ある日の朝、目覚めたら…
「おはよう!」
「あらルーちゃん。おはよう。」
リビングには暖かくも美味しそうな香りが広がっていた。
ー俺はルチオ。どこにでもいる普通の男だ。
母さんと父さんには[ルーちゃん]と呼ばれている。そして、俺にはもう一人家族がいる。ー
「にーちゃん!おはよー!」
こいつは俺の弟であるアナスタシオ。もうとっくに座っていた。
「おぉ。おはよう。」
「さぁ…出来たわよ!」
母さんは出来立ての目玉焼きが乗ったプレートを人数分机においた。
そして…
「「「いただきます!!」」」
やっぱ、目玉焼きには醤油………あ。
同時に俺とアナスタシオは醤油さしをとろうとした。
「おい!俺が先だぞ!」
「ぼーくーだーよー!」
「喧嘩はやめなさい!仲よくね。」
「「ハーイ………。」」
「先、いいぞ。」
「いいの?ありがとう!」
先に弟にわたし、無事醤油をかけられ…朝御飯を食べ終わったあと、学校の準備をした。
「いってきます!」
「いってらっしゃい。」
俺は家をあとにすると、学校に向かった。
ー**ー
「おーうぃ!おはよー!」
「うえーい!」
いつものようにハイタッチ。俺の友達にな。
「や、ルチオ。今日も元気ね。」
「フン!俺はいつも元気だ!それが取り柄だからな。」
こいつはカリーナ。俺の幼馴染みでこいつは代わりもんでな…
「天使のように可愛いすぎる
娘カリーナでぇーす♪」
こんな感じに自己紹介してきた、謎多き人間である。
「授業始めるぞー!」
そろそろ授業か。
俺は席についた。
「・・・・・・・でさ。」
「あら。ハハハハ。」
「あれ・・・・?アナスタシオは…?」
「あぁ。あーちゃん(アナスタシオ)は友達の家にお泊まりして今日はいないのよ。」
「そ、そう…。」
俺はただ軽くうなずいただけだった。
ーーだが、これはこれから起こることの前触れ…
それを意味するのだろうか…厚い黒いくもがこちらに近づいていたーー
[その日の夢の中]
回りはすべて真っ暗だった。自分ももちろん見えない。
そこに、真っ黒い人間のようなものがいた。"真っ黒"で"輪郭線"すらないのにだ。
すると…そいつは粘土のように形を変え幽霊の形になり、こう言った。
「光の影…持つものよ…」
ーー!?
この声は…アナスタシオ!?
だが口調は違う。ただにているだけなのか…
うっ、まぶしい……。
後ろを見ると自分の影が光っていた。
アイツが、光の影っていったのは俺のことなのか。
「お前は…新たなる姿となるのだーーーーー!!!」
すると、急に風が吹き始めた。
ーおい!アナスタシオ…ならば、今すぐ止めt…ー
「うぉ………………!」
き、急に…体が…
俺はたってもいられず右手と両膝は床につき、左手で胸を押さえた。
ドックッ!!!!「う…………。」
意識が薄れ目がぼんやりと開く中、俺の右手はどんどん緑色になっていった。
「うっ、うぅ……………………!!」
「うわぁーーーーーーーー!!!!!!」ハァハァハァ………。ゆ、夢だったのか……。
それにしても、リアルに感じたなのはなぜd…!
俺の右手は夢の中と同じ緑色になっているし!
ま、マジかよ…。あ、コレハマダ、ユメカモシレナイ。
俺は頬をつねった。痛い。
いやいや…まさかな。
俺は自分自身で否定しながら自分の部屋の窓に写る姿を見た。
ーー緑色の体に、お腹に当たって赤いライン。
後ろには体よりもっと濃い緑色の長細い葉っぱーー
そう俺は…
ジュプトルになっていたのだ!