第一章
TEA BREAK4

今は昔、だーてんぐの翁といふ者ありけり。野山にまじりてたけをとり、よろづのことにつかひけり。……(以下略)

(「ポケモン今昔物語」・作者未詳より抜粋)

ハクリューの語った話
「……ルナトーン姫はその美しさから多くのポケモンに求婚されたと伝えられています。それらをことごとく断り続けた姫でしたが、ある時このような条件を出したそうです。『ハクリューの首に輝く宝珠を持ってきたものとなら結婚しよう』と。“ハクリューの宝珠”とは手に入らないもののたとえ。ルナトーン姫は無理難題を言って彼らが諦めてくれることを期待したのでしょう……」


「……しかし、諦めきれなかった者たちはめいめい宝珠を求めて旅立ちました。ある者は金銭で、またある者は暴力によって宝珠を得ようとしました。……とあるところに、ハクリューと、その恋人であるビブラーバが住んでいたそうです。彼らは、宝珠を求めるポケモン達から命を狙われることとなってしまったのです……」


「……船に乗って逃げたハクリューとビブラーバを、ある者は船で、ある者は海中から、またある者は空中から追跡しました。しかし、ハクリューの宝珠が青い輝きを放つと、みるみるうちに青かった空が真っ黒な雲に覆われ、穏やかだった海は荒れ狂い、彼らを寄せ付けませんでした。こうして、ハクリューとビブラーバは難を逃れました。不思議と二匹の頭上だけは晴れ、周囲の波は穏やかだったそうです。……」

(マニューラのメモより抜粋)


レギュラス ( 2013/05/04(土) 12:01 )