四話
戦うグランブル1


 拾われてから3週間ほど経ったある日のこと、フウタは友達連中のバトルを観戦していた。
 赤いシャツを来た長身の少年が彼のポケモン、ストライクに指示をしている。

「でんこうせっかで攻撃するんだ!」

 ストライクは主人の命令を行動と認識し、目にも止まらぬ速さで突進していった。
相手のポケモン、オドシシは避けきれずにストライクの攻撃を真正面から受けてしまう。
 

 その瞬間オドシシのトレーナーである小年が身に付けたリングが音を立て始めた。
ポケモンリーグ本部が発売しているこのリングは、付属のセンサーを付けたポケモンが戦えるかどうか判定をしてくれる優れものだ。
音が鳴ったということは、オドシシが戦闘不能になった証である。
 

 少年たちが歓声をあげる中、フウタはグランブルにポケモン図鑑をかざしていた。
グランブルができる攻撃の種類が「技」として写し出されていく。


 「かみつく、たいあたり、のしかかり、ずつきか・・。ぶつかっていく技ばっかりだなぁ。」
 

 
 そう言いながらフウタはリングをはめ、センサーをグランブルに取り付けた。
このセンサーはポケモン図鑑とも連動しており、技の名前の発音をポケモンの脳に直接覚えさせ、「この発音をされたらこの技をする」と神経に記憶させることができるのだ。
フウタはグランブルにしゃべりかけた。


「グランブル、頑張って勝とうね。」

( 2013/09/16(月) 18:51 )