第一章
2話 リザマグコンビ登場!
ガララッ!
「うーす、ザン!ガバ!リザ!」
「そんな大声ださんでも聞こえるっての!」
3人が同時に返答する。
「ワリィ、ま2人オツカレー」
「リザはいこーぜ!」
ザン、ガバと呼ばれた青年は素早くロッカーの中から服を出し、服を着、着ていた鉛色のスーツを片手に更衣室を出て行った。
「んじゃいくかマグ?」
「おう」
マグと呼ばれた黒髪の少しボサッとした髪型の青年がリザと呼ばれた薄めの茶色がかかった髪の青年に答える。
・・・・・なぜ、リザ、マグと呼び合っているかは1話を読んだ人なら大体想像つくと思うがー
「確か俺ら1年の指導だよな!」
「ああ、3日前の新人戦のヒトカゲとチコリータの指導らしい、結構良い筋してたぞあの2人」
「名前なんだっけ?」
「確か・・・リョウとカナって名前だったぞ」
「なーるほど俺らもついにセンパイかぁ〜♪」
「ハシャギ過ぎだぞお前・・・」
「まー遅刻すっといけないから、俺達も変身しようぜ」
「ああ」
2人は服を脱ぎ、全部ロッカーに入れる、そして、お互いの荷物の中からあの鉛色のスーツを出し背中のジッパーを開け、体を入れ手足を通す、そして最後に頭の部分を被る。
すると、顔の部分がみるみる塞がっていく・・・このままだと窒息死だろう・・・
だが少しずつ2人の体が小さくなっていく・・・
170cm程度あった2人の体は100cm前後にまで小さくなり、形も変わる
黒髪の青年は体が細長く、足は短く、耳は小さくなり頭の両側に移動する。
薄い茶髪の青年は手は丸っこく、鋭いツメが生え、頭にツノのような突起が現れる。
さらに鉛色から、紺色とクリーム色、オレンジに体色が変わる。
そう、マグマラシとリザードに。
「変身完了っとこれならどうみてもマグマラシとリザードだよな♪」
「まーな」
「実は、玲津(れいつ)レンと影焔(かげえん)カイが変身した姿だとは観客は思わないよな♪」
「全くさっきっから語尾に(♪)付けすぎだっつーの!さっさと行くぞ!」
「アイサー♪」
リザードはもう何も言わず、更衣室を出て行った。
「俺も行くかねー」
ニヤリと悪戯っぽい笑みを浮かべ、マグマラシも後に続いた。



■筆者メッセージ
2人(2匹)の性格を一言で表すと、お調子者とマジメ君(今の所は)です。
少し短いかな・・・
                         
ゴクエン ( 2014/04/27(日) 20:17 )