七話
キバとグランブル2
 バトルは進み、マサフミのポケモンは残り2体、挑戦者のポケモンは1体となった。
挑戦者の最後の一匹であるオニゴーリは体を震わせて威嚇している。

「行けキバ!」

 マサフミの声が響き、一匹のガブリアスが登場した。

「見てよグランブル!あれがキバだよ!」


 先程まであまり関心がなかったグランブルだが、キバには興味があるようだった。
画面に顔を向けた。

「キバ!げきりんだ!」

「れいとうビームで迎え撃て!」

 2匹はそれぞれ指示を聞きわけ、行動に移った。
キバは鋭い爪を振り回しながら物凄いスピードで突進する。
オニゴーリは口に冷気を集中させ、ビームを放とうとしている。

 だが、キバが攻撃するスピードの方が上だった。
れいとうビームを撃つ前にげきりんを喰らってしまったのだ。

 「オニゴーリ!もう一度れいとうビームだ!」

 挑戦者が必死に指示をするが、オニゴーリはそれを聞く前にキバの追撃を喰らっていた。
体ごとタックルされ、オニゴーリは後ろに吹っ飛ぶ。

 その瞬間、リングから音声が流れた。
客席から歓声があがり、エンドロールが流れ始める。


「やった!キバがまた勝ったぞ!」

 そう言いながら、フウタはグランブルの表情を見てみた。

グランブルの瞳は太陽のように輝いていた。
キバに見入っていたのだろう。
グランブルにはこの瞬間から「目指すべき目標」が生まれたのである。


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( 2013/09/23(月) 12:29 )