二話
コガネシティのグランブル

 グランブルの視界は霞んできていた。
グランブル自身にも、「自分が疲れている」という意識はあった。
しかし、グランブルには「歩き続けなければいけない」という一つの目的があったのだ。


その目的に向かいグランブルは歩き続けたが、巨大なラジオ塔の前でその意識は途絶える。

 





 グランブルが目を覚ました時、目の前にあったのは皿に積まれたポケモン用の餌だった。
グランブルはそれを食べられると知らない。
体中の痛みに耐えながら体を起こした時、グランブルはその場所がとても温かいことに気付いた。
柔らかい毛のようなものの上にいたのだ。
 辺りを見回していた時、一人の小年が声をあげた。 


「お母さん!ポケモンが起きたよ!」
 
 

 グランブルはその言葉の意味を知らない。
だが、少年に敵意がないと本能的に感じた。
 
 
 少年にはそう思わせるような不思議な魅力があった。
黒い短髪に大きな目が特徴で、得に美形というわけではない。
そんな少年をグランブルはずっと見つめていた。

( 2013/09/16(月) 18:48 )