3 新しい仲間、ミミ…?
場所:ギルドB2F三匹は昨日と同じで、ドゴームの大声で起こされ、朝礼をすます。朝っぱらから最悪だ。
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| 朝礼は割愛しました。え?理由?めんどくさいからですw。
| ディン「おいおい、そんなんでいいのか?」
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「さあ、みんな!仕事にかかるよ」
「おおー!」
おおー!とは、実に古臭い。
「ああ、お前達、ちょっと来てくれ」
場所:ギルドB1Fペラップについて行き、昨日とは逆の掲示板に連れてこられた。
「これだ」
「あれ?」
「昨日はあっちの掲示板をやったような…」
「ああ。あっちは、救助の掲示板だ。で、こっちは、お尋ね者の掲示板だ」
「…て事は…」
「お尋ね者を退治してもらう」
「早くない!?」
「早くない!みんなと同じスピードでやっている」
ホントかは、わからない。探検隊レベルも低いのに…
「おい、デッパ」
「デッパじゃないゲス…」
「ゲス?」
ハシゴから歯がむき出しのビッパが現れた。確かに、デッパと呼んでもおかしくはないな…
「あ…コイツは、ビッパ。お前達の一つ先輩だ。ビッパの言うことを聞くんだぞ?ビッパ。お前がお尋ね者選びを手伝ってやれ」
「わかったでゲス」
ペラップは、去った。
「よろしくね?ビッパ」
「よろしくでゲス!とりあえず準備してくるといいでゲス。終わったら一緒に選ぶでゲス」
「あ、ああ…」
場所:トレジャータウンSTARSは、ギルドを出た。
「とにかく、トレジャータウンの説明を一通りディンに説明して、それから買い物しよ」
フィンとサンは、銀行、連結店(不在ナウ)、カクレオンの商店・専門店、道具預かり場、宝箱鑑定所(不在ナウ)を説明し終わって、カクレオンの商店で買い物をすることにした。
「りんごとオレンの実ちょうだい」
「75ポケになります」
サンがカクレオンにお金を渡すと、マリルとルリリが現れた。
「あの、りんごください」
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます。さ、行こ?ルリリ」
「うん」
マリルとルリリは、去った。
「ねぇ…あの子達は?」
「マリルとルリリですよ。お母さんが病気でねぇ…ああやって買い物に来るんですよ」
「えらいな…面倒くさいと思わねぇのかな…」
「ディン…一言多いよ…」
「そうか?」
すると、マリルとルリリが戻って来た。
「カクレオンさん!リンゴ一つ多いよ?」
「いいのいいの。それは、オマケ」
「わあ、ありがとう」
「ありがとうございます。さ、早く探しに行こ」
「うん。あ」
ルリリが何もない所でこけた。リンゴが袋から一つ落ち、ディンの足元まで転がる。そして、リンゴを拾う。
「ほらよ」
「あ、ありがとう」
リンゴを受け取ったルリリの手がディンの手に触れた。その時、ディンの頭の中に何かが流れた。「た、助けて…」という声が…
「な…今のは…」
「どうしたの?」
「ディン…大丈夫?」
フィンとルリリがディンを心配そうに見ている。
「え?あ、いや…大丈夫だ」
「すみませんでした…行こ?ルリリ」
「うん」
マリルとルリリは、去った。
「今のは…ルリリの声?でも…」
「ディン?」
「え?あ…何だ?」
「私達も行くよ?」
「おう…」
「「またのお越しを」」
ディン達は、カクレオン商店を後にした。
「あれ?マリルとルリリだ」
「あ、ホントだ」
銀行の近くを通った時、マリルとルリリがスリープと話しているのが見えた。
「あ、さっきの…」
「何話してたの?」
「このスリープさんが僕達の探し物を見たと言ったんです。これから取りに行こうと…」
「まあ…それっぽいものですから…本物とはハッキリと言えませんけどね」
「へ〜…よかったね」
「うん!」
ルリリは、嬉しそうだ
「バイバーイ」
「うん。またね」
スリープが行こうとしたら、肩がディンにぶつかった。
「おっと…失礼」
マリル達は、去った。その時また、ディンの頭の中に何かが流れた。今度は、映像付きで。スリープがルリリを襲っているのが見えた。
「ディン?」
「…え?」
「大丈夫?さっきもボーっとしてたよ?熱があるの?」
「いや…別に」
