あのお方に相談しましょうのコーナー
アズサ side
カナズミに立ち寄って一日が経った。
昨日は、ユウキからポケナビを受け取り、日没まで鍛練を行い、ポケモンバトルの調整に、買い出し等を行い、早めにポケモンセンターで就寝した。
なんせ今日は・・・挑戦の日だからな・・・!
朝の7時。
俺とスモモはポケモンセンターを出た。
「よっし!行くぜ!カナズミジムへ!」
「はい!頑張りましょう!」
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ホウエンリーグに出場し、チャンピオンになる為には、ポケモントレーナーならではの厳しい試練がある。
ホウエン各地の街にあるポケモンジムに立ち寄り、ポケモンバトルでジムリーダーに勝利する事。
そして、バッジをゲットし、8つ集めて、ホウエンリーグの開催されるサイユウシティへ目指す事。
・・・俺の親父のシバは、カントー・ジョウトで格闘家として名を轟かせ、ポケモントレーナーとしても、四天王として功績を称えられるところまで位置していた。
だったら、俺もそれ以上を目指す!
まずは、ここホウエンで一番になってやるぜ!
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「ん?スモモはどうすんだ?」
「はい!私も修業の身ですから、挑戦者として挑もうかと!」
「そうか・・・・・・。」
「・・・?・・・ダメでしょうか・・?」
「何言ってやがる。ジムリーダー候補なら、場数踏んどけ。
・・・・・・・となるとだな・・・、俺とスモモがバトルすれば、そのジムリーダーは2戦しなきゃならねぇんだよな?」
「はい、そう・・なりますね。」
「そうだろ?俺達は別にいいんだよ。
・・・・・こっからメタ発言するけどよ、・・・二回もジムリーダーのバトルすると、読者が飽きるだろ?」
「せ、先輩!?」
「・・・・・どうにかなんねぇかな・・。」
「そ、そうですよね・・・。・・じゃあやっぱり、私がバトルしなければ、事はスムーズに進むという事ですか?」
「バッカ、それだったら、お前は最初からいねぇだろ?俺の弟子だったら、お前もバッジを集めろ。
・・・・・・・・・ちょっと、交渉してくる。」
「へ!?・・ど、どちらへ?」
「作者んとこ。」
「さ、さくしゃ・・・って、何ですか?」
「ワンリキー。俺にみねうちだ。」
「リッキ!」
ドスッ!
「・・・・・ぐっ。」
バタッ。
「きゃあ!!?せ、せせせ先輩!?大丈夫ですかーーー!?」
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俺は、ワンリキーにダメージをもらい、一時的な仮死状態となった。
目を覚ますと、辺りには何もない、真っ白な空間へと誘われた。
そこには、一匹の青いポケモンがいた。
シャワーズ「あら、初めまして♪」
アズサ「ぅお!?し、喋った!?」
シャワーズ「はい。喋りますよ。アズサ様よりも遥かに・・・♪」
アズサ「・・・何で俺の名前を?」
シャワーズ「いつも拝見していますので。」
アズサ「・・・そ、そうか。それより、俺は作者に会いに来たんだが。」
シャワーズ「作者様ですか?それでしたら、アズサ様の真後ろにいらっしゃいます。」
アズサ「へ・・・?・・・・うおおお!!?」
シャワーズ「どうかなさいましたか?」
アズサ「な、なな、なんだこれは!?なんだこの氷漬けの人間は!?」
シャワーズ「私が冷凍ビームで凍らせた作者様です。とみにでしゃばる様ですので、頭を冷やして頂こうかと。」
アズサ「冷やすレベルじゃねえだろ!?永久停止してんじゃねえか!?」
シャワーズ「ですので、普段私(わたくし)と作者様が会話する事などありません。あってはなりません。あるまじき行為です。」
アズサ「・・・なんか色々事情があるっぽいな?」
シャワーズ「察しがよろしい事で♪・・・説明致しますと、私は別作品で殺されたキャラクターなんですよ、かい摘まんで申しますと。なので、この場は死んだ者が集まる慰安の場というわけです。」
アズサ「・・・。ま、まあ、作者と相談するには、一度死んで、作品の枠から出なきゃならねぇのは知ってたから、ワンリキーに頼んでみねうちで仮死状態になって来たんだがよ。・・・そっか、アンタ死んだのか。」
シャワーズ「正確には、作者様の意図により、殺されたんです。ほら、私の頭に天使の輪っかが浮いているでしょう?」
アズサ「・・・身も蓋も無ぇ事いうなよ。・・・それで腹いせに作者を氷漬けに?」
シャワーズ「いいえ♪暇つぶしです♪」
アズサ「・・・・・。」
シャワーズ「因みに、この天使の輪は、私がつくったアクアリングです♪」
アズサ「・・・・・話を進めていいか?」
シャワーズ「どうぞ♪私は作者様の代打ですから、何なりとどうぞ。」
アズサ「・・・俺の作品の進行上、ジムバトルでかなりの文字数が使われるおそれがある。」
シャワーズ「スモモ様ですね♪でしたら、その方を殺してコチラにお呼びした方が手っ取り早 アズサ「それだけはやめろ!!多くのファンを敵に回す気か!!?」
シャワーズ「・・残念です。」
アズサ「・・・・あのよ、ジムバトル全部、ダブルバトル方式にして欲しいんだよ。」
シャワーズ「・・・なるほど、シングルで分けてバトルするより、いっぺんに事を済ませるという事ですね。確かに、ホウエンのジムリーダーの方々は、必ずポケモンを二匹以上所持していますし。毎回ダブルバトルで挑むのも、効率がいいかもしれませんね。」
アズサ「ああ。・・・・・そう、作者に伝えてくれるか?」
シャワーズ「かしこまりました。そう言付けておきましょう。」
アズサ「サンキュ。んじゃ、そろそろ作品に戻るぜ。」
