いく理由、生きる理由
僕は要らない
山路に差し掛かり、ズヴーグが目指す所に行く途中、ズヴーグは声をかけていた。

「どうして貴方は死にたいのですか?」
「僕…この世には要らない人間なんです。」
「え?」
「僕は家族には愛されませんでした。
兄弟の方が色々優秀で、ぼくも…まあ、それなりだったんですが親は僕を愛さなかったんです。

変なこともしてないのにからかわれ、シカトされ……なんででしょうねぇ」
「…そう。
それで僕はこの世に残らないように死にたいってわけね。」
「うん…」
「さって、もうちょっと歩けばつくわよ?」

………愛されたかった…。

RuBi ( 2014/08/19(火) 23:13 )