闇に願いを、光に祈りを - 第一章 『悪夢』の旅
第五幕 VSヒョウタ(前半)
あの後、私は三十分ほど待った。イーブイが私のひざでぐっすり眠っている。

私も寝そうになった時、

コンコン…ガチャ

と、誰かが入ってきたので、意識を戻した。

そこには、

「こんにちは…って…あなたは…」

ジムリーダー、ヒョウタが入ってきていた。

「怪我はなかったか?」

「ええ…すいません、ちゃんと謝りもせず…」

「いや、いい。私がちゃんとしていなかったからな。」

「いえいえ…僕のほうこそ…」

と、やっていると、

「イーブ!」

とイーブイが不満そうに言った。

早くバトルがしたいらしい。

「…そうでした。確か挑戦者ですよね。」

「そうだが…どこでするんだ?」

「ジムで行います…」

私は、先に遺跡のことについて話そうと思った。

「「あの…あ」」

「そちらからどうぞ。」

とヒョウタ。

「ああ…もしよかったらだが、君とのバトルに勝ったら、最近発掘されたと言う遺跡に連れて行ってほしい。」

「!!…しかし、あそこはまだ未解明で…」

「私のポケモンはそこらで捕まえた子じゃない。危険なのはわかっている。」

「しかし…」

「ジムリーダーが勝負も受けない、と?」

「僕はそんなことありません!」

ヒョウタが怒鳴る。この調子だ…

「なら、取引といこうか。」

「?」

ヒョウタは?の顔で見る。

「私が勝てば、遺跡に連れて行ってもらおう。かわりに、

もし私が負ければ、君の言うことを何でも聞こう。」

「そんなの…」

「この街のジムリーダーが、女一人の取引にも応じられないと?」

「ッ!

いいでしょう!ただし、勝ったら僕と結婚してくださいね!

ガチャ…バタン!

ヒョウタはそれだけいうと、外へ出て行った。

「え…」

私とイーブイは、しばらくボーっとしていた。

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《クロガネジム》

「それでは!これより、挑戦者対ジムリーダーの試合を始めます。

ルールは2対2、タイプ指定は―

私は、意識を戦う(戦わせる、か?)モードに切り替えた。

確かヒョウタはいわタイプが多かったな。ここはいわが苦手とするじめんで行くか。

―それでは、…レディ…ファイト!」

「行けっ!ラムパルド!」

「ガブリアス!GO!」

ラムパルドか…攻めに特化したぶつりだな。

「ラムパルド!『もろはのずつき』!」

「かわして距離をとれ!」

ドガシャアアアン!

「岩が砕けたな…

ガブリアス、『すなあらし』!そして『あなをほる』!」

「なに…『れいとうビーム』で止めさせろ!」

「ラムパー!!」

一瞬で凍り付いていく地面。が…

「遅い!」

「ガブリアー!」

砂嵐が巻き起こり、ガブリアスの姿が消えた。

「…ラムパルド、『つるぎのまい』!」

ラムパルドの攻撃をあげたか…でも、

「ガブリアス、いけえ!」

ドガン!

当たらなければいい

「ラ…ムパ…」

どさっ…

「ラムパルド、戦闘不能(せんとうふのう)!」

「ありがとう、ラムパルド…。行けっ!」

次に出てきたのは…

ドサイドーン!!!

ドサイドンだった。

「こいつは僕の切り札ですよ。」

だから最初にラムパルドが出てきたのか。

「ジムリーダーとして…負けられません!」

「私もだよ。君に負けたら、結婚をしなきゃならないからね。」

最後のほうは、わざと大きく言った。周りの人がどよめく。

「あのヒョウタさんが―」

「そんな…冗談でしょ―」

「ヒョウタも大きくなったじゃねえか―」

「おめでとー!ヒョウタ!―」

何か勘違(かんちが)いされたような気もするが…

「行くぞ!ドサイドン!」

「イーブイ!GO!」

二回戦が始まった。

続く

夜桜 ( 2013/02/10(日) 19:10 )