ポケモン不思議のダンジョン〜時の降る雨空-闇夜の蜃気楼〜
















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一章 茜色の花歌
チームブレイヴ-21
「チーム……ブレイヴ?」
「一昨日からは遠出の依頼だったから居なかったんです。私たちもギルドに入ったばかりで、実は一つ先輩なんですよ!」
 にっこりと笑うイーブイに、不覚にもドキッとしてしまった。アカネとは違った、感情豊かで表情もコロコロ変わる女の子だ。何て考えていたのがアカネにばれてしまったのか、すごい形相で睨みつけられる。そんな僕を見てリオルは「ふっ」と笑った。馬鹿にされた気がして、顔が赤くなるのを感じる。するとアカネがまた僕の肩を力いっぱい叩く。そんな僕たちを見て、イーブイはクスクスと笑った。
「自己紹介遅れましたけど、私はステファニーです。彼からは、ステフィって呼ばれてるので、お好きなように呼んでください」
「俺はリオンだ。まぁ、俺もすきなように呼んでくれて構わんが……リオンの方が呼びやすいだろ?」
 二人の自己紹介が終わると、僕とアカネは顔を見合わせた。二匹の事は聞いてはいなかったが、どうやらギルドの先輩で間違いなさそうだ。ステファニーとリオンは仲睦まじく話をしていて、まるで僕とアカネとは真反対だった。リオンは少しアカネに似ているかな、と思ったが、聞いていると性格は意外と柔らかいようで、笑顔も多い。そんなリオンを見てさらにムッとした顔をするアカネの頭をそっとなでると、そこから電流を流され体中がしびれてしまった。
「は?なにすんのあんた」
「いや、な、何か落ち込んでるのかなと思って、えと、ごめん」
「……別に落ち込んで何か無いし」
 そう言ってそっぽを向くアカネを見て、ステファニーがクスッと笑った。その顔が可愛らしい事可愛らしい事。アカネの満面の笑みを見たこと無い僕は思わずそう思ってしまい、次はアカネに尻尾で殴られる。
「あ。あれだな……ツンデレって奴か?」
「あー、そうかもねぇ……アカネさんもしかして照れてます?」
「て、照れてなんか無いわよ!!なんで私がこんな奴の言動に左右されなきゃいけないわけ!?っていうか、敬語じゃなくていいわよ……」
「あ、それじゃあ、タメで行くね?よろしく、アカネ」
 一々スマイルキラーな女の子だ。きっと様々なポケモンをこの笑顔で落としてきたのだろう。なんて考えていたら、アカネがまたすごい形相で僕を睨みつける。悪いと思いながらも、にやけてしまう自分がいた。それを見たステファニーが、僕の耳元で「アカネ嫉妬してるんだよ。きっと」的なことを呟くので、本当ににやけてしまう。
「何にやにやしてんのよ。なんかきもい」
「アカネ……結構ハート付いてくるよね……」
「は?何言ってんのあんた……」
 そんな僕達の会話を聞いてニヤニヤとこちらを見ている二人。一応出会ってまだ二日何だけどなぁ、と思い苦笑いする。
「それにしても二匹共強いよね。僕達ちょっとびっくりしたよ」
「私が強いわけじゃないんだ〜……リオンがすごい強くて、えへへ、私なんてまだまだ何だよね」
「でも実質あいつにとどめさしたのステフィでしょ?あの体当たりの威力は波じゃないと思うけど」
「えへへ、ありがとう。でもあのクラスのお尋ね者があそこまで体力削られてたのは、二匹の働きのおかげかな」
 そんな会話をしながらギルドを目指していた。ギルドの門はすぐ傍にあって、ゴルディの声が聞こえていた。


■筆者メッセージ
イーブイかわいい
ミシャル ( 2014/06/20(金) 13:19 )