僕が消えるその前に - いく理由、生きる理由
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私は居たい。 今、ここに存在したい。
「私はね…」
不意にズヴークが口を開く。

「色違いだから軽蔑されてたの。

珍しかられることもなく、友達と仲良くできるわけでもなく、人気者になれるわけでもなく、軽蔑されてたのよ」

悲しそうな目をしたかと思うと、ズヴークは笑った。

「だからね!
いつかそいつらも見返すようなくらい、皆に必要とされたかったの!
むしろいない方がダメなくらいに…

そしたらね、その夢がかなったのよ!
皆からは、私がいないとそわそわするくらいになるって!言ってくれたの!
だから…」

ニコニコ、みたいな表情は、微笑みに変わった。

「だから、あなたにも諦めて欲しくないの。
どんなに嫌な人生だって、人生は一回きり!楽しまなくちゃ!」

でも、僕はーーー

「僕にはできないよ!」
「できなくないよ。
だって、こうやってあなたは話すと笑うことができるじゃない!!」





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RuBi ( 2014/09/06(土) 17:11 )