコボコにするため(笑)に海岸の洞窟に入った二匹は…
「技ってどうやって出すんだ?」
「おい!」
「ん〜…ディンは、でんきタイプだからよくわからないけど…ピカチュウの場合、電気袋(ほっぺの赤い所)にためて放出するんじゃないかな?」
「無視すんじゃねぇ!(怒)」
「こうか?」
ディンの『でんきショック』。
「おー出た出た」
「初めてにしてはすごいよ」
「…」
「じゃあ、とっとと行こうぜ」
「うん」
「(泣)」
完全無視しながら進んでいた。
…その後、カラナクシが1時間落ち込んでいたんだとか(笑)
場所:海岸の洞窟B5F「ここが一番下だと思うんだけど…」
「お?なんだ来たのか」
「あ…」
「なんか用か?弱虫君」
「わ、わわわ…私の宝物返してよ」
「ケッ!少しは勇気が出たようだな」
「だが、ヤダね!返してほしけりゃ力づくで取り返してみな」
「言ったな?」
「あ?」
ディンの電気袋から電気が漏れている。
「力づくでって…」
「あ、ああ…」
次の瞬間、ズバットに電撃が当たった。
「な…ガクッ」
「ズバット!」
「次は、お前だ」
「ちっ…『どくガス』」
『どくガス』がディンを包み込む。
「ディン!」
「ケッ!ざまぁみろ」
「『はっぱカッター』!」
フィンの『はっぱカッター』が命中。
「ケッ!この…」
「いいぞフィン!」
「何!?」
「ディン!」
ガスの中からピンピンしたディンが出てきた。
「なぜ…」
「ガスなんだから息止めたら平気だろ?」
「く…」
「さ〜て…次はこっちの番だ」
ディンは、ドガースを蹴り飛ばした。岩に当たり、跳ね返ってきたところに『でんきショック』を与えた。
「すごい…」
「ち…ここは、引き上げてやる!」
逃げようとしたドガース達の前にディンが立ちふさがった。
「待てよ…置いてくもん置いてけ」
「こんなもん返してやるよ!」
ズバット達は、かけらを投げ捨て、逃げていった。
「ありがとう」
「とりあえずここ出ようぜ」
「うん」
フィンは、かけらを拾い、ディンと洞窟から出た。
場所:海岸無事、宝物を取り返した二匹は、海岸の洞窟から脱出した。
既に太陽は沈みかけ、夜になろうとしていた。
「やっぱ外の空気はうめぇなぁ…」
「ありがとね?一緒に行ってくれて…」
「いーよ!俺もスッキリしたし…」
「…ねぇ?ディンって人間からポケモンになったから住む場所ないんでしょ?」
「まぁ…そうなるな…」
ディンは、背伸びしながら言った。住む場所がないのに気楽である。
「もしよかったら私と…エ〜ト…」
「?」
「…私と一緒に探検隊やらない?」
「は?探検隊?何それ」
「えとね…お尋ね者を倒したり、困ってるポケモンを救助したり…道のダンジョンを探検したりするの」
「ふ〜ん…」
ディンは、興味ねぇ…っといったかんじに聞いている。
「ちょっとこれ見て?さっき取り返したかけらなんだけど…ここに不思議な模様があるでしょ?」
ディンは、かけらを見た。たしかにかけらには変な模様がある。
「なんだ?これ…」
「これね、遺跡のかけらっていうの。探検隊になってこれの謎を解くのが私の夢なんだ」
「夢ねぇ…」
「ね?お願い!探検隊やってればディンがポケモンになった理由もわかるかもしれないよ?」
「でも、なりたいんならなんでならないんだよ?」
「…実は、私って臆病で…」
「うん、知ってた」
ディンは、キッパリ言った。
「…探検隊の弟子になるためにプクリンのギルドに行ったんだけど…」
「プクリンのギルド?」
「探検隊の修行するところ…でね、ギルドの前までは行くんだけど…」
「怖くなって引き返してしまったと…」
「…」
「図星かよ…」
フィンは、ブルーになっている。
「…まぁいいか…」
「え?」
「やってやるよ探検隊」
フィンの表情がパッと明るくなった。
「ホント?」
「ああ…」
「ありがとう!」
フィンの笑顔に一瞬ディンの顔が赤くなった。すぐに振り払い、なかったことにした。
(何ポケモンに赤くなってんだ…)
「どうしたの?」
「なんでも…ところでギルドへは、どうやって行くんだ?」
「えとね、そこの坂を登って、十字路を真っ直ぐ行って、長い階段を登ったところだよ」
「…わかんね」
「…え?わかりやすく言ったと思ったんだけど…まぁいいやついて来て」
ディンとフィンは、海岸を後にした。
場所:ギルド前二匹は、長い階段を登り、プクリンのギルドの前までやって来た。
「ここ?」
「うん。それで、最初にあの穴の上に乗るの」
「ふ〜ん」
フィンは、穴の柵の上に乗った。
「ポケモン発見ポケモン発見」
「誰の足形?誰の足形?」
「足形は、チコリータ」
「怖くない怖くない…」
(これくらいで怖がるなよ…)
「…よし次は、後ろのやつ乗れ」
「なんでいるのわかるんだ?」
ディンは、柵の上に乗った。
「ポケモン発見ポケモン発見」
「誰の足形?誰の足形?」
(このやり取り、"めんどくさい"と思わないのか?)