「じゃあ、どうしたのよ?」
「…あのルリリ…スリープに痛い目にあわされるんじゃないかと…」
しばらく沈黙が続いた。
「…そんなわけないよ…あのスリープ優しそうじゃない」
(たしかに…でも…あれは、気のせいなんかじゃ…)
「考えすぎだよ。それより、早くギルドに帰ろ?ビッパが待ってるから」
ディン達は、急いでギルドに戻った。
場所:ギルド入り口三匹がギルドに戻ると、入り口の前に一匹のシャワーズが立っていた。何やら怒っている様子…
「誰だ?あれ」
「あ、あのポケモンはね…」
「…(大汗)」
サンが逃げ出した。シャワーズが何の迷いもなくサンを追いかける。
「な…何なんだ?一体…」
「あのシャワーズはね…サンの母親なの」
「は?」
「まぁ…いつもの事だから気にしなくていいよ」
(いつも、ああなのか…)
三十分後。ついにサンは捕まった。
「何すんのよ!放して!」
「なに言ってんの!アンタに探検隊は、早すぎるわよ!」
二匹がギルドに戻ってきた。サン母は、ディンとフィンにお辞儀する。
「どうも、ウチの娘が迷惑かけまして…」
「い…いやぁ…別に…」
「フィンちゃんもごめんね?どうせ、半強制的に二匹のチームに入ったんでしょ?」
「ううん…そんなことは…」
(すげぇ…当たってるよ…これが親の勘ってやつだな…)
ディンは、感心した。
「ちょ…放してよ!私は、探検隊やりたいの!」
「とりあえずこの子は、連れて帰りますから…」
サンの言葉を軽くスルーするサン母。
「別に連れて帰ることは…」
「いいのいいの。フィンちゃん。その子と仲良くね」
「え?」
「?」
サン母は、歩き出した。サンの首をわしずかみして。
「ちょ…放してよ!私は…ディン〜!助けて〜…」
二匹は、去った。
「…。すげぇ母親だな…」
「ハハ…」
「でも、サンの強さ…認めてたんだけどな…」
(まぁ、そのうちまた来るだろう。)
「まあ…とりあえず二匹で頑張ろうぜ?フィン」
「うん!早く入ろっか。ビッパが待ちくたびれてるよ?きっと」
「そうだな…待ちすぎてカビてなきゃいいけどな」
「いや…そこまで待ってないとおもうよ!?」
フィンは、軽く笑っている。そして、ギルドに入っていった。
場所:ギルドB1Fサンと別れたディンとフィンは、デッパ…じゃなくてビッパと合流した。
「おまたせー」
「遅かったゲスね…あれ?サンはどうしたでゲス?」
「ああ…サンなら親に強制連行されて一時除隊したよ。すぐ戻ると思うけど…」
「そうでゲスか?とりあえず選ぶでゲス」
ビッパが選び始めたときサイレンが鳴った。
「な、何?」
「ああ…更新でゲス」
「行進?なんかの団体が行進して来んのか?」
「ディン…行進じゃなくて更新だよ…」
フィンが呆れた表情で言った。
「わかってるよ!冗談だよ冗談」
「…。ところで更新て?」
「掲示板の更新でゲス。掲示板をひっくり返してダグトリオが張り替えるんでゲス」
「へ〜」
その後、掲示板がバタンと音を立てて戻った。更新が終わったのだ。
「さて…どれにするでゲスか…」
「どーれーにーしーよーうーかーなー」
フィンが楽しそうに選んでいると、ディンの顔色が変わっていく。
「…なぁ、フィン…。さっき俺がボーっとしてた理由を教えようか?」
「え?うん…でも、どうしていきなり?」
「いいから聞け」
ディンは、トレジャータウンであった出来事を話した。
「…ルリリに触れた瞬間ルリリの「助けて」という声が聞こえて、スリープにぶつかった時、ルリリがスリープに襲われるのが見えた?」
「ああ…」
「待って…ちょっと理解が…百歩ゆずってディンの話を信じたとするよ?トレジャータウンで会ったスリープは、そんな事をするようなポケモンじゃなかったよ?」
「じゃあ、掲示板の左上…見て見ろ」
「左上?」
フィンがディンに言われたとおり見てみると、あのスリープのポスターが張ってあった。
「え…まさか…」
「もし、あれが本当なら…ルリリは、襲われるな」
「大変!早く行かなくちゃ」
フィンは、スリープのポスターをちぎり、ディンと共にギルドを飛び出した。
「え…ちょっと!どうしたでゲス!?」
(ビッパ…ドンマイw by318)
場所:交差点その頃二人は、交差点にいた。マリルがうろたえている。
「マリル!ルリリは?」
「それが…スリープさんに連れて行かれて…」
「どこに?」
「トゲトゲ山です」
(知らねーよ!)
