作戦
トーキョーシティ。ポケモン世界の中央都市で、政府の中枢が集まっている大都会だ。その中央政府の議事堂のとある一室で、議員たちが何やら話し合っていた。
その部屋は、扉が厳重に閉められており、まだ昼にも関わらず、窓はカーテンで閉じられており、一切外部から見えないようにしていた。
「ではいいですかな…」
そう言うのは、民自党総裁で、政府首相のノナカである。彼の周りにいるのは、皆、官僚クラスの議員たちだ。
そして、議員たちが頷き、それを確認したノナカは、手元にある紙に署名する。
「今回の作戦は、極秘で行われる…決して他言しないように。」
「大丈夫ですよ総理。私にはポケモンハンターと強いパイプがありますから、すぐに任務を遂行できますよ。」
悪どい口調で話す女性。彼女の名前はツミノ、代議士で世間からの評価が高いが、今の彼女が本性であり、汚職に手を染めている。
「作戦は、明日からとり行う。指揮を取るのは私の秘書のササジマが担当する。以上だ、解散!」
そして、部屋から議員たちが出ていく。残ったのは、ノナカとその秘書のササジマだけとなった。二人になったところでノナカが話す。
「今回の作戦がバレれば、我々の支持率は地に堕ちる。くれぐれも用心してくれ」
「了解」
本編に入ります。