私は居たい。 今、ここに存在したい。
「私はね…」
不意にズヴークが口を開く。
「色違いだから軽蔑されてたの。
珍しかられることもなく、友達と仲良くできるわけでもなく、人気者になれるわけでもなく、軽蔑されてたのよ」
悲しそうな目をしたかと思うと、ズヴークは笑った。
「だからね!
いつかそいつらも見返すようなくらい、皆に必要とされたかったの!
むしろいない方がダメなくらいに…
そしたらね、その夢がかなったのよ!
皆からは、私がいないとそわそわするくらいになるって!言ってくれたの!
だから…」
ニコニコ、みたいな表情は、微笑みに変わった。
「だから、あなたにも諦めて欲しくないの。
どんなに嫌な人生だって、人生は一回きり!楽しまなくちゃ!」
でも、僕はーーー
「僕にはできないよ!」
「できなくないよ。
だって、こうやってあなたは話すと笑うことができるじゃない!!」