救助隊ポラリス!【ポケモン不思議のダンジョン〜赤〜】
第二章 でんじはのどうくつ
04
「いや、お美しい!僕はここまで美しい方を見たのは初めてです!」
目の前の二ドランは言った。
目は完全にハートマークで、体は微妙に震えている。
何こいつ!?
「僕一生ついていきます!いや、ついていかせてください!」
私は引いているが、キイはそれ以上に驚いているようだった。
「ルノってメロメロ使えたんだね・・・。」
「しるか!」
キイは私の顔をまじまじ見て、よく見ればカワイイだとか言い始めた。
オスなんて大嫌いだーーー!!!
まあ・・・。
これは都合がいいかもしれない。
ここの山のポケモンなら、コイルの居場所を知ってるかも。
「・・・あのさあ、二ドラン・・。」
「ハイ!なんでしょう?」
忠犬か!
「私たち、救助隊なn「なんと!救助隊とはかっこいい!!」
待て!ふせだ!お預けだ!!!
ちょっとまてよ!
忠犬なら待てよ!
はあ、はあ・・・。
・・・こいつといると疲れる・・・。
「コイルを探してるんだけど、知らない?」
「あ、いますよ。」
あっさり見つかったよ!
「ホント!?じゃあ案内してよ!」
キイが言う。
え、ちょっとまて。
それだと強制的に仲間になってしまうのでは・・・。
「ハイ、喜んで!」
よろこぶなー!!


すこし開けた場所についた。
中央にコイルが二匹いる。
「モシカシテキュウジョタイカ?タスケテクレ、ビビビ!」
「タスカッタ!ビビビ!」
「そうだよ、ボクたちは救助隊さ。まってて、今助けるからね。」
二ドランはほめてもらいたそうにちらちらこっちを見ている。
私はそれを無視する。
そう簡単にほめられると思うなよ。
「えーと・・・どうやって離そうか。」
「無理やり引き離しますか?」
二ドランとキイの会話に、コイルたちは震えあがる。
磁石なのに痛みを感じるのか・・・。
「かして。」
私はコイルを引き寄せると、キイのほほも引き寄せた。
「いふぇふぇふぇ。フノ、アイフィフェフホ?(訳:いててて。ルノ、何してるの?)」
「キイ、でんじは!」
キイはもごもご言いながら言うことを聞いた。
弱い電気がコイルの中を流れ、バチバチと音が鳴った。
「ア、アレ?・・・ヤッター!カラダガハナレタゾ!」
「ナゼデンジハデハナレタ?」
私はバックからクラボの実をとりだしながら、説明した。
木の実って意外とやくにたつな。
拾っといてよかった。
「洞窟の電気でくっついちゃったんでしょ。だったら同じ電気でとれるはずだ。」
キイは私から受け取ったクラボの実をコイルたちに渡しながら、感心したようにうなずいた。
「すごいね。まるで人間みたい・・・。」
ギク・・・。
そういえば、キイに言ってなかったな。
人間だってこと、だれにも言ってないや。
まあ、そのうち話そう。
「すばらしい。美しいだけでなくインテリなんですね!」
いろいろうるさいニドランを引きずって、洞窟を後にした。


「ジャア、コレハオレイダ。ホントウニアリガトウ!」
「えっ、こんなにいいの?」
コイルたちのお礼ははずんだものだった。
500ポケに復活のタネ、さらにチーゴの実まで。
これはさすがに・・・。
「イイノダ。ナカマガタスカッタノダカラ、コレデモタリナイクライダ!」
仲間のコイルはにっこり笑って言った。
私も微笑んで、
「じゃあ、いただこうかな。」
言った。
「ルノ!」
「いいんだよ、キイ。初めての報酬、だろ?」
キイはしばらく黙って、うなずいた。
「・・・うん。」
いつのまにか、外は真っ暗だった。
うるさい二ドランはキイの家に連れて帰ってもらった。
「あの華麗な技さばき!明日も見せてくださいね!!」
最後までうるさかった。

■筆者メッセージ
=====あとがき=====
ル「・・・30日はどうしたのかなぁ?」
ブルブル
ル「なに毎日更新を目指していますとか書いちゃってるのかなあ?」
ガタガタブルブル
ル「(^言^)」
ガタガタガタブルブルブル
〜〜〜しばらくお待ちください〜〜〜
はい、すみません。ルノさん、すみません。これからがんばります。
許して下さい!
ル「よろしい。」
キ「(・・・登場人物の下にいる作者ってどういう・・・。)」
こまめ ( 2014/03/31(月) 14:22 )