四話
戦うグランブル2
 

 「次、僕がやっていい?」

フウタが大きな声を出した。
 赤シャツの長身が答えた。

「フウタか。よし、トシオ!お前が相手してやれ!」
 
 トシオと呼ばれた少年がこちらに歩いてきた。
茶髪で大柄な少年である。
喧嘩なら絶対に負けないぞ、という雰囲気だ。


「いけっ マッハ!」


トシオのモンスターボールから一羽のオニドリルが飛び出した。
マッハというのはこのオニドリルに付けた名前だろう。


 フウタはグランブルをバトルが行われている34番どうろの中心地点まで連れてきた。

「グランブル、あのオニドリルを倒してね。」

 マッハはグランブルを睨みつけた。
バトル用にしつけてあるのかもしれない。

 
 審判の少年が合図をし、バトルが始まった。

フウタは技名を叫んだ。

「グランブル、ずつきだ!」

トシオも同時に叫ぶ。

「マッハ!みだれづき!」

 グランブルはバトルは初経験だが、目の前にいるポケモンが自分の敵だと本能的に感じ取った。
マッハに向かって突進しようとするが、それよりもずっと早くマッハは技を出していた。

 鋭いクチバシで何度もつつかれ、グランブルは体に大きなダメージをくらった。
バトルを何度も経験しているマッハは、グランブルよりもずっと早く指示を聞いて攻撃することができたのだ。

フウタがもう一度技名を叫ぶ。

「グランブル、今度はかみつくだ!」

トシオも指示を出す。

「一度空中に戻れ!奴のジャンプ力は大したもんじゃない。」

マッハは上空へと飛び立ち、グランブルの攻撃は失敗に終わった。

( 2013/09/17(火) 09:54 )