スタスタスタ・・
PBE所内の通路を歩くポケモンが2匹
「カゲッ！カーゲッ！」
「チコッ！チコッ！チーコ！」
これだけだと、ただのヒトカゲとチコリータの鳴き声にしか聞こえないが、実際は・・・
「どんな人だろーな」
「たぶんきっと良い人だよー」
という会話をしている。
・・・・・そう、この2匹、さっき機能停止していたカナとリョウという少女と少年と同一人物である(正確に言うと今の姿は【人物】ではないが)
「そこの角曲がると会議室だからそこで2年の人と待ち合わせらしいけど」
・・・・・実はこの時反対の角からポケモンがもう2匹歩いてきていたのである
「マーグッマグ」
「リーザッ」
これも単なる鳴き声なのだが・・
「どんな性格だろーなっカナちゃんって素顔どんなだろ」
「いーだろ、んな事」
という会話なのである
「あっすいません」
ヒトカゲが向かいから歩いてきたポケモンにぶつかりそうになった、
「あっ悪い」
リザードはそう返す
そして２匹はそのままお互いすれ違って歩いて行こうとした・・・一緒に歩いてきたポケモンを残して・・・
・・・・・・・・・・
「「あっ」」
２匹は同時にそう言い慌てて引き返す！
またお互い向き合わせとなった
「「げっ」」
また同時に叫ぶ！
そしてそこには・・
呆れた顔でヒトカゲを見るチコリータと頬を破裂しそうなくらいに膨らませたマグマラシしかいなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・」
「ギャーハッハッハ！アーッハッハハ！クークック！ダッハハッハ！ヒーッヘッヘ！ヒーーヒッ！」
それほど広くはない部屋に４匹のポケモン
恥ずかしそうな表情のヒトカゲ
迷っているような表情なチコリータ
目に涙を浮かべて笑い転げるマグマラシ
明らかに苛立っているリザード
ゲシッ！
「ダーッ・・ゴッ！」
マグマラシに向かってリザードが蹴りをいれる
マグマラシは床を転がった
「いつまで笑ってんだよ！お前は！」
「だってよー面白くて！」
「よく５分も笑えるな！」
「「（大丈夫かなぁ・・・）」」



「先が思いやられる」という言葉がピッタリである・・・・・










「えーっと悪い・・・」
「君達が僕らと共同トレーニング及びダッグバトルを行う新入の１年だよな？」
「あ・・はい、高橋リョウです」
「木村カナです」
「あ・・先に名乗らせて悪い・・影炎カイだ」
「玲津レンだ」
ポケモン２組が向い合いながら、自己紹介を済ませる、思い切り人間の名前をポケモンが名乗るというのも、なかなかシュールだが、
まぁ中身は人間なので当たり前といえば当たり前なのだが。
「んじゃトレーニング・ルームに行こうか」
「「はい、カイ先輩」」
「・・・・・・・」
全員緊張しているので何かぎこちない会話である・・
「あ〜ヤダッ！！やめやめっ！」
マグマラシ＝レンが大声をあげた
「「「！？」」」
「一旦みんな深呼吸しよう！深呼吸！」
「「は・・はい」」
「ああ・・・」
ス〜ハ〜
ス〜ハ〜
ス〜〜ハ〜
「落ち着いたか！」
「「はい、レン先輩」」
「ああ・・マグ・・」
「俺こういう空気大嫌いなんだ、もっと力抜いて良いよ！」
と叫んだ
「は・・・ハイ」
「分かりました・・」
「ハーイ！みんなレッツラゴー！」
タタタタタ！！
「「・・・・・」」
レンは早足で行ってしまった
「あいつはあんな奴だが良いところもあるから・・・しばらく頼むな・・」
「「ハイ・・・」」
やはり先が思いやられる・・・・







「マイ先輩、マグちゃんとリザちゃん・・大丈夫かな・・」
「どうでしょうねぇ」
「良い子なんだけど・・・」
「微妙な組合わせになっちゃったわね・・」
物陰からバクフーンとピカチュウがため息をついたのであった。




　　　　　　　
　　　　　　　ちょっと舞台裏コーナー
作者「ついに宮尾様の作品の【PBE Beginning】のキャラ、リョウ＆カナと【PBE ・NEXT】のオリジナルキャラ、レン＆カイを絡ませてみたけど・・・」
レン「俺ただ笑うだけじゃねぇか」
カイ「俺ただのボケキャラじゃないか」
作者「うーん人が設定作ったキャラを動かすのは難しい・・・」
レン・カイ「今から【PBE Beginning】を10回読み返せ！！」
レン「これじゃブｒ・・・いや宮尾様に失礼だぞ・・」
作者・カイ「オメーが一番失礼だよ！！」
上記の会話の意味は宮尾武利様のツイッターを見れば分かると思います(汗)


えーと読者の皆様読んでいただきありがとうございます
とりあえず頑張って書いてます（文章力・・ァ）
遅筆ですがこれからも書いていきたいと思っています。

12月4日一部修正