ポケモン不思議のダンジョン〜時の降る雨空-闇夜の蜃気楼〜
















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六章 遠征メンバー発表まで
意思の偏り 追走‐84
―――――最近、また同じ夢を見るようになった。
俺はあの時、どうするべきだったんだろう。
夢を見るたびに考えさせられた。
楽しかった記憶を浮き上がらせたような夢であっても、目が覚めた瞬間からぼやけて忘れてしまう。楽しい夢だった、それだけしか残らなくて、虚しくなる。

あいつはどうして俺の夢に何度も出てくるんだろう。
やはり、俺の事を恨んでいるのだろうか。憎く思っているのだろうか。
何故、あの時分かりあえなかったのだろう。

お前にも、少し話をしたことがあるかもしれないが、お前が俺達の前に現れる前だったから。お前はきっと何のことかわからないだろうな。

もしも、あいつが生きていたなら、今はどういうだろう。
前みたいに、無駄なことだと狂気を込めた顔で嗤うのだろうか。

…………すまない。そんな場合ではなかったな。自分語りはこれくらいにしておこう。
お前は変わりないか?お前は自分の事を囮だと言っていたが、奴らはお前に気付くだろうか?少し不安だ。
俺が歯車を集め続ければ、必ず俺の存在はこの世界で浮き彫りになってくるはずだ。
その時、お前がどうするかにかかっているのかもしれない。……プレッシャーを与えるようなことを言ってすまん。ただ、本当に後が無いんだ。
どちらかが、もしくは彼女さえ生きていてくれれば、まだまだ望みはある。あの世界で呆然としているよりも、何もかもが理想に近づける。そのために、今まで頑張ってきたんだ。

もしも、俺達が失敗してしまったとして……歴史はまた繰り返すだろう。
俺が駄目になった時……あの方を絶対に守り通してほしい。
あの方が居れば、また俺たちは同じ場所に集まることができる。何かが……変わるかもしれない。
何としても守り通せ。きっとこの世界で暮らしている筈だ。微かな記憶の断片ではあるが、お前の立場はあの方を探し出すのに最も有利と言えるだろう。

それから、当分は手紙でのやりとりは止めようと思う。可笑しな噂を聞いたのだ。箒星の探検家……聞くところによればだが、あいつの風貌によく似ている。有名探検家という地位を得ているのなら、こちら側でも影響力は大きいかもしれない。この手紙で感づかれたらおしまいだ。いつも通り読んだら焼き捨てろ。俺も当分この場所には表れない。
この星で同じ種族のポケモンがいるのは承知の上だが、もしもということがある。お前は特に気をつけてくれ。

正直気がかりなことがたくさんある。共にこちら側へ来たお前と彼女の事、今この世界で暮らしているあの方の事。

…………きっと俺を憎んでいるであろうあいつのことも、だ。
一方的ですまない。だが、手がかりを残すのは避けたいんだ。時間は限られている。この手紙も本当は直接渡したかったのだが、どうやらそう上手くはいかないらしい。
無責任な判断だというのは重々承知しているつもりだ。本当にすまない。
そちらも上手くやってくれ。健闘を祈る。



「……ちくしょ……」

まだ伝えきれていない。新しい情報もある。
なのにも関わらず、一方的に遮断するということか?
まずいことになるかもしれない。それでも、お前はこの場所には現れないと言う。無人だとわかっていながらも情報を放置するのは危険だ。けれども、重大な話があるというのに、それをどう伝えればいいというんだ?真の意味での俺達の味方など、現在のこの世界には一匹だっていないんだぞ?

情報が不十分だと、ヘマをするぞ。取り返しがつかないことになる。
この世界では確実に時間が動いている。一秒一秒が刻まれているんだ、絶対に時間はある。俺たちはまだ袋のネズミじゃない。

……焦るな、ルーファス。




■筆者メッセージ
気まぐれ豆雑談

作者「ステファニーちゃんてどういう本読むん?」
ステファニー「あ、はい。えと、例えばハリーポッt」
作者「ンンンン」
ステファニー「え?あ、えと……最近有名なひ、火ばn」
作者「ンゴゴンゴ」
ステファニー「シャーロックホー……」
作者「もっと……世界観を重視していただきたいのですが……」
ステファニー「いつもマニアックって言われるからわかりやすいの選んだんだけどなぁ(´・ω・`)」
作者「ゴメンね(´・ω・`)」
ミシャル ( 2015/12/27(日) 23:11 )