シャワーズ「はい。頑張って下さい。・・・・・アズサ様。」
アズサ「ん?」
シャワーズ「ひとつ、ご忠告があります。」
アズサ「?」
シャワーズ「・・・・・その男口調をどうにかした方がいいかと。」
アズサ「な!?さ、し、仕方ねえだろ!?そういう設定なんだからよ!?」
シャワーズ「今時流行りませんよ?初見の読者様が完全に男だと勘違い致しますよ?何を狙っていらっしゃるのですか?」
アズサ「狙ってねええええ!」
シャワーズ「自分ではキャラが濃いとお思いですか?・・・あまりムリはしない方がいいかと。」
アズサ「だーかーらー!生れつき周りには汗くさい男ばっかで、道場で住み込みだったから自然に男口調になったんだっつーの!」
シャワーズ「・・ああ、解りました。」
アズサ「解ってくれたか?」
シャワーズ「突発的に女口調に戻して、ギャップで人気をとろうと?」
アズサ「ちげえええええよ!!?」
シャワーズ「この際です。アズサ様。今ここで女口調に戻してみては?」
アズサ「誘導的に陥れるなああ!!」
シャワーズ「大丈夫です。今回は番外編です。ハメを外すのも一興かと。」
アズサ「てめぇが楽しいだけだろうが!」
シャワーズ「あら、残念です。・・・しかし、アズサ様のような可憐な乙女に、乱暴な口調は不似合いかと。」
アズサ「か、可憐?・・・俺が?」
シャワーズ「はい♪女の子として魅力がありますよ。」
アズサ「・・そ、そうか?や、やっぱり女口調の方がいいのか?」
シャワーズ「(おだてに弱いタイプですね・・・。)ええ♪今回だけでも、練習してみてはいかがですか?」
アズサ「っつってもなあ。」
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5分後。
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シャワーズ「では、私が教えた通りに、私と会話してみましょうか。」
アズサ「ああ。あ、いや、・・・うん。」
シャワーズ「では、自己紹介からどうぞ♪」
アズサ「な!?・・あ、えと、・・おれ・・いや、わ、私は・・アズサです。・・・えと、立派な格闘家を目指して、武者修業の旅をつづけて・・・います。」
シャワーズ「少々かたいですね。では、私と友達感覚で話をしましょうか。・・・・・アズサちゃん、明日何か用事ある?なかったらみんなでカラオケいかない?」
アズサ「あ、・・・えと、ゴメンね!明日はちょっと用事があるの・・。」
シャワーズ「ええ?アズサちゃん、最近つきあい悪いし〜。用事って何〜?」
アズサ「え、た、大したことじゃねえ、あ、な、ないんだけど。」
シャワーズ「あ〜。わかった、デートだ〜!皆にいってやろ〜。」
アズサ「や、やだ、もう。違うったら。習い事よ!」
シャワーズ「ウッソだ〜、私知ってんのよ?おとついバス停で仲良く話してた子でしょ?」
アズサ「ち、ちがいます〜!そ、そんなんじゃないわよ、アイツとは。」
シャワーズ「アイツ・・か。ずいぶん親しい呼び方ね?仲良いんだ?いいんだ?」
アズサ「もう!違うったら!」
シャワーズ「じゃあどういう関係?どうせHな事ばっかしてんでしょう?」
アズサ「そんな事はしないわよ!」
シャワーズ「そんな事は・・・ってことは、少なくともキスくらいはしてるの?」
アズサ「あ・・ぅ・・し、知らない!」
シャワーズ「アズサちゃん、カッワイィ〜!このこの〜。」
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シャワーズ「いかがでしたか?」
アズサ「・・・//////////・・は、恥ず過ぎて死にそう・・。」
シャワーズ「しかし、中々様になっていたかと。恋バナに絞ったかいがありました♪」
アズサ「・・・いや、やっぱ普段の口調の方が落ち着くぜ。・・・まあ楽しかったかな。ポケモン相手だが、女同士で女らしい事できたし。」
シャワーズ「・・・・・・・フフフ♪」
アズサ「んだよ。」
シャワーズ「・・・アズサ様。」
アズサ「?」
シャワーズ「私がいつ”女”だと申しました?」
アズサ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は!?」
シャワーズ「では、さようなら♪」
アズサ「は!?え!?ちょ、てめぇ何か!?まさかそのナリで・・・・・ぅわああああああ!!!?」
・・・俺はそのまま、元の作品へと帰っていった。
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「・・・ってて、あれ?」
「あ!先輩!?目を覚ましました!」
「あ?スモモ?どうしたんだ?」
「どうしたじゃないですよ!?いきなりワンリキーにみねうちを命じたかと思えば、ずっと気絶してて・・・、心配しましたよ!」
「・・・はぁ!?なんで俺がそんな真似・・・あれ?・・・どうなってんだ?記憶がなんか・・曖昧だな。」
「だ、大丈夫ですか?」
「えっと・・・・・あ、そうだよ!ジム戦だ!今からジム戦だった!こんなところで油売ってる場合か!?急ぐぜ!!」
「あっ、ま、待って下さーい!!」
・・・・・なんか、とてつもなくヤバイ事を覚えてる気がするんだが・・・・・忘れちまったな・・・・。
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シャワーズ(♂)「(読者様へ。文字の外見だけで判別しないようにしてくださいね♪私は、素直で謙虚な方が好きですよ♪)」
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