三話
少年とグランブル
 「何このポケモン?見たこと無いけど。」

少年の母と思われる人物が言った。

「ラジオ塔の前に倒れてたから拾ってきたんだ。強そうでしょ!」

少年は嬉しそうに話し出す。


「ねぇ、あの餌食べてくれるかな?」
「図鑑で名前見せて!」 
 

 グランブルには人から食物や寝る場所を貰うのはのは初めての経験だった。
それ故、グランブルは急に「嬉しい」という感情を感じた。
 
 少年はグランブルを見つめた。グランブルも少年を見つめ返した。少年は図鑑のページを見てグランブルに話しかけた。 


「僕はフウタっていうんだよ。よろしくね。グランブル。」

 
 
 もちろんグランブルはその言葉の意味を理解できない。
しかし、フウタと名乗った少年の「グランブル」という発音が自分を意味していると認識したのである。
 

 その後フウタはグランブルとの生活を始めた。
一週間で体調はほとんど回復し、外で走り回れるようにもなった。
絶望的な状況の中で出会ったただ一つの希望であるフウタは、グランブルにとって掛けがえのない大事なものとなったのである。



( 2013/09/16(月) 18:49 )