ディンは、心の中で叫んだ。
「行こ、ディン!」
「あ、おう」
二匹は、トゲトゲ山に向かった。
場所:トゲトゲ山入り口ルリリを助けるためにトゲトゲ山に来たディンとフィン。
「此処がトゲトゲ山?」
「うん、そうだよ」
「なんというか…そのまんまだな」
トゲトゲ山は、名前の通りで、あちこちがとがっていた。
「とにかく入ろうよ」
場所:トゲトゲ山1F「中は、案外普通だな」
「そうだね」
入った後、後をついてくるポケモンがいた。ミミロルである。
「侵入者見〜っけ!」
場所:トゲトゲ山6F「「…」」
二匹は、あっけなくモンスターハウスに侵入していた。
「どうしよ…」
「出口は、一カ所しかないうえにポケモンが囲んでる…戦うしかないな」
「多すぎだよ…」
場所:サンの家その頃、サンの家では…
「だ〜か〜ら!あたしは、ディンに一目惚れしたの!一緒に探検隊やりたいって言ってるでしょ!!」
サンも親と戦っていた。(笑)
「好きだけじゃ、探検隊できないよ!バトルの実力もないと」
「じゃあ、フィンはどうなのよ!あたしより弱いじゃない」
「あんた忘れたの?あの子の両親は亡くなったのよ?」
「…」
そう。フィンの両親は、探検中に事故で死んだのだ。幻のお宝を探している最中に。
「フィンちゃんは、ご両親の意志を継ごうとしてるの。あの子が選んだパートナーと一緒に」
「…」
サンは、黙り込んだ。一方、STARSは…
場所:トゲトゲ山6F「『アイアンテール』!」
「『はっぱカッター』!」
まだ戦っていた。フィンは最初、怯えながら戦っていた。
「トドメだ!『でんきショック』!」
モンスターハウスを全滅させた。
「ハァ…ハァ…やっと終わったぁ…でもディン?最後の『でんきショック』…やたらと威力なかった?」
「そういえば…もしかして…『十万ボルト』?」
「かも…」
「ヨッシャ!」
ディンは、ガッツポーズをした。そして、バトルを一部始終見ていたミミロルは…
「か、カッコイイ〜」
惚れていた。(笑)
「さて…向こうに階段あるし…行くか」
「うん!」
その時…
「す、すみません…」
「「?」」
やたらモジモジしたミミロルが現れた。
「あなた達…探検隊ですよね?」
「うん、そうだよ」
「まぁ…今は、探検隊というより救助隊だな…救助中だし」
「私も入れてください!」
「え?」
「いいよ」
「ディン…」
「ありがとうございます!」
こうして、ミミロルが加わった。
場所:トゲトゲ山 頂上ミミロルのミミを仲間に加え、トゲトゲ山の頂上にやってきた。
トゲトゲ山…名前のとうり、地面もかなり凸凹している…。
(…情景描写になってない気が…orz by318)
「あの小さい穴の中からお宝を取ってこい!」
「た…助けて…」
「ちょっとまってー!」
「?」
STARSの登場。ただ、フィンは震えている。
「ススス…スリリリープ…。ルルルリリをかかか返して!」
「いや…何言ってんのかわかんねぇから…」
もはや、異次元の言葉。
「そうか…お前ら探検隊だったのか…。それにしても、こんな弱そうなのが俺を倒しに来るなんてな」
((フィンを見たら誰だってそう思うよ…))
フィンは落ち着こうと、深呼吸した。すると、震えが止まった。
「「ん?」」
「さ、戦お」
「お、おう…」
疑問に思いながらも、ディンが前に出た。
「くらえ!気合いパンチ!」
「無駄だ!ねんりき!」
ディンの体が宙に浮かぶ。
「飛び跳ねる!」
「ぐはっ!」
ミミの『飛び跳ねる』でスリープの『ねんりき』が解けた。
「サンキュー!ミミ」
「うん//」
「つるのむち!」
フィンの『つるのむち』がスリープを捕らえた。
「ぐ…」
「いいぞフィン!そのまま、投げ飛ばせ!」
「うん!せーの…それ!」
フィンは、スリープを思いっきり投げ飛ばした。
「ぐあ!」
「よくやったフィン!」
「えへへ…//」
「ぐぐ…よくもやったな…かなしばり!」
「なっ!?」
ディン達は、動けなくなった。
「このまま、殴ってやるよ」
「や、ヤバ…」
「う、動けない…」
「もう!女の子を殴ろうとするなんてサイテー!」
「くらえ!」
バシャア!
