第一話
・・・・・・・・・・・
ここはどこだろう・・・・
夢の中なのか・・・・
風が心地よい・・・・
・・・・・・・
ん・・・・・・
誰かそこにいる・・・・
誰だろう・・・・
「・・・・ぇ・・・」
「・・・・・」
「・・・・・ねえ・・・・・・」
「・・・・・・・」
「ねえ!おきてよ!!」
バシャーーーーン!!
「のぐわ!?」
突然水をかけられた。
「あ、よかったー。気がついたんだね」
そこにいたのは・・より先に怒りが飛んでくる。
「「よかったー」じゃねーだろーが!いきなりなにすんだ!」
「え、いやだってあまりにも起きないからさー、弱点の水攻撃すれば起きるんじゃないかと。たいした量じゃなかったと思ったんだけど?」
「たいしたって・・・バケツ約3個分が!?ってか弱点てなんだよ!」
「へ?」
「「へ?」じゃねーよ!!弱点ってどういうことかきいてるんだよ!」
「いやだって君ヒトカゲでしょ?」
「何がヒト・・・
そこで俺は固まってしまった。
なんだこの手・・・
いや足もだ。
すべてにおいてなんか赤色っぽい・・・・?
「あ、ちょっとごめんね」
「う・・・お!?」
そして目の前のやつは俺の後ろへと回りこんだ。
「さっきまで怒ってたから大丈夫だと思うけど・・・よかった、尻尾の炎は消えてないみたいだね」
「し、しっぽ?」
そこで後ろを見てみる。
なんか赤い変なのが体にくっついて垂れ下がっていた。おまけに先が燃えている。
「う、うわああああっ!熱、熱いって!」
「へ?」
「だから「へ?」じゃねーよ!誰か消して―――・・・・」
・・・・・。
・・・・・・・・って、あれ?
「熱く・・・ない?」
「いや当たり前じゃないの?」
そこでようやく声の主に気づく。
「君面白いね?」
俺はようやく声の主の正体を確認できた。
そこにいたのは
「黄色い・・・ネズミ?」