「足形は…え〜と…足形は…」
「どうしたディグダ!」
「足形は…多分ピカチュウ!多分ピカチュウ!」
ズル!ディン達は、こけた。穴の中からも大きく聞こえた。
「ま、まぁ…無理もないよね…ピカチュウは、この辺にいないし…」
「コラーー!多分ってなんだ!多分って!」
「だってぇ…ピカチュウなんてこの辺じゃ見かけないんだもん…」
「足形を見分けるのがお前の仕事だろ!」
「わかんないものは、わかんないよ…」
「…まぁいい。とりあえず怪しい奴じゃないだろう…入れ」
「いいのか!?」
入り口がゴゴゴと開く。
「じゃ、じゃじゃじゃ…は、入ろ…」
「おびえてるよ…」
二匹が入ろうとしたとき、後ろから声がした。
「あ、フィン」
二匹が振り向くと、イーブイがいた。
「あ…サンじゃん」
「知り合いなのか?」
「うん、私の幼なじみ」
「よろしく。あたしサン!あなたは?」
「ディンって名前だ、よろしくな」
「ディンって名前は、私がつけたの。」
「どういうこと?」
「つまり…」
フィンは、ディンのことを話した。
「…というわけ」
「ふ〜ん…記憶喪失でしかも元人間…」
「探検隊ならその内なんでポケモンになったかわかるかもしれないからな」
「ねぇ…だったら、あたしも入れて」
「「え?」」
「いいでしょ?」
「まぁ…フィンよりは、バトル強そうだし…」
「そんなぁ………」
「やったぁ」
サンは、柵の上に乗った。
「ポケモン発見ポケモン発見」
「誰の足形?誰の足形?」
「足形は、イーブイ」
「よし、入れ」
「行こ」
三匹はとーっても違和感のある入り口を通り、ギルドの中に入った。
(はっきり言って…センスなさすぎないか? byディン)
場所:ギルドB1Fギルドは、地下にあった。三匹は、梯子を降りるとたくさんのポケモン達に驚いた。
「わぁー!みんな探検隊なのかな」
「そりゃそうでしょ?探検隊じゃなかったらここにはいないわよ」
さらに下に行く梯子からポケモンが現れた。ペラップである。
「お前達が今入ってきた三匹か?ここは、押し売りなどは間に合ってるよ?さあ帰った帰った!」
「押し売り?」
「あ…えと…私達、弟子入りしたくて来たんですけど…」
「え?弟子入りしたいの?」
ペラップは、驚いた。
「え?あ、はい…」
(最近は、修行がイヤで脱走しようとした奴もいるのに…知らないのかな…変な奴らだ…)
ペラップは、後ろを向いてブツブツ言い始めた。見るからに怪しい。
「おーい、何一匹でブツブツ言ってんだ?」
「ここの修行って大変なの?」
サンの言葉にペラップは、ピクッと反応した。
「イヤイヤ、大変じゃないよ?弟子大歓迎。さ、ついといで?親方様の所に案内しよう」
場所:ギルドB2F三匹は、疑問に思いながらもペラップについていって、地下二階にやって来た。
「ここが親方様の部屋だ。失礼のないようにな?ペラップです。入ります」
ドアを翼でノックして開けた。奥にプクリンらしきポケモンがいる。
「親方様、こちらの三匹が弟子入りしたいと…」
しかし、プクリンは振り向こうとしない。
「親方様?」
「「「?」」」
「はぁ…親方様はいつもこうなんだ…ま、気にしないでくれ」
「親方がそんなんでいいのか?」
「まぁ…いいんじゃないの?」
(本当にいいのか!?親方って立ち位置、気楽だなぁ…。)
「ふぅ…なんか眠くなってきちゃ………」