スリープに『みずでっぽう』が命中した。
「だ、だれだ!」
なんと、ルリリが放っていた。
「お前か…まずお前からやって…」
「気合いパンチ!」
「ぐあ!」
ルリリのおかげで、ディン達の『かなしばり』が解けていた。
「なに子供に手出そうとしてんだよ!十万ボルト!」
「ギャアアアア!」
バタッ!スリープを倒した。
「フゥー…大丈夫か?ルリリ」
「は、はい…」
「ルリリのおかげで助かったわ」
「小さいのにやるわね」
「はい!」
ルリリは、嬉しそうだ。
「じゃあ、帰ろ。つかれた」
「そうだね。早く帰ろ」
「ありがとうございます」
STARSは、倒れたスリープを引きずって、トゲトゲ山を後にした。
場所:ギルドB2F「「「ただいまー」」」
「おお!帰ったか!スリープを退治したんだな。…って、ん?なんかボロボロだな…」
「ちょっとな…。あ、思い出したら腹立ってきた…。もう二、三発…」
「ダメだって!」
帰って来る途中、ディンが散々殴り、十万ボルト浴びせて、引きずってきたのだ。これ以上やったら間違いなくあの世行き。ディンに容赦などない!
「ディン強いものね…」
「ん?サンが一時抜けたと聞いたが…かわりにその子が入ったのか?」
ペラップは、シクシクという、スリープの鳴き声を無視する。
「ああ…、ミミってんだ。」
「よろしくお願いしまーす」
「ああ、よろしく。じゃあ、私は、ジバコイル保安官の所にスリープを連れて行く。お前達はゆっくり休んでな」
ペラップは、スリープを連れて出て行った。
「…。行くか」
「そだね」
STARSは、ギルドの部屋へ…。
「ミミは、悪いけどサンのベッドを使ってな」
「うん!」
「あーつかれた」
「これ拾ったんだが…何?」
ディンは、トレジャーバッグから青い玉を取り出す。
「あ、ばしょがえ玉だ」
「ばしょがえ玉?」
「うん。不思議玉といってね?いろんな種類があるのよ。あなぬけの玉とか、しばり玉。ばしょがえ玉も不思議玉の一つなの。これの効果は、相手と使ったポケモンの位置を入れ替えるの」
「へー…」(使えそうだな)
その後、ペラップからジバコイル保安官からのお礼の、300ポケをもらい、ご飯を食べ、眠りについた。
深夜。変な音でフィンが目を覚ました。
「…ディン?何してるの…?こんな夜中に…」
フィンは、小さくあくびした。ディンが机で何かやっている。
「あ、起こしたか?いやな、ちょっと改造を…」
「改造?」
フィンが机を覗く。
「何これ?不思議玉?でも、こんなの見たことがない…」
「だろ?なんせ俺が改造したんだからな。名付けて、ばしょがえ玉・改!」
そのままである。ネーミングセンスがないったらありゃしない。
「何それ?夕方のばしょがえ玉?」
「おう!三つあったから全て改造した!」
ディンは、親指を立ててガッツポーズした。なんて勿体無いことをするのだろうか?このネズミは…
「使ってみるか?物は試しって」
「う、うん…」
フィンは、ばしょがえ玉・改を持ち、使った。眩しいフラッシュが放ち、フィンは、目を閉じた。フラッシュがおさまり恐る恐る目を開けるとかなり衝撃を受けた。
「な、なに?これ…」
フィンの目の前には、自分の姿があった。体を見るとディンの体になっている。
「何で私がそこにいるの?何でディンになってるのぉ…?」
フィンは、慌てている。
「この玉の効果は、相手と使った本人の中身を入れ替えるんだ。敵と敵を入れ替えたらバトルが楽になるだろ?」
「…失敗して自分が入れ替わったらどうするの?」
「あ…」
どうやらそこまで考えてなかったらしい。
「とりあえず戻ろ?」
フィンは、ばしょがえ玉・改を使い、元の体に戻る。
「じゃあ、ゴミだな」
「そうだね」
「でも、もったいないなぁ…。」
「本当にもったいないよ、なんでこんなバカな事したの?」
「うるせぇよ!」
「とにかく寝ようよ…眠い…」
フィンは、パタリと倒れ眠った。ディンも、ショックを受けながらも眠りについた。