TEA BREAK1
ポケモンはそれぞれ二種類の名を持つ。一つは種族名、もう一つは個別名である。
例えば、「フシギダネ」という種族のポケモンに「たろう」という個の名前が与えられる。
メタモンやゾロア、ゾロア―クなど特殊な例を除き、外見で種族は判別でき、見知らぬ相手であっても種族名はわかる。
このため、あまり親しくない相手や公式の場では種族名を用いることが多い。
一方、個別名は多くの場合種族名のみで事足りるため、名乗らない限り相手にわからない。そこで個別名は家族間など親しい相手や、同じ種族のポケモンが複数いて区別が必要な場合のみ用いられる。
そのため、ごく一部の親しい相手のみが知る個別名を教えることは親愛のあかしとなる。
個別名は親ポケモンが与えることが多いが、地域によっては有力者が、時には自らが名づけることもある。
いずれにせよ、個別名は重要なアイデンティティの一つであることは間違いない。
さて、個別名の地域別分布は……(以下略)
(「名前に関する考察」ハピナス・著より抜粋)