「やあ!僕がこのギルドの親方だよ。君達探検隊になりたいの?」
「!? び、ビックリした…」
いきなり振り向くからフィンは、ビックリしたらしい。まるで『フェイント』である。
「ゴメンゴメン…で?探検隊になりたいの?」
「は、はぁ…」
「なら、今からチーム名教えてくれる?」
フィンは、悩みだした。
「どうしよう…チーム名…」
「適当でいいんじゃない?」
「ダメだよ…これからやってく名前なんだから…」
「…STARSでいい?何か思いついた」
「STARS?うん、いいよ!」
「かっこいい! あ、リーダーはディンね」
「じゃあチーム名はSTARS、リーダーはディンで登録するよ?」
「「お願いしまーす」」「ちょっと待て、なんで俺がリーダーな…」
「登録…みんな登録…
たあーーーーーーーーーー!!」
プクリンの『ハイパーボイス』!
「ぐ…こ、これは…」
「ハ、『ハイパーボイス』だ…」
「うぅ…気絶しそう………」
しばらくすると、『ハイパーボイス』は、止まった。
「登録完了したよ」
探検隊を登録するためだけで『ハイパーボイス』をモロくらった三匹は、まだ耳を押さえていた。
「耳いてぇ…」
「ズキンズキンするぅ…」
「効いたぁ…」
「ゴメンゴメン…これが探検隊キットだよ」
プクリンは、小さい宝箱を渡した。
「ど、どうも…」
早くも回復したディンは、宝箱を受け取り開いた。中には、探検隊バッジ、不思議な地図、トレジャーバッグが入っていた。
「わぁーすごい」
「これは、おすそわけだよ」
ブルーリボンとキトサンバンダナをもらった。
「ペラップ!」
「は、はい」
ペラップが現れた。
「三匹を部屋に案内して」
「わかりました。さ、こっちへ」
三匹は、ペラップについていった。すると、わらのベッドがある部屋に案内された。
「ここがお前達の部屋だ」
「え?もしかしてコイツ等と一緒に寝んの?俺…」
「当たり前だろ?チームなんだから」
「mjk…(あ、意味不明のやつはggってくれ)」
ディンは、フィンとサンをチラッと見た。
「じゃあ今日は、早く寝て朝早く起きろよ」
ペラップは、去った。気がつけばもう夜だ。なんと都合のいい時間だろう。
「寝よっか」
「そだね」
三匹は、眠りについた。一時間後、ディンはまだ起きていた。
「ポケモンの姿だからかな…寝つけねぇや…」
ディンが窓を覗くと、月が見えた。
「きれいな月…人間の時も…こんな月を見た気がすんだよなぁ…」
ディンの心は、疑問でいっぱいだった。
「なんでポケモンになったんだろう?なんで記憶を失ったんだろう?なんで海岸に倒れていたんだろう?多分…ヒントは…このアザ」
右腕を見ると、雷の形したアザがある。
「ふぅ…」
フィンとサンをチラッと見た。フィンは、スースー眠っているがサンは、ほぼ無音で眠っている。
「俺…人間の時…どんな奴だったんだろ…記憶が無いまま人間に戻るんならいっそこのまま…」
ディンは、首を振った。
「何言ってんだ俺?早くもこの世界に愛着持ってやがる…ここ、自然がいっぱいだからな…」
突然、フィンが寝言を言い出した。
「ディン…ありがと…ずっと一緒にいようね…」
「フィン…まぁ今は、コイツ等と探検隊やるしかないんだ…人間に戻る…日まで…」
ディンは、フィンとサンを見ながら言った。そして、あくびをしてから眠りについた。
(フィン、これからよろしくな…)