救助隊ポラリス!【ポケモン不思議のダンジョン〜赤〜】
第一章 ちいさなもり
02
ざく、ざく、ざく、ざく・・・。
冬の冷気で凍った地面が、私の体重でつぶされていく。
「こわいよお・・・。」
黄色い標的がつぶやいた。
さっき考えたのだが、これ完全に地球外生命体だよね?
森の手前で残ったあの蝶々も、やけにでかかったし。
地球危ないぞ。侵略されちゃうぞ。
なんて妄想しているうちに黄色い物体は早足気味に歩いて行く。
ったく、こんな森深くになんの用事があるのやら・・・。
私はため息をつき、目の前にあった邪魔な枝を押しのける。
その拍子に、枯れた葉っぱがばらばらと落ちた。
・・・。
道じゃないところ歩くって意外とつかれるのね・・・。
立ち上がると見つけてくださいって言ってるのと同じだし。
4本足で歩かなきゃいけないんだよね・・・。
そう思いながら、私はまた一歩足を進めた。
しばらく歩くと左右を木に囲まれた、広場のような場所に出た。
その中心に、あの黄色い奴がいた。
こちらに背中を向けている。
―いまだ!
私は気がつかれないように立とうとした。
・・・立とうとしただけだった。
つまり、たてなかった。
うまくバランスがとれずに、後ろにひっくり返る。
そのとき・・・。
ふわふわした何かが腕に当たった。
茶色い、狐のようなしっぽ。
そしてそれに当たった腕もまた―・・・。
茶色だった。
「えっ・・・?」
腕・・・前足だけではない。
後ろ足も、頭も、茶色だった。
胸には白いもふもふ、さらには頭に耳がついている。
「え、えっ・・・!」
思わず大声をあげる。
黄色い生き物が振り返った。
・・・しまった。
気づかれた。
ってそんなこと別にどうでも良くて!
私は・・・




イーブイになっている!

■筆者メッセージ
=====あとがき=====
あはは♪
キ「・・・。」
ル「これはないわ。」
躊躇ないな!?
ル「急ぎ過ぎだろ・・・いくらなんでも」
ま、まあいいじゃないか!
登場ポケモンさんは黙っててね!(汗
ル「・・・(ガタン」
ぎゃあああ!ルノさん、暴力はだめえええ!!
ル「イーブイは全員がかわいい性格だと思うなよ☆」
ぎゃあああああ・・・あ・・・あ・・・(ガクッ
キ「気絶しちゃった。」
ル「意気地なしめ・・・。」
では、また次回〜!
ル&キ「復活した!?」
こまめ ( 2014/03/20(木) 21:18 )